@TSC行政視察「議会運営について」@我孫子
議会運営と一言に言っても、各自治体でそれぞれ異なります。意外かもしれませんが、全く同じであることはおそらく無いと思われます。今回はTSC(東葛ステイツマンクラブ)ならではの企画ともいえますが、各自治体の議会運営について合同で視察を行い、その初回を飾ったのが我孫子市でした。


議会改革が叫ばれる昨今ですが、その前に現行制度を十分に活かせているだろうか?と反省することにも繋がる有意義な一日となりました。
今回、急な視察の依頼を喜んで引き受けてくださった議会事務局の皆さまには、この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。
A予算説明〜その弐〜
1月の開催に引き続き、議会前の予算説明(議案内示)が行われました。
予算及び議案についての説明を受ける前に、昨今、新聞紙上を賑わせてしまった、我孫子市水道局の為替差損の件(リンク記事は毎日新聞のHPです)についての、報道への対応について説明を求めました。
そもそも、公金という性格上、このようなリスクの高い金融商品で運用を行うことは本来あってはいけない事です。「いつ円安に好転?するのか」は、神のみぞ知る世界で、損失額を出来るだけ少なくするのは、今となっては至難の業です。私もFPの端くれ?ですので、個人のポートフォリオという観点から考えてみても「有り得ない運用」を行ったものだと驚きを隠せません。当事は、さまざまな要因が重なって「良かれ」と思って、この運用を行ったようですが、それにしてもお粗末であったことは否めません。
紐解いてみますと、当事案に関しては、今になって表面化したわけではなく、運用を開始した時点から監査委員から適正な管理運用について等、数次にわたって指摘を受けていたようです。
詳しい議論は3月議会に持ち越しとなりましたが、「魔女狩り(≒誰に責任があるのか?)」をし、損失補てんをし、慌てて事態の収拾を行うのではなく、何が問題の根幹であり、そして、これからどのような処置を行うかについて、冷静な議論を行うことが必要だと思います。
かといって、いつまでも塩漬けにしておいて良い筈もなく、いつかは損失を確定し、なんらかの責任ある対応を行わなくてはならないと思いますが、昨年10月に行われた決算審査常任委員会での答弁と新聞報道上でなされた市の見解にズレがあることは問題であり、責任ある答弁が必要だと思います。
●追記●…参照;我孫子市水道局の臨時号(pdf)(2005.2.16発行)
B談談21〜あびこ型「地産地消」のあり方・農産物直売所〜について
予算説明終了後、あびこ型「地産地消」推進協議会の会長であられる遠藤織太郎さんから、表題の件についてご説明を受けました。
先日、どきどきファームを訪れた事もあり、「農産物直売所を作る事が目的と化してはいけない。ではどうするか?」と考えさせられました。答えを急ぐことなく、生産者・消費者・行政の三者が一体となって、無理なく、あびこ型の「地産地消」を進めることが必要です。