2016年06月26日

JR成田線新木駅 部分供用の開始

本日から部分供用開始(改札口および南口)となったJR成田線新木駅。

朝から14時過ぎまで第35回東葛飾支部消防操法大会(於 我孫子)に参加していたため、夕暮れ時に家族でゆっくりと視察しました。
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私が小さい頃は「跨線橋」すらなく、ホームの端まで歩いて、線路に降りて、さらに馬小屋の横を歩いて…という利用勝手?でした。

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今回の本格的整備によりバリアフリー化されると共に、切符売り場、自動改札(3箇所)、そして南北自由通路側に多目的および男女別のトイレも設置され、単なる跨線橋から劇的に様変わりしました。

実はトイレの設置は一筋縄ではいかず、当初の設計では敬遠(外)されており、この点は容認することは出来ないと担当課に幾度も掛け合ったことを昨日のことのように想い出します。

「地上に下水道設備を設置すると多額の費用が掛かる…」と、ひとえに金銭面を理由とされましたが、隣駅の湖北駅北口バリアフリー整備(平成18年)から長年(結果的に10年)待たされ、整備が延期に延期を重ねられた挙句の、あまりに素っ気ない回答と判断に憤りを禁じ得ませんでした。

長年待ち望んだ結果、小さいながらも市内で一番綺麗な施設として供用開始されましたが、「当たり前を当たり前に実現することの難しさ」を噛み締めた出来事として今でも脳裏にこびりついています。

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ホームに入って来る電車と合わせて、以前と同様に、夕景も眺められる設計にしていただきました。

跨線橋時代は、夕暮れ時の富士山がとても綺麗でしたので、担当課に壁で囲むのではなく、眺望面にも配慮した設計にしていただきたいと働き掛けました。

当時と住宅の張り付き度合いが異なる為、富士山が見えるか見えないか定かではありませんが、個人的にとても楽しみにしているポイントです。

ちなみに、ホーム屋根の延伸についても、本会議など様々な場で訴えました。都心にこれだけ近いながら、電車から降りて即傘を差す駅は中々ありません。駅利用者の長年の悲哀を肌身で感じていた為、この点についてもこだわりました。

残念ながら、ホームの端から端まで屋根を設置…とは行きませんでしたが、我孫子市当局が、JR千葉支社の上層部と掛け合った結果、当初の予定よりホーム屋根が延伸出来たことを嬉しく感じています。


新木駅のバリアフリー整備にあたっては、地域住民により、市内で初めて請願活動が行われました。

地元の住民の1人として、他の駅で当たり前にバリアフリー整備されて来たものを、なぜここまでしないと…という悔しい思い、遣る瀬無い想いを幾度も味わいました。

私は、40年前、ホームのみだった新木駅を年端もいかぬ頃から使って来た地域住民の1人であり、そして、その地域に住まう議員です。

議員になったのは平成15年ですが、この間、様々な思いを抱き歩んで来ました。今でも忘れられない言葉も頂戴して来ました。

いくつもの壁と時間を乗り越える事になりましたが、この日を迎える事が出来、本当に感慨深いです。


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バスの待合室がとても重宝しそうです。

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これは画期的…。
一般利用も可能だとすると太っ腹ですね

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▼感謝御礼

当該駅舎整備(バリアフリー化)の実現は、地域の方々は元よりとして、我孫子市の担当課をはじめとする関係者、歴代の先輩方をはじめとする議員諸兄等、多くの方のご尽力あってものであることは言うまでもありません。

長年に渡る整備事業となったことから、担当課では数多くの職員の方々が歴任する形となり、JR千葉支社との交渉は相当の数および内容であったことと思います。

本日に至るまで色々ありましたが、整備事業に携われた全ての関係者の方々に対し、心から感謝申し上げたいと存じます。


なお、上記の駅舎整備に関する市当局への働きかけについては、備忘録として記そうと考えたものです。

私の存じ上げぬ時、所、内容で、同種同様の働きかけ等があったかも知れません。の点につきましては、悪しからずご容赦下さいますようお願い申し上げる次第です。


▼整備費用の負担割合

施設整備事業費用は、ほぼ大半を地元の我孫子市が負担する形となりました。「言い出した方が負担する〜地元の自治体が多額の費用負担をさせられる〜」という何とも不可思議な「流れ」でした。駅施設を利用される方は「JRの施設」という認識をもつ事と思いますが、実態は大きく異なることを明記しておきたいと存じます。

市の財政面、跨線橋の構造面(建築物ではなく土木工作物であったことに伴う整備手法の見直し)、近隣住宅に掛かる施設設計面(日影規制等)、設置スペースの問題、そして、JRとの費用負担面…等、本当に様々な課題がありました。難産の末に…という言葉がこれ程当てはまる施設は多くないと思います。


▼残された課題(北口へのアプローチ)

新木駅北口にはロータリーがなく、車で寄せることが出来ません。利用者が一番高齢化している地域ゆえ、とても歯痒い思いをして来た所です。

車での送迎は、引き続き南口に回っていただく形になりご面倒をおかけしますが、以前北口駐輪場があった線路脇の場所にエレベーター乗り場が設置され、車寄せ出来るスペースが整備される設計になっています。

しかしながら、新木駅北口は、従前から住宅があった箇所に設置されたことから、国道356号からのアクセス道路の幅員が狭く、車の相互通行が困難であり、歩車道の分離が出来ていません。

車対車の接触事故も発生しており、安全面で課題があり、引き続き、利用者の皆さんの交通マナーおよび良心に期待せざるを得ない状況です。

現実的に他の駅と同様に駅前ロータリー整備をすることは不可能であり、難しい課題が残されていますが、地権者の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、北口へのアプローチは【コの字型の一本通行道路とする】など、アクセス面での改善への道筋と可能性を探って行きたいと思います。

※北口に車で寄せられる方には、諸事ご理解の上、歩行者および近隣住宅の方々への十分な配慮をお願いする次第です。



北口の供用開始は12月予定です。

今暫くの辛抱となりますが、地域の方々と開通の日を喜びたいと思います。


▼おまけ。
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供用開始記念で、南口ロータリー前のサンクスさんでソフトクリームと共に購入😊

綺麗で便利になった駅舎に家族一同感動のひと時でした😄

posted by 久野晋作 at 18:09| 千葉 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする