2011年12月21日

朝10時から夜10時まで…マラソン委員会の理由

昨日開会された我孫子市議会・環境都市常任委員会は朝10時に開会し、終了は夜の10時とマラソン審議となりました。議員は必ずいずれかの常任委員会に所属することになりますが、私は希望通りこの委員会となることが出来ました。

定点的に【議会】をウォッチしていただいていないと、議会運営については「分かりにくい」ことが多いかと思いますが、24人の議員が一堂に会して全ての議案を審査していると必然的に時間がかかるため、常任委員会を設置して、各議案を付託して審査して行きます。

我孫子市議会は改選前は【4常任委員会】でしたが、議員定数の削減に伴い【3常任委員会】に新しく編成されたこともあり、各常任委員会で所管(≒受け持つ)審議対象案件が必然的に増えるわけです。
議員定数を減らすと、一人ひとりの議員に委ねられる案件が多くなり、必然的に一つの委員会にかかる審議案件が増えていきます。こうした影響があるということもご理解頂ければ幸いです。


ただでさえ、審査対象案件が多い環境都市常任委員会ですが、そこに放射能をめぐる案件が加わっており、かつ、審議対象となった議案等につき慎重な審議を要する案件が少なくなかったこと等が相まって、改選早々このようなマラソン委員会となりました。

放射能問題に関しては、6月議会より「早期の問題改善&解決に向け集中的に審議を行うため、特別委員会の設置の必要性」を議会運営委員会の場で再々にわたって提案・主張してきましたが、この間、その提案に多数の賛同を得ることができず、今回の12月議会でも各所管の常任委員会で審査を行っています。

あいーん.JPG昨日開催された議会運営委員会(私の所属する会派「政策グループあびこ」は、現状オブザーバー参加です)で、【放射能問題に関する特別委員会の設置】に反対する会派はなかったとのことですが、12月議会での設置には至らず、3月議会の議案説明会のために来年1月17日開催される【議員全員協議会】の場で、<●全議員で設置を確認、●特別委員会が設置されるまでは、環境都市常任委員会を閉会中の継続審査として、その代わり(代替機関)とすること>が決定されましたが、こんなスピード感でこの事態に、そして、市民の期待・負託・要望に対応できるのか?不思議でなりません。この後に及んで「時期尚早ではないか?」との意見が出たと聞いていますが、私には理解ができません。

柏市議会も流山市議会も、早期問題解決のため特別委員会を設置して集中的な審査を行なっています。

本来、液状化現象による甚大な被害を受けた布佐地区を抱える我孫子市議会としては、災害復興特別委員会を設置して、市議会として復興計画を審査検討すべきであり、こうした課題認識を共有のものと出来ず、実現出来ないことに苛立ちや憤りを覚えています。

もちろん、既存の委員会でこうした案件を議論・質疑できないわけではないため、一概に否定するものではありませんが、この問題に可及的速やかに目鼻立ちを付け、解決の糸口を見出していかない限り、今後展開していく市の施策(種)が花開くことは望めません。「市民の要請や期待」&「時代の要請」に応えられる議会運営および議会審査としなければ、「無用の長物」とみなされ、いつまで経っても「議員定数を減らせ」「報酬を減らせ」という声は止むことはありません。

「何としたい」という思い、「何とかしなければならない」という危機感をもって日々戦っています。

とはいえ、
kunoshin / 我孫子市議会議員 久野晋作
【我孫子市議会だより】改選前の6月議会から私たちの会派等が提案していた「放射線問題に関する特別委員会」ですが、本日9時から開かれた議会運営委員会において、今後設置する方向で漸く話がまとまったとの報告を受けました。議会は「合議制」の場ですので、「誰かの想い」だけではまとまりません。 at 12/21 00:15


kunoshin / 我孫子市議会議員 久野晋作
【我孫子市議会だより】それぞれが「それぞれの抱える想い」を抱えて臨むのが議会という場。「どれだけ公明正大な議論をし、市民の付託に応える議論を行い、結果を残すことが出来るか?」シンプルに問われていると思いますが、「根本的な部分」を変えていかなければ、お話にならないと痛感しています。 at 12/21 00:23

posted by 久野晋作 at 09:13| 千葉 ☁| 議会報告(一般質問他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする