演題;これからの地方議会と政策法務
講師;中央大学法学部教授 礒崎初仁氏
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地方分権が進む中で、各自治体とも先を争うように、特色の有る条例の策定を行っています。しかし、「仏造って魂入れず」ではいけません。
本日の講義の中で、議員提案の条例制定に際して、「条例評価の視点(よい条例とはなにかを見分ける視点)」として、(1;必要性、2;有効性、3;効率性、4;協働性、5;適法性)の5点をあげていただきました。
これらの視点は、事後より事前の検討段階で、より重要であると思います。事前に十分な検討がなされているものは、条例制定後もスムーズに運用されていきますが、何処かにほころび(不備・欠落)があると、後々大なり小なり問題が生じてきます。
これは、議員提案の条例制定においてのみではなく、当然、執行部提案の条例制定において必要な視座です。これらの点において疑問が生じるような条例は、どこかに無理があり、政策的な事業においても同様のことが言えます。
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政策法務能力の高低が、今後の自治体の優劣を決めるといっても過言ではないと言われていますが、それは地方議会においても同様です。本日いただいた様々なヒントを今後の活動にしっかりと活かして行きたいと思います。