2014年08月26日

指定廃棄物の撤去に向けた動き〜柏市が9月議会に補正予算を計上か?〜

既にご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、

今朝の朝日新聞の朝刊(千葉)にて、表題に関する記事が掲載されました。
 http://www.asahi.com/articles/ASG8T4QS6G8TUDCB011.html


平成24年12月に調停に臨み、本年1月7日から千葉県を相手取り訴訟を提起し今月8月8日に第三回口頭弁論を終えた所で、やっと具体的な動きが出てきた所ですが、予算計上されることが即撤去に繋がる訳ではなく、先行きは非常に不透明であると言わざるを得ません。

しかしながら、本市の終末処理場内に十分な説明もなく、一方的に、しかも、風水害に対して非常に脆弱な一時保管施設に運び入れたのは外でもない三市(柏市・流山市・松戸市)です。本来、一刻も早く、自らの地域に引き取るべきである事は言うまでもありません。

私たちは、搬入3市の動向を引き続き注視していく必要があります。


ちなみに、柏市からは3市中、最大の合計296.3トンの焼却灰が搬入されています。

 搬入期間:平成24年12月21日〜平成25年5月31日(3市中最長期間)
 搬入袋数:合計483袋(3市中最大)
 放射線濃度最大値:53,600ベクレル/kg…(3市中最大値:2013/5/31の測定値)
 http://goo.gl/92n7lg

その柏市が、予算計上したことにより、流山市や松戸市も当然何らかの対応せざるを得ない展開になるでしょう。そうでなければ、どんな理屈を立てるのでしょう。

流山市や松戸市における撤去に関する動きは未だに判然としませんが、広域近隣住民連合会の皆さんや原告団の皆さん、そして、有志の市民の皆さんと、間もなく各市議会で開会される9月定例会を確りと注視し、最低限の行動として、搬入三市に対して協定期限の遵守を求める働きかけを行いたいと思います。


私は、千葉県、そして搬入3市の一連の不条理な判断と行動が許せません。

搬入の動きを知った当時、議員として反対の声を上げましたが、
現在は、怒れる市民の一人として行動しています。

どこまで我が事と考えるか?
人の痛みをどのように考えるか?

行政が信義に悖る行為を平然とすることが許されるのか?
それに歯止めをかけられない自治体議会とは何なのか?


これらのことが全ての当事者に問われていると私は思っています。

提訴に至る経過(経緯)について
広域近隣住民連合会webサイトより〜

我孫子市布佐・相島新田にある手賀沼流域下水道・手賀沼終末処理場内(以下「終末処理場」という。)における「高濃度放射性物質を含む焼却灰の一時保管問題」をめぐる千葉県との調停は、公害等調整委員会の判断により平成25年12月19日に調停不成立の決定が下されました。この問題解決の最終手段として、平成26年1月7日午前11時過ぎ、千葉県を被告とし第一次原告団(計32名)の皆さんと共に千葉地方裁判所・松戸支部に提訴しました。


我孫子市の再三再四に渡る反対にも関わらず、平成24年12月21日から昨年5月末に至る迄、終末処理場内に柏市・流山市・松戸市の3市から搬入された約526dの高濃度の放射性物質を含む焼却灰(※1s当たり8,000ベクレルを超える「指定廃棄物」)が、現在テント内で「一時保管」されています。これとは別に、終末処理場内で発生した脱水汚泥の焼却灰は、平成25年9月末で約1,800d(指定廃棄物・約550d含む)、施設やテント内に保管されており、この施設の区域内には、合計約1,076dの指定廃棄物が、未だに行き場の定まらぬまま保管されています。

施設周辺における空間線量は異常数値を示していませんが、問題は千葉県の危機意識の欠如および危機管理対策の無さです。●近年、野田市など近隣地域を襲っている竜巻の猛威、そして、●手賀沼を埋め立てた軟弱地盤の上に終末処理場が建設されている事などを踏まえると、【耐風速27.2mのテント(※)】という脆弱な保管方法により、高濃度の放射性物質を含む焼却灰を保管することは明らかに問題です。しかし、千葉県は万一飛散してしまう場合のことを想定しておらず、かつ、満足な対策を図りません。

※千葉県はテントの耐風速は34mだとしていましたが、調停を進める中で「実際の耐風速は27.2m」であり、「テントの膜面(塩化ビニール製のシート)は、風速27.2mに達する前に破れる可能性がある」ことが判明しました。


平成24年12月から約1年間に渡る5回の調停では、@最終処分場を確保するまでは施設内に焼却灰を搬入しないこと、A平成27年3月末での撤去、そして、B軟弱地盤上での保管、想定を超える台風や竜巻などの風水害への備えが全く不十分であることなど、万一の際の「危機管理の見直し」を求め続けました。

しかしながら、千葉県は、調停申請人(46名)の我々住民の訴えに対し、木で鼻を括った回答に終始し、何ら誠実な対応を取りませんでした。よって、心ならずも、訴訟に踏み切らざるを得ない展開となった次第です。


私達の訴え(願い)は決して特別なものでも、エゴでもありません。

想像してみて下さい。

あなたの街のどこかに、その地域の住民に十分な説明も、ましてや納得もなく、更に、安全性の担保されていない高濃度の放射性物質を含む(一時保管)施設が突然建設されたら…。

皆さんはどう感じますか?
そして、どう対処しますか?

一方的に設置され、一方的に搬入され、既に1年以上の月日が経過しましたが、この間もいざという時に対する危機管理もなっていないとしたら…。

皆さんはどう感じますか?
そして、どう対処しますか?

私達は、立ち上がりました。

自らの生活の安全と安心を脅かす施設の撤去を求めて。

そして、住民の切なる願いも一顧だにしない行政失格の千葉県政を正す為に。


皆さんのお力を是非お貸し下さい。

http://hokan-zesei.jimdo.com/
posted by 久野晋作 at 12:40| 千葉 ☔| ■震災・災害関連情報■ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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