今回の懇談会は、あくまでも懇談会であり公式の場ではありませんが、双方の長のお骨折りにより、胸襟を開いて意見交換をすることを目途として開催されました。
大変厳しい財政状況の中、従前より、議員の報酬について「削減」を求める声が上げられていました。この間、議会が何も議論をしてこなかった訳ではありませんが、「議会は何もしていない(?)のに、報酬は高すぎる。財政状況にリンクする形で報酬も考えるべき。行革の一環で報酬を引き下げ、定数を削減すべき。少数精鋭にしてはどうか…etc」という「声」を正面から真摯に受け止め、議会として、そして議員として、自らの考えを率直に伝えていくことを、議運の委員長をはじめとして議運のメンバーは選択しました。
この選択時には私も議運の一員でしたが、「これからの議会は、実際の議論の場も含め、大いに市民の中に入っていくべき」と考えていますので、市民の代表機関としての議会が、真に開かれ、信頼を得る機関となるための大きな第一歩だと思います。
■「無知の知」から始めよう。
双方の誤解や曲解している部分を確認し合い、「これからのあるべき議員像や議会像」を踏まえて、建設的な意見交換をして行こうという雰囲気で会が閉じられたことがとても素晴らしかったと思います。
市長と議会による「真の二元代表制」を確立させる為には、議員(バッジをつけた主権者)が講学上の定義を一方的に振りかざすのではなく、日々の実践や結果を積み上げていくことで、有権者(バッジをつけない主権者)の理解を深めていただけるように鋭意努力していくしかないと改めて感じました。
■ポジティブ・シンキングで行こう。
また、相互不信の中では、建設的な意見や行動は生まれないということも改めて確認いたしました。市民と議会が反目し合ったり、相互不信に陥るようなことは、制度の趣旨からして本当に不幸な事です。良い意味で互いに緊張感のある関係でいることが必要だと思っています。