今議会では、会派代表質問を11日(火)に行います。
会期は24日までの22日間です。(議会日程はこちら)
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さて、【千葉県が提案し、6月28日に一方的に決定した手賀沼流域下水道終末処理場(相島新田地先)への放射性物質を含む焼却灰の最終処分の一時保管】に関する、9月に入ってからの、県の一歩も二歩も踏み込んだ、地元の意向を一切無視した対応について、連日、各新聞の地域欄で報じられています。
以下、この件につき、Twitterにupした記事を編集の上、再掲させていただきます。
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一昨日、「高濃度放射性物質を含む焼却灰の一時保管場所に関する再質問状」に対する回答書を議長・副議長が受領。回答書は下記の通りですが、「前回回答のとおりです」の連発で、木で鼻を括るような誠実さ無きゼロ回答に終始しました。(市議会HPにアップした、県の回答はこちらでご確認いただけます)
千葉県は、「本日(9/5)、県が行う一時保管場所敷地の整備工事などの入札」を印西市・我孫子市に事前の連絡もなく実施します。地元の意向など完全に無視して突き進む姿勢は微塵も変えません。朔日(9/4)ニュースになった、環境省による(栃木県矢板市への)最終処分場の唐突な提示と何ら変わりがありません。
放射性物質を含む焼却灰の処分場所に困っているからとは言え、『踏むべき最低限のプロセスも経ず、地元の意向を無視し、既成事実を積み上げ、力づくで強行に物事を推し進めること』を是認して良いのか? 落し所を探る動きも一部出ていますが、それ以前の問題であり、論外だと私は考えています。
東日本大震災:焼却灰保管問題 手賀沼一時保管 印西市、県と協議へ 市長表明、地元の意向反映狙う /千葉
毎日新聞 2012年09月01日 地方版
県が放射性セシウムに汚染された焼却灰の一時保管場所を手賀沼終末処理場(我孫子・印西市境)に決定したことについて、印西市の板倉正直市長は31日の市議会全員協議会で、県が求める早期協議に応じる考えを表明した。東葛各市の焼却灰の保管スペースが限界に近づく中、地元の同意がないまま、県が施設建設に着手する“強行突破”の可能性が強まっており、住民説明会の開催などを通じ、市側の意向を反映させることが得策と判断した。【橋本利昭、斎川瞳】
同市は、これまで我孫子市と歩調をあわせ、県の動きをけん制。山崎山洋前市長が森田健作知事に地元の理解が得られるよう、より丁寧な説明を求める要望書を提出するなど、反発してきた。
しかし、7月の同市長選で初当選した板倉市長らに8月、県側が「事情説明」などとして面会。「知事から『柏、松戸、流山3市の(焼却灰の保管)状況が逼迫(ひっぱく)しているため、着工を一刻も早く』と指示が出ている」と説明し、着工に向けた早期協議に応じるよう迫っていた。
この日の全員協議会で、板倉市長は「県は9月5日に場内整備工事などの入札を予定しており、強行実施とも言える(状況にきている)。市民の安全を最優先と考え、県との協議を早急に実施する必要が生じた」と柔軟な姿勢に転換した理由を説明した。
市は、今後の県との協議で(1)地元理解が得られるよう、より丁寧な説明を求める(2)手賀沼以外の一時保管場所の候補地を早急に提示する(3)恒久的な保管場所にならないよう、最終処分場の候補地を国と協議検討して提示する−−ことを求める。
板倉市長は3条件がクリアされた際、施設受け入れを承認するかどうかについて「地元の町内会からの請願、県の立場、(焼却灰の保管スペースが不足している)各市の状況などを見極める必要がある」と明言を避けた。
印西市側の対応の変化について、県の原発事故対応・復旧復興担当、中島輝夫部長は「印西、我孫子両市には今後も丁寧な説明を続けていく姿勢に変わりはない。協議受け入れ表明は非常にありがたく、前向きに対応したい」と話した。協議日程などは決まっていないが、「焼却灰は着々と増えているので、一日も早く話し合いの場を設定したい」と話した。
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この中で触れられている三つの条件に対する県の回答は、ほぼ全てゼロ回答です。
しかし、このような状況下で、県は施設整備に向けて強行突破を図ろうとしています。
こんなことが許されて良いのでしょうか?
こんなことを許して良いのでしょうか?
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記事によれば、印西の板倉市長は、3条件がクリアされた際、施設受け入れを承認するかどうかについて「地元の町内会からの請願、県の立場、(焼却灰の保管スペースが不足している)各市の状況などを見極める必要がある」と発言されています。
つまり、余りにも強引な県の進め方に対して、このままでは、県に好き勝手にやられてしまうという懸念が拭えないために、「協議」に入っているのであって、現在のような状況下での受け入れを「是」として、県との協議に入っているわけではありません。
また、我孫子市(星野市長)においても、同様であり、一時保管場所の地番が印西市であることから、一切、相手にしない県の対応に業を煮やしての苦肉の策として、「協議に同席させて欲しい」旨を印西市に伝えたのであり、現在のような状況下での受け入れを「是」として、県との協議に入っているわけではありません。
他誌の報道も全て確認していますが、どうも、「さも、受け入れを前提とした協議に入った」ようなニュアンスで報道していることに非常に違和感を覚えるとともに、地元の自治体議員として非常に心外であり、遺憾に思う次第です。
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地元の意向や懸念を払拭する努力も払わず、いや、跳ね除け、耳を塞ぎ、
誠意なき態度をひたすら貫き、県は施設整備に向けて強行突破を図ろうとしています。
こんなことが許されて良いのでしょうか?
こんなことを許して良いのでしょうか?
私は絶対に許せません。
このような県の暴挙とも言うべき行動を罷り通してしまうことは、悪しき前例を作ることになり、かつ、確実に禍根を残すことになります。
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地方分権の時代にあって、国・県・市町村は対等・平等の関係であり、基礎自治体の意思を無視した今回の千葉県の決定は元より、その実行も許されるものでは決してありません。問題の解決には、大変時間も労力も掛かりますが、だからと言って、「中間省略していい」という話には絶対にならないのです。