都合二日間、計16時間に渡る審議の結果、議会で訂正・削除を求める条項について意見を集約し、2桁に上る条項の訂正・削除を市長に申し入れました。
一部の条項を除き、ほとんどの訂正要求を市長が受け入れる形となりました。今までの市長の議会においての発言や主義主張からして、この結果には、正直拍子抜けした感は否めませんでしたが、議会としての総意をまとめ、それを市長が受けたという一連の流れと結果は評価すべきことだと思います。
●転んでもただでは起きない
ただし。訂正・削除に応じられない唯一の項目として「議員定数」の条項のみを残したところが市長の市長たる所以だと感じています。
この条例に対する思い入れの象徴は、懇談会・策定委員会、そして議会と再三再四審議を重ねてきた「市長の在任期数」の条項ではありませんでした。
「市長の在任期数の条項だけは、これまでの審議の積み上げから、一言一句として訂正には応じられない。」とするのであれば、内容の是非は別として、市長の主義主張には一貫性があると思います。しかし、結果的に市長が一歩も譲らなかったのは議員定数の条項でした。
【転んでもただでは起きない】ということなのでしょう。
●メディアも問われている
今回の審議については、始めから終わりまで各社の新聞記者が同席し、審議の行方を取材していました。であるからこそ、明日の新聞報道においては、メディアの責任と自覚を持って、委員13人からの多岐に渡る質疑の本質を明らかにしてくれることを切に望みます。議会審議という真剣勝負の場を、一部の材料だけを取り上げて「消費の対象としてか論じれないようではそこまで」だと思いますので、興味深く見つめたいと思っています。
予定されている29日の記者会見で、市長がどのように出処進退を表明するのか判りませんが、長い長い九月議会の幕は降りました。
●議案提出権者へ一言申し上げます。
功成り名遂げて身退くは天の道なり(老子)
※手柄を立てて名声を上げたならば、いつまでもその地位に留まっていないで引退するのは、自然の道にかなったやり方である。
市長に対しては、議案提出権者としての自覚と責任を期待したいと思います。