2021年08月16日

若者よ、君たちが生きる今日という日は、 死んだ戦友たちが生きたかった未来だ

昨日は、終戦から76年目の日。災害級の大雨に列島が見舞われ心配が尽きない中でしたが、家族とゆっくり自宅で過ごした一日。

先の大戦で尊い犠牲となられた先人の御霊に謹んで哀悼の誠をささげ、恒久平和への誓いを新たに。
そして、新型コロナウイルス感染症という世界を覆う困難を、一致協力して乗り越えていくことも。

為せば成る、為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の為さぬなりけり

この言葉そのものだと痛感します。

F268871C-EF79-45F0-A997-376390F64E5C.jpg

若者よ、君たちが生きる今日という日は、 死んだ戦友たちが生きたかった未来だ
表題のメッセージは、下記記事中の戦艦大和の語り部・八杉さんの言葉ですが、重く受け止めなければならない言葉だと感じます。

今があるのは、当たり前ではないということ。

この認識を強く、そして新たにすべきと感じます。

戦艦大和の語り部・八杉康夫さんが私たちに遺したメッセージ




令和3年度 我孫子市平和祈念式典
8月14日に開催された我孫子市平和祈念式典に一市民・保護者として参列しました。今年の式典も、コロナ禍での開催となることから規模を縮小しての開催となりました。

8B2D9407-DC0B-40F5-80F6-2A3A1A5F12FA.jpg

前市長の福嶋浩彦氏の時代から始められた【中学生の広島への派遣事業】も17年目となりますが、今年の派遣事業には、息子が在籍する中学校を代表して参加させていただきました。

コロナ禍で施設が感染防止対策で臨時閉館するという状況となりましたが、現地で感じたこと学んだこと気付いたことを各学校等で報告し、共有して欲しいと思います。


B65B66EB-B4C2-457E-A502-CC6329349841.jpg


平和を実現たらしめるものとは?
隣国Chinaの横暴極まりない覇道(覇権主義)を目の前にする我が国として、「平和を実現し、恒久的に維持して行くために、どのよう処して行くべきか」を、より真剣に考え行動することが大切だと私は考えます。

その為には、「恒久平和の実現」という理想を高く掲げると共に、現実的な対応(外交・国防・備え)を並行して行わねばなりません。

それが政治の為すべき仕事であり、責任です。

逃げずに確り対応すること。

このことこそが、先人の労苦に報い、祖国のため、愛する家族のために尊い命を犠牲にされた英霊に報いることであり、現代を生きる我々の責務だと思います。

「彼らの犠牲があって今がある」元特攻隊員、千玄室さん
15日で終戦から76年。茶道裏千家前家元の千玄室さん(98)は学徒出陣し、特攻隊員だった過去を持つ。今も亡き戦友の存在を胸に刻み、「彼らの犠牲を忘れないでほしい」と願う。過去を正しく知り、未来に継承することが、今を生きる人の責務だと考えるからだ。

同志社大2年だった昭和18年、海軍に入隊。戦況が不利になった20年3月、配属されていた徳島航空隊でも特別攻撃隊が編成されることになった。

ある日、上官から1枚の紙を渡された。そこにあったのは「否・希望・熱望」の3つの選択肢。千さんはその日のうちに、「熱望」に二重丸を書いて提出した。「死にたくねえなあ」とこぼす同期もいた。

「死ぬ覚悟はできていました。でも当時は20、21歳の青二才。『死』の本質は分からなかった」。トルストイの「戦争と平和」を読んだり同期と語り合ったりしたが、死の意味について誰もが納得する答えを導き出せた仲間はいなかった。

同期約3300人のうち、400人超が特攻などで散った。出撃を前に涙ながらに「お母さん」と叫んだ声、敵艦に体当たりするときの「ツー」という最期の電信。強烈な体験は今も脳裏を離れることはない。

沖縄への出撃命令を待ちながら終戦を迎えた千さん。「生き残ったことはじくじたる思いだった」と話す。

戦後、当時の上官に会う機会があった。「私になぜ待機命令が出たのですか」。そう尋ねた千さんに上官は「天命だと思いなさい」と答えた。以来、自分に課せられた意義を問うようになったという。

平和は、願ったり叫んだりしてもやってはこない。どうすれば次の世代につなぐことができるのか。重みを痛感する毎日だ。「彼らの犠牲があって、今があることを忘れてはいけない」。涙を浮かべて訴えた。
https://www.sankei.com/article/20210814-CDZCV7ATWFPDFPKSGEH2V55BYA/?860662

C86DDD99-6414-402B-80C0-D40DA431F463.jpg
posted by 久野晋作 at 09:03| 千葉 ☔| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月07日

我孫子市戦没者追悼式

105DB8BE-FB07-4509-8D3D-090542E175A1.jpg本日10時半より湖北地区公民館で挙行された令和初めてとなる【我孫子市戦没者追悼式】に参列させていただきました。

戦後74年経つことから、ご遺族や関係者の参列者は年々少なくなっており、本年は100名も居なかったのではないでしょうか。

告示日を3日後に控えていることもあってか、市議会議員として席が用意されているにも関わらず欠席された方々も少なくなく…。様々な課題を痛感しました。


今があるのは、決して、当たり前ではない。

歴史を忘れ、先人の労苦を顧みなくなった民族の末路は厳しいものがあります。

追悼式の開催が例年平日ということも問題だと思いますが、先の大戦に対する私達、今生かされている現代人の向き合い方を含めて見直しが必要だと思います。

献花の折、ご遺族の方のお一人が嗚咽される姿を拝見し、私も涙を抑えられなくなりました。

未だなお、世界各地で繰り広げられ、止むことのない紛争の数々。平成の世は戦争がなかったとは言え、当たり前に「なかった」訳ではありません。

我ことに専心する風潮が止まぬどころか拍車がかかっている世の中において、戦争や紛争のない世の中にするには如何にすべきか?

子を持つ親として、そして、政治の端くれに携わる機会をいただいている身として重い責務を改めて抱いた次第です。

posted by 久野晋作 at 22:47| 千葉 ☁| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

「子育て」は「子育ち」でもある。

当ブログでもご報告させていただ来ましたとおり、本年2月から3月にかけて春季に学生インターン生を迎え入れたことで、私自身たくさんの学びや気付きがありましたが、昨日の『松下幸之助 成功 日めくり』の『「教える」ことで「教えられる」』を拝見し「子育て」はその真髄だと痛感するところです。

4月16日
『「教える」ことで「教えられる」』

「教える」ということは、むずかしい。理解してくれたと思っても、実際にはまだまだだったということがしばしばある。しかし、その繰り返しのなかで、自分自身が新たに気づくことがある。「教える」ことは同時に「教えられる」絶好のチャンスでもあるのである。

「松下幸之助 成功 日めくり」より


子供を育てることで、子供から教えられること

子育ての中で学ぶこと、親の有り難みに気づくこと

自身に足りない決定的なものに気づくこと

自身の分身である子供を通して分かるたくさんの事…


謙虚に、素直に、真っ直ぐに。

かくありたい、いや、かくあらねばならないと思います。



6E42E50E-2D41-4B86-BB12-6CB74AE16B3D.jpg

4EABD512-CABE-4F04-8888-8E91EC34285C.jpg
posted by 久野晋作 at 19:03| 千葉 ☁| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月15日

五省 今日の己を省みて

東郷平八郎元帥が、我孫子の先人・岡田武松博士に送った書五省

一、至誠(しせい)に悖(もと)るなかりしか
一、言行(げんこう)に恥(は)づるなかりしか
一、気力(きりょく)に缺(か)くるなかりしか
一、努力(どりょく)に憾(うら)みなかりしか
一、不精(ぶしょう)に亘(わた)るなかりしか


一、誠実さや真心、人の道に背くところはなかったか
一、発言や行動に、過ちや反省するところはなかったか
一、物事を成し遂げようとする精神力は、十分であったか
一、目的を達成するために、惜しみなく努力したか
一、怠けたり、面倒くさがったりしたことはなかったか

旧大日本帝国海軍の士官学校である海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において用いられた五つの訓戒である「五省」。

この五省を噛み締め、今日の己を省みたいと思います。



posted by 久野晋作 at 23:59| 千葉 ☁| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日

君子に九思あり…(君子たるものの「九つの心がけ」とは)

東郷平八郎元帥が、我孫子の先人・岡田武松博士に寄贈した書で、「近隣センターふさの風」に複製が展示されています。
孔子曰わく、君子に九思有り。
視るには明を思い、
聴くには聰を思い、
色には温を思い、
貌(かたち)には恭を思い、
言(ことば)には忠を思い、
事には敬を思い、
疑わしきには問を思い、
忿(いかり)には難を思い、
得るを見ては義を思う。

先生はおっしゃった。「君子には、九つの思い(自省すべき心がけ)がある」と。

物事を見るときには、明確に見分けること
話を聴くときは、しっかり聴き分けること
自分の表情は、穏やかであろうとすること
自分の姿勢は、慎み深くあろうとすること
自分の発言には、誠実であろうとすること
事を起こすに当たっては、慎重であること
疑わしいと感じた時は、遠慮なく問うこと
腹が立った時は、その後の事を考えること
上手い話は、筋が通っているか考えること

こんばんは、我孫子市議会議員の久野晋作です。

本日から本会議場における一般質問(全て個人質問)が行われました。
→平成29年第4回定例会(12月議会)一般質問の日程と要項はこちらです。

午後のトップバッターで登壇した澤田敦士議員が、4年の議員任期の折り返しに当たる今議会質問の冒頭に、『論語』の李氏第16に記されている「君子に九思あり」を引き、身をただして後半任期に臨む決意表明をされました。

政治に身を置くものは、まさに「かくあるべし」であり、「かくあらねばならない」

胸に突き刺ささり、背筋がピーーーーーンと伸びる重い言葉です😅

新木小学校の体育館裏のイチョウです😊
posted by 久野晋作 at 22:57| 千葉 ☀| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

花は何の為に咲くのか

已(や)むを得ざるに薄(せま)りて、
而(しか)る後に諸(これ)を外に発する者は花なり


やむを得ざるにせまりて
しかる後にこれを外に発する者は花なり


『言志録』佐藤一斎

俺が俺が、私が私が

良い意味での個人主義ではなく、
利己主義が極まって来た世の中になりました。


花は何の為に咲くのか?

人に褒められるためか?

決して、そうではない。

止むに止まれず咲くのだ。

そこには見栄も、自己主張も、誇張も何もない。

ただひたすら咲くだけ。
ただそれだけ。

だからこそ、美しい。


かくありたいものです。


佐久間象山、横井小楠、吉田松陰、勝海舟、西郷隆盛、久坂玄瑞、高杉晋作、坂本竜馬…

幕末の英傑達の立志の源泉であり、その系譜のテッペンに位置する思想家・佐藤一斎。

折々に、自身の学び、戒めとして、我々の先人の言霊を記していきたいと思います。
posted by 久野晋作 at 23:59| 千葉 ☁| 先人の言霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。