会派を代表して、委員として臨ませていただいていますが、議会基本条例の制定に向けた「条例案の要素だし」もいよいよ佳境に入って来た所です。現在、我孫子市が抱えている課題は大きく、そして、決して少なくありませんが、それらの課題の解決を図るべく侃々諤々の議論を行い、結論を導き出して行く場が「まさに自治体議会」です。
そうであるからこそ〜正しく議会を機能させるため〜、市民の皆さんにとっては、回りくどいと思われているかとは存じますが、現在、議会基本条例の策定作業に取り組んでいます。どうか、今暫く、ことの推移をお見守りいただき、ご理解ならびに忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。
本日の議論は、「一歩でも二歩でも、議会改革を前に進めて行こう! デキルコトから速やかに進めて行こう!」という非常に前向きな議論に終始しました
以下は、私たちの会派(政策グループあびこ)が提出した条例案です。
ご参考まで、転記させていただきます。
議会基本条例案に盛り込む内容について
平成25年1月10日
政策グループあびこ 久野晋作
委員会の活動について
・ 議会は委員会の運営に当たり、資料等を積極的に公開し、市民に分かり易い議論を行うよう努めなければならない。
・ 委員会は、社会経済情勢の変化等によって生じる行政課題に、適切かつ迅速に対応するため、積極的な調査研究に努めなければならない。
・ 委員会は、公聴会制度及び参考人制度を積極的に活用し、審議の充実に努めるものとする。
・ 委員会は、政策立案及び政策提言を積極的に行うものとする。
・ 委員会は、会期中に開催する委員会において、当該委員会が所管する事項について、市長その他の執行機関に属する審議会等の開催状況に関する報告を求めることができる。
・ 委員長は、議員間の自由討議による合意形成に努め、委員長報告に当たっては、審議過程における論点や争点等を明確にするよう努めるものとする。
・ 委員会は、審査の経過又は結果を説明し、市民との情報共有を図るべく、出前講座(出前委員会)を積極的に行うよう努めるものとする。
政務活動費について
・ 議員は、政策立案、政策提言及び市政の課題に関する調査研究に資するため、政務活動費を有効に活用するものとする。
・ 議員は、別に定める使途基準に従い政務活動費を適正に執行するとともに、市民に対し、使途に関する説明責任を負うものとする。
・ 政務活動費についての必要な事項は、別に条例で定める。
議会改革の推進について
<議会改革推進会議の設置>
・ 議会は、議会改革に不断に取り組むべく、議員で構成する議会改革推進会議を設置する。
・ 議会は、必要があると認めるときは、前項の議会改革推進会議に学識経験を有する者等を構成員として加えることができる。
<他の自治体議会等との交流及び連携>
・ 議会は、他の自治体議会等との交流促進及び連携推進を図り、分権時代に相応しい議会のあり方についての調査研究を行うものとする。
<議会モニターの設置>
・ 議会は、市民の負託に応え、円滑かつ民主的な議会運営等を推進するため、議会モニターを設置するものとする。
・ 前項の議会モニターに関し必要な事項は、別に定めるものとする。
議会及び議会事務局の体制整備について
<議員研修の充実ならびに強化>
・ 議会は、議員の資質の向上を図るため、議員に対する研修の充実に努めなければならない。
・ 議会は前項の研修に当たり、広く各分野の専門家や市民等との研修会を開催するよう努めるものとする。
・ 議会及び議員は、市政の課題を広い視点から捉えるため、他の自治体における事例等を調査研究するよう努めなければならない。
<議会事務局の位置づけ及び体制整備>
・ 議会は、議会の政策立案能力の向上及び議会活動の円滑かつ効率的な実施を図るべく、議会事務局の調査機能および法務機能の強化充実並びに組織体制の整備に努めるものとする。
<議会図書室の充実>
・ 議会は、議員の調査研究に資するため、議会図書室の充実に努めるものとする。
<議会広報の充実>
・ 議会は、現在発行している「議会だより」を充実させると共に、「情報技術の発達を踏まえた多様な広報手段」を活用することにより、議会の活動等について、市民に対し、わかり易く周知するよう努めなければならない。
・ 議会は、広報紙等の充実のため、市民からの意見や要望等を汲み上げるよう努めなければならない。
<専門的知見(学識経験者等)の活用>
・ 議会は、議案の審査又は市の事務に関する調査のため必要があると認めるときは、学識経験を有する者等で構成する設置し、討議に反映させるよう努めるものとする。
以上です。