2012年09月13日

アリバイ作りの為の説明会、そして、予定調和的な会談は百害あって一利なし〜焼却灰一時保管問題〜

昨日(9/12)を持ちまして、本会議における一般質問が終了しましたが、最終日の質問に入る直前に、星野市長から、目下最大の懸案の事項となっている「手賀沼下水道終末処理場への高濃度放射性物質を含む焼却灰の一時保管問題」に関して、動きがあったことが「初めて公の情報として」伝えられました。

その内容とは、千葉県が、連休明けの18日(火)に【(形式的な)住民説明会を開催する】という情報です。

 【説明会の詳細】                   
1:開催日時 平成24年9月18日(火)午後6時30分から
 ※説明会の対象となる自治会役員に対して、案内通知をしたのはたった一週間前の9/11。

2:開催場所
 我孫子市立布佐南小学校 体育館(布佐平和台5−1−1)

3:説明対象 (下記、対象者以外には記者も含めて非公開)
 布佐南自治会及び新々田自治会の皆様
 周辺4自治会(布佐下自治会、布佐平和台自治会、ウイング自治管理組合、浅間前自治会)の役員の皆様
 近隣の農地の耕作者の皆様

4:説明内容
 (1)放射線に関する知識について
 (2)保管計画の概要及び安全確保策について
 (3)工事内容について
 (4)その他

5:説明予定者 千葉県防災危機管理部原発事故対応・復旧復興担当部長ほか 放射線の専門家


この説明会の設営、情報公開には様々な問題点があります。
(問題点についての詳細は明日up致します)

結論から言えば、今回の説明会の実施により、千葉県は「一時保管の所与の条件(要求)はクリアした」との認識に立ち、一時保管場所の造成・工事に着工し、具体的に一時保管に踏み切る可能性が非常に高まったと危惧しています。


ちなみに、(なぜか)千葉県と歩調を合わせるかのように、(今までダンマリを決め込んでいた)柏市・流山市・松戸市、そして、我孫子市、印西市の関係5市が本日(13日)の夕方から我孫子市水道局にてトップ会談を行いました。これは柏市長からの要請があって急遽開かれたものとのことですが、余りにもタイミングが良すぎます。

全ての動きが予定調和的に見えるのは私だけでしょうか。

もし、そうだとしたら到底看過できない行為であり、昨日、わざわざ市議会全員協議会で合意した行動指針は早期に見直し、別途対応していかねばなりません。危険な匂いが非常に漂ってきます。


汚染焼却灰保管で2回目説明会開催へ

 県は12日、1キロ・グラム当たり8000ベクレルを超える放射性物質に汚染されたごみ焼却灰を巡り、県営手賀沼終末処理場(我孫子、印西市)で建設を予定する灰の一時保管施設について、2回目の住民説明会を両市で今月中旬に開くと発表した。建設に反発する両市が「住民への丁寧な説明」を求めていることを受けたもの。

 説明会は、我孫子市で18日、印西市で15日に開催する。県の担当部長ら幹部が、一時保管施設の建設計画の進行状況や、完成後の焼却灰の運搬方法などを説明し、質問に答える。

 6月に開いた前回説明会では、建設予定地から半径200メートル以内の両市の3自治会(計約220世帯)などを対象としたが、今回は、両市で計25自治会の代表者も対象に加えた。

 前回は周辺住民以外の傍聴を認めたが、今回は参加者は周辺住民に限定し、非公開にするという。

 県資源循環推進課は非公開の理由について、「地元住民の要望を反映した」としている。我孫子市議の一人は取材に対し、「公開できない理由があるのか。決して『丁寧な説明会』とは言えない」と、非公開での実施に疑問を呈した。

2012年9月13日 読売新聞


汚染焼却灰一時保管
2012.9.13 22:15 産経Web

 県北西部で高濃度の放射性物質を含む焼却灰の行き場がなくなっている問題で、関係する5市長が13日、我孫子市内で会談した。灰の保管場所に窮している柏、松戸、流山の3市長が、一時保管施設建設の候補地である手賀沼終末処理場のある我孫子、印西の両市長に受け入れを求めた。しかし、両市は住民に不安があるなどと説明した。

 この問題で5市長が集まるのは初めて。柏市の秋山浩保市長の呼びかけで実現した。

 会談では、柏市など3市が、それぞれ灰の保管状況について説明し、我孫子、印西両市に理解を求めた。両市は「県の説明もまだ1回しか開かれておらず、住民の不安が解消されていない」などと答えたという。

 会談は約1時間に及び、5市長は事態打開へ協力することで一致。今後も会談を開くことを確認した。

 終了後、秋山市長は記者団に対し「われわれの厳しい状況は理解してもらえたと思う」と語った。しかし、我孫子市の星野順一郎市長は「3市の現状は分かるが、(我孫子)市議や市民の意見もあり、進展はなかなか難しい」と述べた。


posted by 久野晋作 at 23:59| 千葉 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする