昨年度の流行語大賞にも選ばれたこの言葉。判っているようでいて、実際そうでもない…。それは本音だと思います。
簡単に言えば、従来の選挙で行われていた「口約束的な選挙公約」ではなく、選挙後にその中身を具体的に検証できる「有権者との契約」のことをさします。マニフェストには、政策の中身はもちろんのこと、「数値目標・実施期限・政策の財源」などが明示されるため、何でもかんでもテンコ盛りにしていた「あったらいいな」的な従来の選挙口約とは明らかに異なります。
ちなみに、「公約を破る事など、たいした事はない」という発言がありましたが、契約である上、そのような発言は許されなくなるわけです。
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さて、本日は地方議員向けの「マニフェスト」セミナーに参加して来ました。
会場は全国から集まった地方議員約160名、その他の方20名、そして、マスコミの方20名の計200名で満員御礼状態となりました。参加者の熱気たるや予想以上のものがあり、関心の高さが窺い知れようというものでした。
マニフェスト関連では、昨年、2度「ローカルマニフェスト検証大会」に参加させていただきましたが、マニフェストは、選挙に携わる候補者や関係者だけのものだけでないのは当然の事として、我々議員にも大きな影響をもたらすものであり、引いては、というより、直接的に影響が及ぼされるのが、私たちの生活そのものです。
政治に無関心でも、政治に無関係で居られることはない。
マニフェストに関しては、すべてが試行錯誤の状況ですが、政治とは何か、選挙とは何か、投票行動とは何か、民主主義とは何かを考える意味で。そして「すべての原点に立ち返る」という意味で非常に有効な「手段・手法・ツール」であると感じます。