市政ふれあい懇談会に関するサイト(我孫子市)
現在全国各地で、まちづくりのルールの策定を目的としている「自治基本条例」づくりが進んでいます。ご多分に漏れず、当市も条例制定を検討していますが、そのことを知っている市民はそう多くは無いでしょう。
現在の市長から始まった、市民との対話を目ととした市政ふれあい懇談会。残念ながら、市民にとっては新鮮味に欠けるものと映っているのでしょうか。
■市民の関心度合いは?
当日の参加者は、「自治会役員関係者や例年参加している方、または自治基本条例の策定に関係した方と、そして議員。」議員5名の参加を除いて28名の参加。とてもではありませんが、市民の関心事になっているとは言えない参加状況でした。
残念なのは、50代以下の参加が皆無に等しいこと。
このことは本当に大きな問題だと感じました。
そのこともあってか、参加された人の中から、「知らない間に市民に義務(責任)を課する条例が策定されていることに不安を感じる」、「仲間に聞いてみたが、誰もこのこと(策定)を知っているものは居なかった」、「条例の最高規範性の意味と意義」など、部分の質問ではなく、条例の根本に関わる問題などについて多くの質問が出された事がとても象徴的でした。
また、懇談会のメンバーについても、どのような方が参加されていたのか出来るだけ詳しい情報が必要であるとの意見もありました。
■私のスタンス・考え方
私個人としては、このような「まちづくりのルール」の策定は否定するものではありません。しかし、そのルールにおいて新たに市民の権利義務を規定する以上、慎重に慎重を期して、最大限に市民の意見が反映されるような策定過程が必要ではないかと感じています。場合によっては、制定を見合わせるという考えもあっても良いと思います。
議会としてどのような立場で当条例の策定に関わっていくのかも課題ですが、少なくとも、このような状況下おいて、来年9月を目途として条例案の上程を目指すという市長の姿勢には同調できません。ご自身の任期中(2007年1月まで)に何としてでも策定しようという意図が明確です。
また、疑念を禁じ得ないのは、12月までに設置される「(仮)我孫子市自治基本条例策定委員会」の委員長に市長が就任するということ。まるで策定時期を逆損して、その策定過程に直接介入してしまうようなスタイルです。
それでは市民の意見がどこまで反映されたものなのか、サッパリわからなくなってしまいます。いわゆる「市民の意見は取り入れる形は取った」というアリバイ作りになってしまうのではないでしょうか?6月に個人質問をした論点を全く理解していただけていない…と、ガッカリしています。
「それを真の自治というのか?」と、改めて市長の認識を問い質したいと思います。
参考;
・(仮称)我孫子市自治基本条例を考える懇談会(懇談会のページへ)
・自治基本条例に関する提言(提言のページへ)
・自治基本条例の基本的な考え方
→条例策定の方法について