2014年03月11日

【お知らせ】報道特番 被災地 千葉の3年(ちばテレビ)21:30より

【報道特番】のお知らせです。

「被災地 千葉の3年」ちばテレビ 3/11(火) 21:30〜
東日本大震災から3年。3月11日の「NEWSチバ930」では、大津波の被害を受けた旭市と中継をつなぎ、被災地・千葉の“いま”を伝えるとともに、来るべき巨大地震に対し、どのように向き合えばよいのかを紹介します。 http://www.chiba-tv.com/


番組の中で、我々が日々向き合っている「焼却灰一時保管問題」についても取り上げられるものと思います。


震災から「もう3年」という感もありますが、3年経っても未だに解決の道筋が立たない課題と私達は向き合っています。

我孫子市は、東日本大震災に伴う直接的な被災のみならず、(内陸型の)液状化に見舞われると共に、放射性物質が舞い降り「除染」に追われました。そして、そんな最中に、近隣3市(柏市・流山市・松戸市)から、高濃度の放射性物質を含む焼却灰約526tが強行搬入され、脆弱な施設に於いて管理され続けています。搬入された内容等はこちらをご覧ください。

こうした不条理とも言える現状は何としてでも是正しなければならない。

そうした想いで立ち上がり、最終的な権利実現(現状回復)の手段として、千葉県を提訴するに至りました。
その経緯についてはこちらをご覧ください。


私達は、3年前の震災から何を学び、何を活かす事が出来るのか?

この問いは重く、そして、非常に大きな課題です。

しかし、この課題を乗り越えずして、私達、そして、孫子の明るい未来はありません。

様々な課題や現実から目を背けず、力を合わせ心を重ね、真っ直ぐに向き合って行きましょう。

平成26年3月11日
久野晋作



不条理極まりない現実を、仕方のない事だと諦め、放置するという選択は私たちは取りませんでした。

一方的に保管期限とされた来年3月末ではなく、この危機管理に事欠く一時保管施設を撤去し、当該焼却灰の発生源である近隣3市に引き取らせることが今回の提訴の端的な目的です。

ちなみに、手賀沼終末処理場は流域7市町村の終末下水処理場ですが、当施設で発生した焼却汚泥のうち、約500tが指定廃棄物(高濃度放射性物質を含む焼却灰)となっており、近隣3市から運び込まれた焼却灰と合わせて1076tもの指定廃棄物が、住宅街から程ない距離に位置している当該施設内で保管されています。

その管理状況は千葉県が主張しているような堅牢なものではなく、極めて脆弱かつ危機管理に事欠く状況になっています。

この常況を是とする理由は微塵もないのです。


我孫子市の再三再四に渡る反対にも関わらず、昨年12/21から昨年5月末に至る迄、終末処理場内に柏市・流山市・松戸市の3市から搬入された約526dの高濃度の放射性物質を含む焼却灰(※1s当たり8,000ベクレルを超える「指定廃棄物」)が、現在テント内で「一時保管」されています。これとは別に、終末処理場内で発生した脱水汚泥の焼却灰は、昨年9月末で約1,800d(指定廃棄物・約550d含む)、施設やテント内に保管されており、この施設の区域内には、合計約1,076dの指定廃棄物が、未だに行き場の定まらぬまま保管されています。

施設周辺における空間線量は異常数値を示していませんが、問題は千葉県の危機意識の欠如および危機管理対策の無さです。●近年、野田市など近隣地域を襲っている竜巻の猛威、そして、●手賀沼を埋め立てた軟弱地盤の上に終末処理場が建設されている事などを踏まえると、【耐風速27.2mのテント(※)】という脆弱な保管方法により、高濃度の放射性物質を含む焼却灰を保管することは明らかに問題です。しかし、千葉県は万一飛散してしまう場合のことを想定しておらず、かつ、満足な対策を図りません。

※千葉県はテントの耐風速は34mだとしていましたが、調停を進める中で「実際の耐風速は27.2m」であり、「テントの膜面(塩化ビニール製のシート)は、風速27.2mに達する前に破れる可能性がある」ことが判明しました。


平成24年12月から約1年間に渡る5回の調停では、@最終処分場を確保するまでは施設内に焼却灰を搬入しないこと、A平成27年3月末での撤去、そして、B軟弱地盤上での保管、想定を超える台風や竜巻などの風水害への備えが全く不十分であることなど、万一の際の「危機管理の見直し」を求め続けました。

しかしながら、千葉県は、調停申請人(46名)の我々住民の訴えに対し、木で鼻を括った回答に終始し、何ら誠実な対応を取りませんでした。よって、心ならずも、訴訟に踏み切らざるを得ない展開となった次第です。


私達の訴え(願い)は決して特別なものでも、エゴでもありません。

想像してみて下さい。

あなたの街のどこかに、その地域の住民に十分な説明も、ましてや納得もなく、更に、安全性の担保されていない高濃度の放射性物質を含む(一時保管)施設が突然建設されたら…。

皆さんはどう感じますか?
そして、どう対処しますか?


一方的に設置され、一方的に搬入され、既に1年以上の月日が経過しました。
しかし、この間も、いざという時に対する危機管理も不十分な状態に置かれているとしたら…。

皆さんはどう感じますか?
そして、どう対処しますか?



私達は立ち上がりました。

自らの生活の安全と安心を脅かす施設の撤去を求めて。

そして、住民の切なる願いも一顧だにしない行政失格の千葉県政を正す為に。


皆さんのお力を是非お貸し下さい。


★問題是正に向けて活動している「広域近隣住民連合会のサイト」★
http://hokan-zesei.jimdo.com
posted by 久野晋作 at 07:00| 千葉 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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