2006年12月23日

「討論メモ」です。

自治基本条例審査特別委員会で行った反対討論のメモは下記のとおりです。

○必要性・上程のタイミングについて
・「官治分権(地方分権)から自治分権へ」と、ステージが変わる中、住民自治の充実は不可欠であり、自治の理念を明確に規定し、自治のルールを定めることを目的とする条例の主旨や必要性について否定するものではない。
・このことは明確にしておきたい。
・しかし。我孫子市にとって、「今」が、その制定のタイミングなのか?については様々な意見があるところであり、会派で様々な形で意見表明をしてきた。
・12月議会の代表質問では、「今は、市民自治そのものを深めていくべき時であり、関連条例を整備するべき時(市民参加の手続きを整備すべき)」と訴えた。
⇒例;市民参加条例、自治推進条例など。
・本条例が「策定過程〜議会審議」を鑑み、「それらに資するもの」とは思えない。

○策定過程について
・「急いてはことを仕損じる」の、典型的な例に嵌ってはいないか?
・⇒実質一年半のスピード審議(実質審議期間;平成16年1月〜平成18年8月)。
・怒涛の後半の審議⇒「時間が足りないという」策定委員の声の多さ。
・作ることが目的化してはいなかったか?本当に審議が深まったと言えるのか?
・市民を充分に巻き込めたか?⇒市民自治の不投影、非合意形成、TWBの開催(我孫子⇒湖北⇒我孫子…計約180名の参加;重複含む⇔流山ではPIを徹底;11/25時点で計56回の説明会・意見交換を実施、計1881名の参加)
・情報伝達に誤りはなかったか?…広報あびこの伝達手法は市町村合併時と酷似
・これらについては、委員会や本会議で再三にわたって改善・是正を要求してきたが、一向に改善されず、ゴールに向けてまっしぐらに駆け抜けてしまった。

○条例の中身について
・市民自治と二元代表制が見えるか? ⇒ Noである。
・我孫子の自治の到達点と言えるか? ⇒ Noである。
・条項の整合性(解釈)に問題はないか?…市民の定義を何故、改めないのか?
⇒象徴的な条項;2条(市民の定義)、5条(市民の権利)、10条B(議員定数)

○総 括
・市長の鶴の一声に始まり、市長のイニシアチブで策定作業が進められ(策定委員長)、最終的に市長が条例提出権者として筆を入れて提出したのが今回の条例。
・策定委員長として、最終案をまとめておきながら、条例提出権者の名の下に、改変する。これを「市民参加制度の恣意的な利用」と、言わずして何と言うのか。
・特徴的なのは市長の在任期数【§14】であった。
・9月の審議を踏まえ、結局削除されたが、これが元で、策定作業において本来集中的に議論を行うべき核心部分(〜自治とは何か?協働とは何か?我孫子のこれからのあるべき姿とはなにか?など〜)が疎かになってしまった。
⇒メディアの報道姿勢・内容にも顕著に現れていた(偏向的な報道内容)。

住民自治の拡充と二元代表制の確立に向けて
posted by 久野晋作 at 00:55| 千葉 | Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

春夏秋冬

時計の針も2時を回り、すっかり夜も更け、新聞配達の音が早々と聞こえて来ています(今日はいつもより早い…)が、いまだに自治基本条例案&関連資料や議事録、関連書籍と格闘していたりしますたらーっ(汗)

でも。これが私たちの職責のようなものですし、好きでさせていただいている仕事ですから、全く苦痛ではありません(笑)。

そんなことを考えつつ、パソコンを立ち上げ、自分の考えをまとめていたら、ふと、懐かしいメロディが口をついて出てきました。

それが表題の「春夏秋冬 by 泉谷しげる」です。

今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてがむくわれる
今日ですべてが始まるさ


このサビがグッと来ますパンチ
posted by 久野晋作 at 02:20| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月21日

明日は大一番。

明日は実質審議が行われる最終日。

午前中に12月補正予算が、そして、午後からは9月議会からの継続審査となっている自治基本条例(訂正案)の各審査が行われます。

市政運営に関しては様々な考え方やご意見がありますが、今後の我孫子市政を踏まえ、バッジをつけた主権者として責任をもって審査に臨みたいと思います。
posted by 久野晋作 at 20:44| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

自治始めます。

今日は午後から流山市で行われた「自治始めます。市民フォーラム11.25」に参加させていただきました。非常に多くの参加者がいらしており、流山の特徴的な取り組みである流山市自治基本条例策定市民協議会による「PI(パブリック・インボルブメント)」といわれる【政策形成の段階で人々の意見を吸い上げようとするために、人々に意思表明の場を提供する試み。】の賜物だと思いました。

自治始めます。市民フォーラム11.25辻山先生の講演熱心に聞き入る参加者

今から5ヶ月前の6/17に行われた市民協議会を傍聴させていただいたので、どの程度まで市民喚起を促しているのか?また、どのような議論が行われてきたのか?そして、どのような「空気」があるのか?について関心を持って参加をさせていただきました。

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posted by 久野晋作 at 18:09| 千葉 ☀| Comment(2) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

地方議会≠ミニ国会

11/9に行われた自治基本条例特別審査委員会の2回目の継続審議の模様は、全国紙の地域版で(いくつか)取り上げられています。

2回目の継続審議は、おそらく記者の取材(委員会の傍聴)はないと思っていましたが、(柏記者クラブの)主要メディアが取材に当たっていたのことには正直驚きました。中には居眠りをされている記者さんも居ましたが、彼らが最も関心のある「市長の在任期数」について言質を採り、条例の可否に関する流れを確認されたかったのでしょう。

さて。翌日の産経新聞の記事(11/10)において、「(市長の)多選は一般論としてよくないが、あえて条例化する必要があるか」「議員定数は議員が決めることで、市長が決めることではない」−。9月議会に提出された条例案に対し、議会は自民から共産までほとんどの会派が反発。という記事の中に、決定的に間違っていること(事実誤認)がありました。

我孫子市議会には「自民党」という会派は存在しません。何らかの形で自民党の活動に関係されている議員はいらっしゃるかもしれませんが、自民党という会派(交渉会派)はないのです。

この点を見ると、地方議会の何たるかを如何に理解していないかがわかります。地方議会は国会の縮図では有りません。未だにそうした観点からしか分析できない(眺める事ができない)のでは「お話になりません」。

また、記事の題名には「市長と議会、深まる溝 我孫子市自治基本条例案」とあり、言い得て妙の感もありますが、殊更に対立構造を強調(助長)する姿勢には感心できません。

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posted by 久野晋作 at 22:43| 千葉 ☁| Comment(2) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月11日

何のための条例か

自治基本条例は、その性格から言えば、本来「市民の、市民による(この部分は議論アリ)、市民のための」条例であるべきですが、策定過程から今までの審議を踏まえると、どうしても「市長の、市長による、市長のため」の条例という色彩が濃いものとなってしまっています。

その象徴としては、市民の意見も割れていた「市長の在任期数」であったり、「議員の定数決定」ですが、これは飽くまでも市長の強い意向によって盛り込まれた条項です。この条項によって、本来、もっと集中的に審議すべき条項(特に「条例を貫く理念の部分」)が抜け落ちてしまった感が否めません。

そこで、原点に立ち返り、「何のための条例なのか?」について考えたいと思います。

■豊島区における整理。
以下は、豊島区における条例制定の必要性・目的についての考え方の一部を引用したものです(「豊島区自治の推進に関する基本条例」)。

◎地方分権が進み「自己決定・自己責任の原則」に基づく(非常に厳しい)自治体運営を確立するためには、団体自治の制度強化だけでなく、各地域における住民の主体的な取り組みを土台とする住民自治の充実を図っていくことが必要だといわれています。

しかしながら、現在の地方自治法では、団体自治に関する住民の権利を保障する制度が中心になっており、住民自治の視点が不十分と言えます。そこで、住民自治の充実を図っていくために、現行制度を補完する新たな仕組みや制度を構築することが求められています。

自治基本条例(「豊島区自治の推進に関する基本条例」)は、「住民自治を起点とする協働のまちづくり」を基本理念として位置づけ、区議会・区長に区政を信託するだけではなく、【区民自らがまちづくりの主体として活動していくための基本原則を定め、住民自治の充実を図ることを目的とするもの】です。◎
(引用終わり)

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posted by 久野晋作 at 11:48| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月08日

再々訂正案の審議

明日は午後一時半より、継続審議となっている(ちょっと、ややこしい表現になってしまいますが)「我孫子市自治基本条例(案)の再々訂正案」について審議を行います。

ご報告しましたように、今回の条例案の目玉的な条項は市長の判断により大幅に修正削除されていますが、明日の審議でどのような課題が提示されるのか注目されるところです。

再々訂正案は、当初案の激烈的(挑戦的)な内容とは(一部を除いて)うって変わっていますが、自治基本条例の本質的な部分に期待(賛同)して大所高所に立って判断すべきか、それとも、(重要条例であるからこそ)条例の策定過程から、一言一句の細部に渡るまで拘って判断すべきか…。

ハムレット的な境地を開拓出来そうですふらふら

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posted by 久野晋作 at 23:58| 千葉 | Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

掛け違えたボタン

今日の審議を一言で表せば「掛け違えたボタン」のようでした。

そもそも、自治基本条例とは「国法としての憲法・地方自治法と調整しながらも、2000年分権改革をふまえて、各自治体それぞれ独自に主権者としての市民、市民の代表機構としての長・議会、また、市民の代行機構、長・議会の補佐機構としての職員組織、それぞれの位置と課題を、自らがあらためて、【自治体再構築】をめざす政治設計図として明示する条例(松下圭一法政大学名誉教授:『転換期日本の政治と文化』岩波書店)」のことをいい、現在、数多くの自治体で策定が進められています。

松下教授は同著において、「この自治基本条例へのとりくみは【国家統治】を思考原型にすえ、自治体には全くといえるほど理解をもってこなかった日本の官知・集権型の憲法学、行政法学、ついで政治学、行政学の規制理論を【市民自治】を起点に、日本の分権化・国際化への展望をもちながら、自治・分権型に再編して、日本の転型をうながす衝撃力となる」と述べられています。

さはさりながら。

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posted by 久野晋作 at 23:17| 千葉 ☁| Comment(2) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

シンジラレナ〜イ

日本シリーズ2006は4勝1敗で北海道日本ハムファイターズが44年ぶりに優勝ぴかぴか(新しい)

ヒルマン監督のお約束のフレーズ「シンジラレナーイ」で幕を閉じましたが、選手の皆さん、そして、何より地元北海道を始めとしたファンの皆さん。おめでとうございます!

ちなみに、選手会長としてチームを引っ張ったのは地元の湖北中学校出身の金子誠選手です。今日の試合を左右する難しいスクイズを決めたのは金子選手でした。野球少年たちは凱旋帰郷を楽しみにしていることでしょうわーい(嬉しい顔)

さて、明日は継続審議になった「自治基本条例」を審査する特別委員会が開催されます。手元には訂正案がありますが、あの審議がどこまで反映されたのか?ヒルマン監督のお言葉を借りますと、「シンジラレナ〜イ点」が散見されています。

訂正案が正式に上程されていない為、どのような形で審議することになるのか判りませんが、「確認」という意味で捉え、審議に臨みたいと思っています。
posted by 久野晋作 at 23:04| 千葉 | Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

巧詐不如拙誠

明日は9月議会最終日です。9時からのスタートになります。

巧詐は拙誠に如かず。

最後の最後までシッカリと議論を尽くしたいと思います。

posted by 久野晋作 at 23:59| 千葉 ☔| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月25日

マラソン委員会。

本日の自治基本条例案の審議ですが、朝の10時から夜の10時過ぎまでの半日をかけて審議をしましたが、最後の条項まで審議できず、最終日に持ち越す形となりました。

委員の大半から、殆どの条項に関して質疑がなされましたが、答弁に立つ市長から、全体的に納得の行く回答がなされたとは感じれず、大変残念に思っています。

もう少し、丁寧かつ誠実な答弁があっても良いのではないか?
もう少し整理した上で、上程すべきではなかったのではないか?


これが率直な感想です。


時間の制約や多くの委員で審議しているということもあり、微細に渡っての質問は残念ながら出来ませんでしたが、条例案の各条項を通して審議を行うことによって、この条例案の課題や問題点が明確になったと思います。

逐条的にその中身をお伝えしたいのですが、明日の補正予算審査委員会の委員ということもあり、大変申し訳ありませんが、改めてご報告させていただきたいと思います。
posted by 久野晋作 at 23:49| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いよいよ本番。

日にち変わって月曜日。新たな一週間が始まりますが、本日は待ちに待った?自治基本条例の正式な審査を行う「特別な日」でもあります。

今回の我孫子市の条例案に関しては、提案権者である市長が(合意形成も充分になされていない事項について)余りにも独自色を出したがために、まちのルールを決めるに際して本来議論されるべき点が充分議論されず、結果的には論点が大きくボケて上程されてしまいました。誠に残念であります。

その最たるポイントが【市長の在任期数(§14)】です。
 ⇒関連記事;「問うに落ち、語るに落ちる(2006/9/15)」

他にも、まだまだ議論の足りない点や整理のなされていない条項が多々あります。しかし、議案として上程された以上、私たち議員はそれを審議するしかありません。本日の審議で一つ一つ質していく事になるでしょうパンチ

本日の審議の中身は追ってご報告いたします。

朝晩と風が冷たくなってきましたが、体調管理には十分留意して一週間がんばって参りましょう!
posted by 久野晋作 at 00:34| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月22日

人智を尽くす。

週明けの自治基本条例審査特別委員会に向けて、会派を代表して委員となった坂巻宗男議員、内田美恵子議員と今回提出された条例案について打ち合わせを行いました。

「人智」を尽くして当日を待つ。

前向きな議論を展開して行きたいと思いますパンチ 
posted by 久野晋作 at 23:59| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月15日

問うに落ち、語るに落ちる。

本日7時過ぎをもって、3日間の本会議における論戦が終了しました。

締めくくりは、「議案第24号;我孫子市自治基本条例」に対する津川武彦議員の議案大綱質疑でした。今議会における全てを集約する形でこの質疑答弁が行われたと思います。是非、インターネット議会中継(録画)をご覧いただきたいと思います。

福嶋浩彦市長の答弁には理解に苦しむものが数多く含まれており、議場の空気として到底受け入れられない発言がありましたが、週明けの委員会質疑や25日(月)に設置される事になった自治基本条例特別委員会で更に議論を深めて行きたいと思います。
posted by 久野晋作 at 20:40| 千葉 ☀| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

論点セイリ。

本日は一般質問の最終日に当たりますが、一般質問終了後に、追加議案の「自治基本条例」に対して【議案大綱質疑】が行われるようです。

議案大綱質疑とは、一般的に議題となっている案件について大綱的に疑義をただすために用いられる質疑であり、自己の意見を加えてはならないとされています。

最近では、平成17年第四回定例会(12月議会)において、「長期継続契約の締結に関する条例(新設)」について、また、「行政組織条例の一部改正」について行われており、論点の明確化という効果が期待されています。
⇒関連記事はこちら(2006年01月15日「否決のヒケツ」)


開始は、おそらく5時前後になるかと思います。
注目したいと思います目

posted by 久野晋作 at 00:58| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月28日

議場の中心で…。

本日、議会運営委員会が開催され、9月議会の日程等の打ち合わせを行いました。会期は9/4(月)〜9/27(水)までの24日間となります。詳しくはこちら

■目玉議案が「ない…。がく〜(落胆した顔)
懸案の自治基本条例(案)ですが、先日8/25(金)に追加で開催された策定委員会でもまとまらず、最終的には9/3(日)の会合をもって「策定委員会としての条例案」とするとのこと。

市長・執行部(企画調整室室長)からは以下のような説明がありました。

・未だ成案になっていない。
・9/3;最終の策定委員会を開催(調整中)。
・9/4-7;条文案(の表現)を法規を含めて検討。
・9/8;追加議案として各議員に配布…。
・9/13;上程予定(議会の中日に条例が上程されます)

この説明を聞いた議員で「ふーんそうか…」と、納得した議員は誰一人居なかったことでしょう。

本来確保されている議案審査の時間もなく。議会の中日に上程された議案を、どうやって当該会期中に可決しろというのでしょう?

全くもって、議会の審議というものを軽視しています。中日での提出ということになると、継続審議になることを織り込み済みで提出していると思わざるを得ません。

■そこまでして急がねばならない積極的な理由は一体何なのか?
そもそも、そのような議案内容であれば、なぜもっと丁寧に取り扱わないのか?甚だ疑問でなりません。

急いてはことを仕損じる

という典型的な事例となりそうです。

議場の中心で…。
posted by 久野晋作 at 20:30| 千葉 ☁| Comment(5) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月11日

「協議会」を終えて。

本日、9月に上程が予定されている「我孫子市自治基本条例2次案」について、議員全員協議会が開催され、市長以下執行部に対して出席した議員(27/28名)から、条文(案)に関する「確認」を主体として、質疑がなされました。

協議会が終了したのは3時半過ぎでしたが、正味2時間少しという限られた時間であること、かつ、議会開催前の「事前審査は出来ない」ということから、質疑には気を使わざるを得ませんでした。しかし、各会派から満遍なく発言がなされましたことは良かったと思います。

■詰めが甘いと言わざるを得ません。
条例そのものに対する是非は別として、「条例上程に際しては、もう少し詰めるべき点があるのではないか?」「他の条例との整合性や、位置付け等を明確にするべきが多々あるのではないか?」というニュアンスの発言が多かったように思います。

自治基本条例を「まちの憲法」と、大上段に構えて「最高規範性」を謳うのは結構ですが、他の条例との「整合性」や「波及性」をどのように図るのか?について充分に整理ができていません。

特に、「市民の定義」の範囲を大きく取った事が要因となっています。

また、市議会の項目に関しても、各会派とも「大なり小なりイチモツ抱えている」ということが発言内容から察する事が出来ました。議会の基本的な捉え方が策定委員会と議会とでは隔たりがあることは否めません。

「議会権限を広げるのか?そうでないのか?」がチグハグであることも気になる点です。

■それでも上程されます。
「ことここに及んで、未だ整理出来ていないのか…」と、思うところ大ですが、それでも9月議会に上程するとのこと。そうなれば、出てくるものを待つしかありません。

明日は13時より、最後のタウンミーティングがアビスタで行われます。

参加者からどのような意見が出てくるのか?想像に難くありませんが、新たな参加者が数多く参加される事を「市民関心度」の一つのバロメーターとしてみたいと思います。


■市長の任期は結局どうなるの?
posted by 久野晋作 at 19:26| 千葉 ☁| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

3期12年。

■3期12年で決定≒福嶋市長の「勇退」も決定(?)
昨日及び今朝の新聞報道でご覧になった方も多いことかと思いますが、昨日、(仮称)我孫子市自治基本条例・策定委員会(全体会議)が開催され、一つの「論点」となった、首長の多選自粛条項が明記されることがほぼ決定しました。

審議の結果、2次草案の第14条において「市長の在任期数」という条項が設定され「市長は、市のバランスの取れた発展が図れるよう、連続して3期を超えて在任しないようにと努めるものとします。」と規定されます。

この条項は市長自身の強い意向で設定されました。これで、また一つ「県内初」という触れ込みが増えることになるわけですが、ことはそう簡単な問題では有りません。

■3期12年の妥当性と狙いは何か?
一般的に、3期12年という在任期数の明記については、大統領的な権限を持つ市長の長期政権が構築されることが様々な弊害を産んできた歴史とそのことへの懸念から、感覚的には妥当であるように感じられています。

しかし。政治家の出処進退は自身で決めるべき問題であり、最後に判断するのは有権者自身であると考えています。

現在、市長を務めている福嶋市長は3期目で来年1月に任期満了を迎えます。自身が惜しまれようが、惜しまれまいが任期満了で辞められるのは自由です。しかしがなら、「置き土産」として、この条項を設定するという理由でこの条項が設定されたとすればもっての外だと私は考えています。

■これで上程するのか?
いずれにせよ、様々な問題や課題をはらんだまま、9月の条例案上程を迎えようとしています。私自身、出来得る限り審議の過程を抑えようと考え、傍聴してきましたが、「議論は生煮え」の感が否めません。

条例案として整備不十分なまま、上程されるのは正直なところ議会として厳しいものがあります。しかしながら、どんな形であれ、出された以上審議する外は有りません。

議会として、特別委員会を設置して審議するのが妥当であると考えていますが、委員となったとしても、そうでなくても責任ある判断が要求されます。この議論は決して無駄ではないと思いますが、何かスッキリしないものを抱えて審議に臨む事になりそうです。

含みを残す福嶋市長。その真意は?
posted by 久野晋作 at 10:00| 千葉 ☁| Comment(1) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月09日

二つのTMに参加して。

ご案内の通り、本日、自治基本条例に関するタウンミーティング(以下、「TM」とする。)が開催され、2会場とも足を運びました。以下、簡易?報告をいたします。


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参加者が、す、少ない…たらーっ(汗)
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本日のTMの(一般の)参加者は非常に少なかったです。

ある意味、想定内。ある意味、残念という所です。

参加者の多寡で判断するツモリはありませんが、
絶対的な関心の低さを感じます。

我孫子市の自治のルール(≒(仮称)我孫子市自治基本条例策定委員会では「まちの憲法」と位置づけています。)を策定するに際して、その主人公である市民の関心が低い事は、やはり大きな問題と言えるでしょう。


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ちなみに両会場とも、参加者は35名前後。
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内訳として;議員7,8名、職員10名前後(事務局含む)、懇談会メンバー5名前後。以上を除く、いわゆる「一般の方」は10名いるのか居ないのか?という感じだったと思います。

直近の広報の見開き2ページを使い、自治基本条例の策定を大々的にPRをしているにも関わらず、今回の結果は何を示しているのか?

このことを真剣に考えなければなりません。


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posted by 久野晋作 at 19:09| 千葉 ☁| Comment(2) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月04日

司法と市井の視点から。

本日の談談21のテーマは現在、市が策定を急いでいる自治基本条例について。

市民の方(3名)をお招きしての談談21。
講師としてお話して下さったのは元最高裁長官で市内在住のAさんでした。

元司法の番人としての視点から、そして、市井の一人としての視点から、我孫子市自治基本条例案や策定過程」の核心部分に、ズバッと切り込むAさん。

詳細については、掲載を控えさせていただきますが、「ならではの視点」がストンと心に入ってきました。ありがとうございました!




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posted by 久野晋作 at 20:10| 千葉 ☀| Comment(0) | ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする