2007年07月08日

声を上げよう!

具体的に動けば、具体的に変わる。

前回、国道16号バイパスが手賀沼ルート案として計画されていた時、地元説明会なるものが(ちゃんと)ありました。当時の市民の声が残っています。
次項有千葉柏道路HP【地元説明会アンケート】

現段階においては、利根川ルート案が提示されたものの、そのような動きは全くありませんが、意見を寄せる機会まで保障されていないわけではありません。

黙っていては始まりません。
不平不満や文句を言っているだけでは変わりません。



声を上げてみませんか?

【ご意見・お問い合せ】は下記まで電話mail toメール

国土交通省千葉国道事務所「千葉柏道路」担当
TEL:0120-494-016
FAX:043-256-0841
Mail:chiba-kashiwa@ktr.mlit.go.jp
Webアンケート:https://www.chiba-kashiwa.jp/004.html

国土交通省のサイト(計画案のたたき台)


本当に必要?〜国道16号バイパス利根川沿いルート〜

16号バイパスについては3月議会でも質問しましたが、この問題の論点整理や、懸念される課題等に対する市長以下執行部の見解を明らかにし、議員はもとより、広く市民の皆さんの知るところとするため、集中的に質問を行いたいと考え、6月議会における一般質問の中心に据えました。

5/31日(木)に、【国土交通省、千葉県、野田市、柏市、我孫子市、印西市、白井市、そして、八千代市】からなる「千葉柏道路検討会」は、「国道16号バイパス利根川沿線ルート案」についての初めての告知を、関係自治体の約39万世帯の住人を対象に「新聞折込み」により行いました。

しかし、「当日、そのようなチラシが入っていたことを知らなかった」という住民は少なくなく、この問題に対する市民の認知度や認識度は、市が考えている以上に低いことが予想されます。

ちなみに、対象となった新聞は「読売・朝日・毎日・産経・東京」の五紙であり、日経新聞は折込みの対象には成っていません。また、当日の広告数はそれほど多くありませんでしたが、当該チラシは当日の広告の束の一番後ろに回されていました。本来、このような重要なアナウンスをする時は、「広報あびこ」や「ちば県民だより」のように、読者に目に付くよう、「一番上(トップ)にすべき」だと思います。これは偶然なのでしょうか?

たとえ、偶然であったとしても、我孫子市のみならず、関係する地域にとって非常に重要な計画案であるにも関わらず、あのような扱いしか「出来ない」又は「しない」ということは、(悪い意味での)「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」を地でいくような、行政機関の意思表示なのだろうか?と、感じました。

■想定されるデメリットは何か?

想定されるデメリット(不利益・悪影響)として、様々なことが考えられます。【環境面、交通面、防犯面、そして、市の施策との整合性】など、大きく分ければ、四つのデメリットが想定されます。

環境面では、住環境への影響があります。このルートは、我孫子市域を東西に走りぬけることになるため、たとえ市の最北に位置するルートであったとしても、市内の広い範囲で大なり小なり影響がもたらされます。

具体的には、「排気ガス・光化学スモッグ・騒音・振動」などの影響が考えられます。特に、布佐、新木、湖北、そして天王台地区にかけては、住宅街付近を通ることになるため、その影響は小さくありません。

冬場は北風が吹きつけるので、広い範囲に影響が及ぼされることになると容易に想定されます。また、そもそも、利根川沿い一帯は、地域住民にとって「潤いとやすらぎの場」であり、掛け替えのない自然です。一帯で栽培されている農作物やオオバンあびこ市民債を使って取得した古利根沼を含む自然環境への影響も考えられます。

交通面では、交通量が増えることから、千葉龍ヶ崎線(栄橋付近)や国道6号との交差部での今以上の渋滞が懸念されます。こうした点については、当然、対策が打たれるものと思いますが、当該ルートは、救急搬送時に利用している道路でもあることから、人命に関わる大きな問題にも繋がります。

また、市内道路への影響も考えられます。
接続道路が、どのように計画されるかにもよりますが、市内交通への流入は避けられません。それに伴って、当然、交通事故が増えることも懸念されます。現在、市内では許可車以外の大型車の通行は禁止されていますが、守らない車は多く、状況が悪化する事も予想されます。

防犯面では、広域を結ぶ交通ネットワークが構築されることから「犯罪が増加する」ことも懸念されます。幹線道路に近い住宅街は、犯罪者にとって格好のエリアとなります。特に、当該東側の地区は高齢化率が高く、そうした被害に遭いやすい地域となる可能性は否めません。

市の施策との整合性については、これまで市が進めてきた「利根川ゆうゆう公園整備計画」への影響が大いに考えられます。公園の利用自体に支障が出てくるかも知れませんし、鳥の生息地として費用を投じて整備したビオトープ、平成21年度に整備が予定されている自然観察センターとの兼ね合いなどもあります。

■6月議会での主な質問と答弁内容(要約)

質;バイパスの必要性・妥当性について(市長に問う)

答;国道16号の渋滞解消(特に柏市の呼塚交差点中心) は、広域的な視点はもちろん、我孫子市のためにも重要。そのためのバイパス整備は有効的な計画と考えている。

<市長選の公約に掲げた理由は?>
・16号バイパスが利根川沿いに大きく迂回することで、我孫子市のシンボルである手賀沼への影響がなくなることから、まちづくり・経済活性化策の一つとなる。
・ルートと構造によっては、市内幹線道路網の構築につながる。

質;我孫子市のメリット・デメリットの整理状況について

答;計画のたたき台の段階でメリット・デメリットを論じる事は難しい。期待する効果は広域交通網の充実による交通利便性の向上、課題としては自然環境や住環境への影響が考えられる。

質;市独自の情報提供を含め、住民へ十分な情報提供を!

答;
@市役所並びに大型店舗(エスパorヨーカドー)におけるパネル展示を予定。市役所では6/26-29の4日間庁舎ホールで実施。
A6/16の広報あびこで、「計画のたたき台が示されたこと、パネル展の実施の案内記事」を掲載
B市独自の情報提供は、市としての課題を整理した上、広報やHPを通じて実施する。
C検討会の会議録は原則非公開だが、出来るだけ詳しい概要が公開できるよう働きかけを行う。

質;今後の意見集約手法と対応について

答;市議会や庁内での議論、市民との意見交換などを行い、それらを明確にして千葉柏道路検討会に対する意見として反映する必要があると考えている。たたき台への意見を把握するため、新聞折込で配布されたリーフレット添付のアンケート、HP、パネル展により広く意見を聞いていく。
posted by 久野晋作 at 08:39| 千葉 ☁| Comment(2) | ◆国道16号バイパス◆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいサイトを見付けて頂き、有難うございます。
私は利根川沿い案に反対なので、早速アンケートを送りました。

利根川沿い案は我孫子市に益はなく、害ばかりです。
我孫子は手賀沼ばかりでなく、利根川も我孫子のシンボルなのです。

バイパスを作るより、16号沿いの生活道路をを拡充してむしろ沿線住民の車をそちらに誘導すべきでしょう。その方が住民にも喜ばれます。

かって、コンピュータの世界は大きなサーバなどを使っていましたが、今は、PCに使うようなサーバをたくさん用意することによって、以前よりも効率的に処理をしています。

発想を変えれば、バイパスは必要なくなると思います。
Posted by kitaohi at 2007年07月08日 14:25
kitaohiさん、いつもコメントありがとうございます。

計画アリキで事態が動いている事に憤りを覚えます。今回の検討組織の「住民の意見を聞こう、反映させようという意思」は本気とは思えません。

しかしながら(⇔だからこそ)、具体的な行動が何より肝要だと強く感じています。

「どんな地域にしたいのか?」

それを決めるのはその地域に住み暮らしている主権者(住民)です。

その為には当事者意識を強く持ち、諦めることなく、持続的に働きかけを行っていくこと。

私は私の持ち場で全力を尽くしていく所存ですが、主権者である市民(住民)の皆さんの奮起を期待する今日この頃です。
Posted by 久野晋作 at 2007年07月08日 22:15
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