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私は大学卒業時に、バイクの中型免許を取得して間もないにも拘らず、有明からフェリーに乗り込み、九州一周バイクツーリングを敢行してしまいました。今から思えば、若気の至りも良い処で、無謀極まりない旅路でしたが、その折、何かに引き寄せられるように知覧の地を訪れ、知覧特攻平和会館にて、初めて「生の遺書(出撃前の言の葉)」を拝見させていただきました。
その時のことは、7年前の正月のブログ(「繋いでいく」2006年1月3日)で触れていますが、数々の遺書に触れ、涙が止まりませんでした。
私は、未だ嘗てないほどの衝撃を受け、人生観や歴史観が根底から変わりました。
『今の自分。これからの自分に何が出来るのか?』『高が知れていても、何かしなくては、将来の国の繁栄を夢見、信じて散華して行った彼らに顔向けできない。』
私は、そう感じました。
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全ての新成人の皆さんに、そして、全ての国民に是非とも聴いていただたいメッセージがあります。
現衆議院議員である山田宏さんが、杉並区長時代に成人式の場で話されていたスピーチ内容です。
役人が用意した通り一辺倒な式辞の内容とは全く違う内容であり、たとえ自身で用意した式辞であったとしても、参列者の顔を見ることなく、下を向きひたすら棒読みするような首長スピーチでも一切ありません。
過去と未来に思いを馳せ、気持ちを籠め、言霊を籠めて、話されていたことが良く伝わってきます。
両親への感謝。そして、先人たちへの感謝。
この世に、そして、我が国に生を受け、今、生きているのは、両親のおかげであり、更に言えば、多くの先人達の労苦があったからということを私達は決して忘れてはなりません。
「今は、当たり前にある」のではないのです。
この「当たり前のこと」に気づくことから、日本人としての背骨が入り、本当の世直しが始まります。
「命を懸けて我が国を守って下さった英霊達が現状を見た時に、何と思うか?」に思いを及ぼせば、今、わが国に生きる機会をいただいた我々が為すべきこと、そして、日常における我々の立ち振る舞い方も、必然的に決まって来る筈です。
しかし、「日本人として、本来受け継ぐべき歴史・文化・伝統・価値観」を断絶した(断絶された)が故に、有り得ない状況に陥っています。
世知辛い世の中になりましたが、自らを取り巻く環境を嘆いていたり、批判していたり、斜に構えていては、何一つ変わりませんし、変えることはできません。筋の通らぬことが罷り通る世の中を、気付いたものが、本気で変えたいと思うものが力を合わせ、本気で正して行きましょう。
先人達の業績と無念の想いを受け継ぎ、未来を変える無限の可能性を持っているのは他でもない皆さんです
共に頑張って参りましょう!
以上、大変僭越ではありますが、2回目の成人式を迎えた私から、新成人の皆さんへのメッセージとさせていただきます。