2006年07月11日

切捨て御免、ちょっと待ってよJR…

JR東、みどりの窓口を次々廃止 後釜の券売機「kaeruくん」に苦情も 

 JR東日本が、駅員が客と対面して切符を売る「みどりの窓口」を次々と廃止している。昨年は11駅、今年は52駅の窓口が消えた。駅員の削減をねらうJRは代替の券売機のPRに懸命だが、「買いにくくなった」「サービスの低下だ」と批判が出ている(asahi.com 2006年07月11日16時54分)


その代わりに設置されているのが対話型の券売機である「もしもし券売機Kaeruくん」。切符が買えるという意味で「kaeruくん」。言いえて妙かも知れないけれど…たらーっ(汗)


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机上の空論?…利用者無視のJRの姿勢
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「やっと、全国紙で記事になった…」という感があります。

我孫子市での被害件数は、布佐駅(4月)、天王台駅(6月)と【2駅/6駅】となっており、イチロー並の打率(高確率)で本来あるべきサービスが削られ、そして、高配当?で望みもしない不便な[kaeruくん]という無味乾燥な機械が設置されてしまいました。

ちなみに、全54駅に設置している「Kaeruくん」からの受発注を盛岡市のセンター1カ所で受け付けるため、定期券の購入者が多い朝は最高30分程度待たされることもあるそうです。


一度体験しましたが、しびれました。

利用者のことなど、まったく眼中にないのだと感じましたふらふら


一般利用者でも使いづらいところですが、障害者や高齢者などの利用者にとっては、大きな問題になっているようです。関連記事「JR東日本の「対話型券売機」、障害者には大きなバリアに」

こうしたことは想定内だったのでしょうか?

だとすれば、確信犯的な行動だと言えましょう。

JRしか公共交通機関を持たない私たち利用者にとっては「ちょっと待ってよ…。」と、思わずボヤキたくなります。


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「営利企業だから仕方ない?」
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JRは営利企業だから、利用者状況を踏まえて判断するのは「ごくごく当たり前のこと」である。

と、抗弁されます。

が、そんな理由で納得できる「利用者」はいるのでしょうか?

また、切符を買うのが不便になっただけではなく、万が一の列車事故への対応(対利用者への安全配慮義務)も度外視する姿勢には激しく疑念を抱きます。


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利用者あっての会社。公共交通機関としての自覚。
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JRに対しては、「利用者あっての会社であること。そして、何より公共交通機関を担っている会社である」という自覚を促したいと強く思います。

JR(東)の経営姿勢は、私たち利用者を度外視し、
どこか遠くを見ているような気がします。


本当にこれで良いのか?
甘んじて受け入れざるを得ないのか?

そんな遣る瀬無い想いを抱いている利用者は少なくないと思います。

JR東日本の株主優待券



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■フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』におけるメリットとデメリットの整理
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以下は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』メリットとデメリットの整理です。

○メリット
・駅員を減らし、効率化が図れる(導入目的として、いわゆる「団塊の世代」の定年による大量退職への対応があるといわれている)。
・伴って、自動改札機が設置されるケースもある。
・営業時間が長くなるケースが多い。

●デメリット
・受付開始から発券までの時間が長くなることがある。
・有人のみどりの窓口で購入可能な特殊な乗車券、周遊きっぷ、航空券、乗船券、宿泊券、イベント関連の入場券などが購入できない。
・購入済みの乗車券類の変更・払戻しができないことがある。
・駅員を削減することで、サービスや安全性の低下の恐れがある(1対1の対応でなくなり、場合によってはぞんざいに扱われる虞もある)。
・2006年時点ではセンターが遠く離れた盛岡にあるため、回線や機材トラブル時の対応が困難である。
・実際に起こった事例として、2006年5月3日にホストコンピュータが障害を起こし発券停止が2時間に及んだ。
・無人駅などでは無く、駅員配置駅に配置されている。
・長野原草津口、中之条、水上などの観光地の駅では、不慣れな客で行列になっていることがある。このため乗車予定の特急草津、特急水上などの列車到着までに買えず、無札のまま乗車せざるを得ない乗客に対し、車掌が車内発券に追われる事態に陥っているとも言われている。
・22時以降は使用中でも自動的に接続が切断される。

※現在のところ、デメリットの方ばかりが目立っており、利用客によっては「却ってサービス低下だ」と不評を訴える者も存在する。

以上です。
posted by 久野晋作 at 18:40| 千葉 ☁| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
天王台駅は「kaeru」くんではなくて、ただの指定席券売機で、オペレーターとの通信はなかったはずです。

そして、天王台駅には別に定期券の自動券売機があって、そっちで定期券は購入できるはずですが、通学定期は買えたかな?(朝日新聞の記事通り買えないのかな?)

天王台駅の券売機の前で、たまに駅員さんがたまに立っているところを見かけますが、駅員さんがいないときに機械の故障があったときは、不便でしょうねぇ。

あと、機械に慣れる人と慣れない人では極端な差になるのではないでしょうか?
自分は慣れる人だからいいけど、家内はきっといつまでも慣れないので、自分頼りになっていつまでもその機械(券売機)を使えないでしょう。
機械を使えない人に対する配慮をどのようにするかで印象が変わってくるのかもしれません。
Posted by ときん at 2006年07月11日 19:06
ときんさん。

コメントありがとうございます。
調べてみた所、ご指摘の通りでした(^^ゞ
失礼しましたm(_ _)m

⇒えきねっと「天王台駅」
http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=1034

みどりの窓口が、一転、「一面板張り」になっていたので布佐駅と同様の措置がされていたとテッキリ勘違いをしていたようです。

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また、ご指摘のように、「使えるものと使えないものの格差(言うならばバリアフリー)をどこまで考えているのか?」

そして、「一般的な利用者の使い勝手(ユーザビリティ)をどこまで意識しているのか?」を私は問いたいと思います。

とは言え、残念ながら、イチ地方議員のやれることは高が知れています。また、それが我孫子市という基礎自治体であっても同様です。

全国的な(利用者の)運動が起こない限り、何も変わることはないでしょう。

後は「耐えるしかない」のでしょうか…。


追伸:
先日のオフお疲れ様。またやりましょうъ( ゜ー^)
Posted by 久野晋作 at 2006年07月11日 19:58
お久しぶりです。

天王台駅の「指定券自動発券機設置→みどり廃止」の件ですが、この券売機では通学定期(年度初めの新規購入)や学割、トクトクきっぷの一部が購入できず、これらの購入には「大変おそれれ入りますが、我孫子駅または取手駅で購入ください」と貼紙がありました。
ところが・・・そのキップを買うために我孫子駅へ出向く場合、「往復の電車賃は、自腹!」なんです(天王台駅の駅員氏 談)。
ふざけるのもいい加減にしてほしいです。
割引キップ買いたければ窓口設置駅までの往復運賃も払え、ってのは、リッパな「抱き合わせ販売」で、独禁法19条違反の疑いさえあります。
窓口を集約するのであれば、最寄の窓口設置駅までの往復運賃は鉄道事業者で事後払戻しするのがスジではないでしょうか?ねぇ〜
Posted by よりぞー at 2006年07月14日 08:53
よりぞーさん。

お久しぶりです&コメントありがとうございます。承認制となっていますが、コメント欄を試験的に復活しています。今後とも、よろしくお願い致しますm(_ _)m

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【我孫子駅改札・強行突破。】
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根本的な解決には繋がりませんが、私は実践しています。

「定期化買うので通ります」の一言で、平然と。ごく自然に、駅員改札をサッと通り抜け、みどりの窓口に向かいます。

JRの都合によって、サービスの低下を強いられるのですから、文句を言われる筋合は無いと思っています。何か言われようものなら、躊躇せず、昂然と○○します。

ましてや、新規定期等を購入する為に「往復の電車賃を払う」などは、「何をかいわんや(`ヘ´)」ですね。「何を言っているんだ○○野郎!」という所でしょう。利用者が怒らずしてどうする?のでしょう。

長年、「サービスのサの字も無かった」無人駅であった「新木駅」を利用していた事もあり、こうした行為を躊躇せず出来るようになったのかも。

しかし、いまや伝説的な無人駅伝説を残す新木駅を利用してきた私たちは、わざわざ湖北駅まで行って定期を買ったり、切符を求めていた時代が何十年とあったのです。これは紛れもない事実です。

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駅の件、不自由を強いられるのは本当に苦痛です。

十分な説明責任の履行もなしに、一方的に「サービスの低下」を図ることは行政では許されない行為となっています。

時代に逆行するかのように、それを愚直に実行する組織となってしまったJR(東)には驚きを隠せません。

ちなみに、昨日の我孫子駅落雷による電車の不通には見事に巻き込まれてしまいました。朝もラッシュなら、夜は超ラッシュ。流石に堪えました。

今回のケースで不通になることは致し方ないとはいえ、毎度思うのですが「情報伝達」において、もう少し配慮をしていただけないものか…と。

かように感じる今日この頃です。
Posted by 久野晋作 at 2006年07月15日 17:30
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