2006年06月10日

隣の芝生:その弐

昨日の「隣の芝生;その壱」(自治基本条例の策定過程について)の第2稿です。

●ベストは無理でも、ベターな選択が必要。
策定過程に入ってから現在に至るまで、議会という公式な場において、再三にわたって様々な議員から策定(過程)等について、市長以下執行部に対して発言や提言がありました(我孫子市議会議事録検索で、「自治基本条例」をキーワードにしてご確認下さい)。

しかしながら、非常にタイトなスケジュールで策定を進めている関係で、議論が足りないと感じる内容や会議の進め方について疑義が生じる事が多々ありました。明確なルールの取り決めがないまま、策定作業に入ってしまったことも主たる要因だと思います。

注;もちろん、市民公募委員を筆頭に、職員公募等の策定委員会委員の「ご尽力・熱意」には、深く敬意を表しています。また、その労力を否定するものではありません。要らぬ誤解を招く事は本意ではありませんので、この事は明確におことわりしておきたいと思います。

ちなみに流山市では策定作業に入るに際して、「流山市自治基本条例策定市民協議会会則(pdf)」を制定しn「自治基本条例素案の策定に関する協定(pdf)」を締結し市民協議会と市の役割や協働の関係を明確にしています。

「自治のルールを決める以前の問題(ルール)」をシッカリと踏まえ、互いに認識した上で策定作業に入っているため、狭義の意味での「混乱」は生じないことでしょう。

私が強く主張したい「我孫子市の策定過程には(残念ながら)欠けていた視点の一つ」はこの点です。

また、声高に「市民参加」といっても、【審議の実際がどうであったのか?】を声を大にして主張し、質し(正し)ていくには、【審議会等に関しての詳細議事録が公開されない】限りにおいては、「直接審議を見たものにしか判断できない現実がある」ことも、この場で明記しておきたいと思います。
次項有(※この事に関しては「平成17年6月議会にて個人質問」を行っています〜)

■そんなに急いでどこに行く?
今週末の策定委員会の全体会議において、一次草案の確定作業を行います。

自治のルール(案)を定めるに際して、決められた期限に向けて大急ぎで策定することに腐心するのではなく、一人でも多くの市民の関心を喚起するにはどうすれば良いのか?に、もう少し力点を置いていただきたかったと思います。

既に二ケタ以上の頻度で策定委員会、部会、起草会議と策定過程を傍聴していますが、「時間が足りない」という委員の言葉を幾度となく耳にしています。

「であるならば、なぜ【策定時間を長く設け、広く市民参加を求め、我孫子市の自治(これから)に関する意識喚起を行い、引いては、議会への上程時期を延期する】等の考えに至らないのだろうか?」というのが率直な疑問です。

私は、自治基本条例の一般的な策定理由には賛同しています。

しかしながら、我孫子市の自治基本条例策定過程においては重要な視点(手順)が抜けているということを指摘しておきたいと思います。
posted by 久野晋作 at 08:38| 千葉 ☁| ●自治基本条例● | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする