昨日は、我孫子市議会総務企画常任委員会の(閉会中の)勉強会に委員外議員として参加させていただき、「我孫子市本町1丁目から3丁目の再住居表示事業」について同席、そして、勉強会の終了後に行われた「市内の特定空家の現地視察」に同行(自分の車で…随行)しました。
★我孫子市本町の再住居表示事業
本町の再住居表示事業に関しては、間も無く開会される平成29年第3回定例会(いわゆる9月議会)において、「再住居表示に伴う、字の区域及びその名称変更」にかかる議案の上程が予定されています。「再住居表示」は聞き慣れない言葉ですが、我孫子市では初めての事業となります。
本町1丁目から3丁目の住居表示は昭和42年に実施され、その後、土地区画整理事業により新たな街区や道路が整備されましたが、「現在の住居表示は区画整理事業前の地形と道路形状を基に符番されている」ことから、「現状の地形と一致せず、大変分かり難い状態(表示状況)」となっています。簡単に言うと、区画整理されたにもかかわらず、区画ごとの住居表示の同一性が保たれていない箇所(地域)があるのです。
このような住居表示の常況が続くと、今後のまちづくりをしていく上で支障をきたすことが考えられるため、我孫子市は、換地処分の実勢前に、改めて住居表示を実施する(住居表示の再整備)こととしました。
関係する地域の皆様(居住者等)に対しては、昨年10月17日より「再住居表示に向けた調査への協力のお願い」と題した通知を配布、広報あびこを通じての案内、「住居表示再整備についての説明会」の実施、ニュースレター方式での戸別(各戸)配布をするなど、かつてないレベルで丁寧に進めて来たことがよく理解できました。
該当となる市民や事業者の皆さんのご理解とご協力抜きには実施できない事業です。「再住居表示」と言う初めての取り組みとなることからも、担当課として慎重に丁寧に進めています。本町は、実質上、我孫子市の一丁目一番地に当たる地域。円滑な事業実施がなされることを強く期待するところです。
★「特定空家の現地視察」
平成28年7月1日から平成29年3月31日にかけて行われた「我孫子市空家等実態調査」の調査結果のもと、本年5月16日に「特定空家等」に認定された物件の現地調査に同行させていただきました。
人口減少社会に入った中で、空家にかかる諸課題は、全国共通の課題となっていますが、当該地域のみなさんにとっては切実な日々の課題です。当該家屋の倒壊、被災等による被害は絶対に避けなければならいことは元よりとして、
・近隣住民の皆さんはどのような思いで日々暮らしているのか?
・このような状態に至る前に、なんとか有効活用ができなかったのか?
・そして、今後(土地)の有効活用ができないものか?
そうした思いを強く抱きました。
昨日視察したのは、白山二丁目の物件と寿二丁目の物件ですが、市内で特定空家として認定された物件は11件あります。
空家問題については、議会においても様々な質疑や議論が交わされて来ましたが、先月26日に第一回我孫子し空家等対策協議会が開催され、「空家等実態調査の最終結果報告」「特定空家等の措置」「空家等対策計画(案)」「今後のスケジュール」について、協議の場がもたれました。
簡単な解決方法はなく、これから益々深刻さを増す可能性のある大きな課題ですが、市民(所有者・相続人)の皆さんの理解と協力なしには解決し得ない問題です。「良好で安全安心な、そして快適な住環境」を守っていくために、更なる事業の推進をして行かねばならないとの思いを強くした現地視察でした。
(長い投稿内容にお付き合いくださり感謝申し上げます)
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