2006年09月19日

「広報」のあり方

委員会審議の初日となる本日の総務企画常任委員会では、所管の議案が少なかったことから、所管事項の審査がメインとなりました。

所管事項の中でも、やはり、来週に審議を控えている自治基本条例に関係する事項について質疑が集中し、中でも「広報」のあり方についてが大きな論点となりました。

●「9/16号の広報あびこ」の問題点
月2回(1日と16日)全戸配布されている「広報あびこ」ですが、9/16日号をご覧になられたでしょうか?

その1面記事は、「目下審議中」の自治基本条例案についてでした。

しかし、審議中の議案をこのような形で取り上げた事には大きな問題があります。多くの市民の方は、この条例案が成立するものとしてご覧になってしまったことでしょう。

当該広報の1面において、「市議会議員の定数は市民の意見を聴いて決める」だとか、「市長は3期までに」だとか、まだ決まっても居ない(≒議会において合意形成がなされてもいないのはおろか、正式に審議されても居ない、ましてや議決されていない)ことを、いかにも既定事項であるかのような報道がなされてしまいましたが、幾らなんでも、やって良い事と悪い事があります。

●広報のあり方とは?
市民に対して、【判り易くかつ見易く、市政の今を伝える役割】が広報にあるとはいえ、成立しても居ない条例案を、なぜこの段階で、しかも「このような形(記事スタイル)で」広報の1面に取り上げてしまうのでしょうか?

その必要性と妥当性があると言えるのでしょうか?

答えはノーです。

早川委員の質問を皮切りにして、勝部委員、松島委員の関連質問を通じて、市長の鶴の一声で今回の記事が編纂されたとのことが明確になりましたが、明らかに恣意的な報道のされ方がなされたことは看過できないことです。

広報は私的な見解を述べるような場ではなく、ましてや、決まっても居ない事を既定事項のように伝える場ではありません。広報で伝えるべき内容には、それこそ公共的な観点からしても、事実に基づく客観性が担保されるべきです。

この当たり前が、ここの所【ないがしろ】にされて来てしまいました。
※市町村合併の報道などは記憶に新しいところです。

委員から質疑を通じて猛省を促しましたが、ここでも「暖簾に腕押し、糠に釘(馬耳東風)」状態でした。一人の権力者の意向によって、記事内容が大きく変更されてしまうことへの問題意識はご当人にはないようです。

何を言っても通じない。本当に悲しいことです。

●二元代表制の無理解
私たち議員は(選挙を通じ)市民の代表として委員会審議に臨み、質問をしているわけですが、その質問に対してどれだけ誠実な回答があったのか?と考えてみると「あと味の悪いもの」を感じています。特に市長の答弁に関しては厳しいものがありました。

正すべきはシッカリと正してもらわなければ、我孫子丸の舵取りをこれ以上任せておくわけにはいきません。今回出された条例案の「市長の任期は3期まで」という一項目に関して「は」提案権者の意向を尊重し、我孫子の市政からお引取りを願いたいと強く感じる次第です。
posted by 久野晋作 at 23:42| 千葉 ☁| Comment(0) | 議会報告(一般質問他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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