中でも、重点的に調べたのが「我孫子駅南北自由通路の整備事業」です。
新年度では事業費の計上はありませんが、我孫子駅南北自由通路の整備事業(≒通路の拡張・駅ホームへのエレベーターの設置など駅舎の部分改修)については、事業着工に移れば大幅な支出が見込まれることが予想されています。
昨年9月の補正予算では、駅周辺の移動などの円滑化を目的とした基本構想の策定費用(業務委託費)として1,700万円、南北自由通路の改修基本設計の策定費用(業務委託費)として4,000万円が計上され、補正予算は多数により採択されました(※私は「その他の理由」もあり、反対しています)。
今回の我孫子駅の場合は、「駅舎の全体改修」というものではありませんが、設計に関する費用だけでも、これだけ多額の経費がかかる事業ですので、本体工事となれば相当の事業規模となることが予想されているわけです。
ちなみに、成田線の木下駅(印西市)では、駅舎の改修(橋上駅舎の設置)が行われており、全体予算は14億を超える額となっています。
過去の事例(他の駅での事例)などを調査していると、行政側から提案すると、大概「足元」を見られることが多く、行政側の負担割合が非常に高くなっていることが判ります。
しかし、鉄道会社が本来負担すべき部分については応分の負担を求める事が必要です。我孫子駅については、駅舎の老朽化に伴う耐震補強工事、改札の利便化、トイレの移動等に関する費用は100%とは言わずとも、JR側で負担すべき割合は多くなって当然かと私は思います。
通称「交通バリアフリー法」…正式名称「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」の改正により、1日の乗降客数が5,000人を超える駅では、2010年度までにエスカレータ、エレベータの設置が義務付けられ、我孫子駅もその対象駅となりました。
このエレベーター設置については、法改正により、JRの費用負担は1/2⇒1/3となり、国と地元自治体の負担は合わせて1/2であったのが、それぞれ1/3ずつ負担することになってしまいました。
前述の「基本構想」や「基本設計」は、来年6月以降に調査(業務)が完了するとのことで、手元の情報は非常に少なく、何とも言えない部分がありますが、我孫子駅南北自由通路の整備事業は我孫子の玄関口に相応しく、かつ、利便性の高い駅とする「夢(チャンス)」であると同時に、財政難の我孫子市にとっては、優先順位の高いその他事業を押しやる(遅らせる)に十分な規模の事業となるので、市民に対する説明責任を果たすことはもとより、慎重な対応と判断が必要な事業ではないかと私は考えています。
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