2010年09月29日

代表質問〜再々質問に対する答弁〜シリーズ最終章。

9月6日に行った本会議場での議会質問について、私の質問原稿、ならびに再質問、それらに対する市長以下執行部の答弁を書き起こしたものを順次アップしてきましたが、今回の投稿が最終となります。

今回取り上げるのは再質問に対する答弁が不十分だと判断した場合に行う「再々質問、それに対する市長以下、執行部の答弁」です。※再質問(再々質問)でも、現状「(5分!の制限時間内の)一括質問形式」を採っていますが、便宜上、「一問一答式」で記載しています。記載内容は、私が当日の録画中継を起こしなおしたものですので、実際の発言と完全に一致しているものでは有りませんが、その点はご容赦ください。
なお、本日、議会運営委員会が開催され、継続して協議を行っている「議会改革(議会活性化)」を議題として取り上げましたが、「一問一答制」の導入について詳細に提案し早期の実現を訴えました。今回質疑を行って、改めて「一問一答制の導入の必要性」については緊急性を要すると共に、議会改革事項の中でも優先度愛の高い事項であるという認識を高めたからに他なりません。早期の導入を目指して引き続き取り組んで行きたいと思います。

議会改革は志民の皆さんの「関心と監視」なくしては前に進みません。是非、「議会の動き」「お近くの議員の活動状況・議会内外での発言」にご関心を高めていただき、皆さんの意思をぶつけていただき、「突き上げ」ていただきますようお願い致します!

発言通告はこちらです。
TV録画中継映画こちらです。

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201009代表質問.JPG再々質問(久野)
☞ 「答弁漏れ」ということでご指摘しようと思いましたが、再々質問でお訊ねします。
【退職金】について答弁いただいていないのは「市民感覚で見直す」という点についてです。別に秋山市長の「評価」を求めているわけではない。あくまで例として引き合いに出したまでのこと。「市民感覚」という文言は、星野市長がご自身で公約の文言として入れたことである。どのようなことを具体的に市民感覚といわれるのか?を明確にしていただきたい。
☞ また、もし答弁いただけるのなら、今、具体的にこの見直しを検討しているのか?12月に条例改正を上程するということを報告している訳ですから、具体的な内容をお聞かせいただきたい。

答弁者:星野市長
私としては「答弁漏れ」したつもりはない。
答えたつもりだったが、ご理解いただけなかったという風に思っております。
ま、退職金に対する市民感覚、ま、この三年半、色んな方とお話しした時に、四年間で退職金が出るという考え方の人と、金額の高い低いということでおっしゃる方と、そしてまた、こんなに忙しく働いているのにこれじゃ可哀想だねといってくれる、言う方と色んな方々がいらっしゃるなという風に思いました。
その中で、市民の皆さんがどのように考えるかということを把握することが一番大切なんだろうという風に思っております。
ま、退職金っていうのは、四年間での給与の面というのもあると思っておりますので、それも含めれば、この退職金に対してどういう考え方をもっているのかということ、そしてまた、どの位がということも含めて、多くの皆さん方が納得してくれるようなものにすることが一番大切なのではないかという風に私としては思っております。



再々質問(久野)
【コミュニティーの再構築】についてやはりこれは(今の答弁は)おかしい。
☞ 市の大方針である基本構想の見直しの視点の大きな一つな訳です。市の最上位計画を見直しするにあたって総合計画審議会を招集して諮問している。諮問するには、論点整理がしっかりとなされていて、その必要性を市の中でキチンと整理ができている。で、それをもって(はじめて)議論していただきたい(といえるはず)。
☞ いきなり(議論してください)よろしくと、「コミュニティーの再構築を議論してください!」ということではないはずです。キチンと論点整理をしたうえで提示をすることが筋ではないか。それが諮問の当たり前の流れではないか?と思うわけであります。
☞ 今いただいている議論の内容を(否定している訳ではないが)、いろいろな意見が出て素晴らしいとは思うが、色々な意見が出ているがゆえに、とてもではないが、収斂するとは思えない。そういった処を指摘している。今の部長の答弁というのは少し違うのではないか。問題があるのではないか。改めて答弁を求める。


答弁者:峯岸(企画財政部長)
総合計画審議会とかなり関連付けた質問となっているので私から答弁する。
市民生活部長が答弁差し上げましたように、これまで「勉強会」で課題の抽出等を行ってきた。それを受けて「見直し方針」を作った「検討委員会」、ここでも議論を入れて「見直し方針」の中にも「現状認識と見直しの必要性」というカタチでは書いている。
ただ、「それだけでは足らない」。これは十分有ると思っている。
具体的に今、総計審で議論が始まっているが、当然「素案のたたき台」については、当然市から提供して、それについて叩いてもらう。ということになる。
基本的に「策定委員会」で素案を作ることに成るが、策定委員会の20数名がイキナリ集って喧々諤々の議論をやっても中々方向性はまとまらないと思われるので、先ほどお答えした「連絡会」、この連絡会で先ずは、もっと具体的なところをキッチリ議論を入れて、それを策定委員会に挙げて、それを揉んでたたき台を出してくる。というストーリーで今のところは考えている。
非常にタイトなスケジュールだが、そういう段取りで今のところ考えている。


ならぬものは、ならぬのです。
再々質問(久野)
【16号バイパス】について(「基本構想の見直し」および「都市マスの見直し」の)全般に言えることだが、現状に合わせてビジョンを変えていくスタイルはおかしい。目指すべき理念、理想、将来都市像があって、そのもとに、まずは大項目として基本構想があり、ピラミッド型にそれぞれの施策がつらなっているはず。
☞ 今やろうとしていることは、「(現状に合わせて)こうしたい」から下から上げて直していくというスタイルであり、見直しの手法、考え方としておかしい。
☞ さらに、なんで千葉柏道路にこだわるのか?といえば、これは正にないものだから、全くないものだから。今、ないんです(こんな計画自体)。案として出ているだけのレベルであって、それが、私たちの町の行政計画、しかも、最上位計画を見直したり、都市計画の最上位に位置する都市マスを見直しするに際して、視点として入っていくのは明らかにおかしいということを指摘している。
☞ 「違うんだよ。お前の考えこそおかしいよ」ということであれば、そのように答弁いただいても結構だが、この点については総合的な観点からになるので星野市長の答弁を求めたい。以上、再々質問を終わる。

答弁者:星野市長
千葉柏道路につきましては、先ほど部長がお話ししましたように、メンバーとしては部長が審議会に行っておりますけど、その前に、当然打ち合わせをさせていただきながら部長に発言をしていただいている。
他にも、私が直接、千葉国の事務所に行ったり、あるいは、千葉国の所長が直接説明に来たり…という中で、我孫子としては「こういう道路であってほしい」「それでなければ我孫子としては受け入れるわけにはいかない」ということも含めて意見調整をしてきた処でありますけど、この中でやはり、国としてこういう「事業が計画されている」中で、我孫子市としても、今ある、随分と計画が実行されていない都市計画道路がある中で、やはり、見直すには絶好のタイミングだろうという風に思っておりますし、それをキチンと踏まえたうえでの議論というものが先ずはあるべきだろうと。議論なくして、国から決められたからといって右往左往するのではなくて、国からある程度示された段階で、我孫子市としてはそれをどう考えるかということを職員としては、まず先に議論をすべきであろうという風に考えております。
その中で、千葉柏道路が今、政権交代の中で、現実的にどうなるのか?判らない状態ではありますけど、我孫子市を通るのであれば「こういう風にしてほしい」、そしてまた、今、県の方で見直しをするという前提となってきたようでありますけど、長年実行できていない都市計画道路については見直しを含めて検討するんだという中で、私といたしましても我孫子市においては40年以上実行していない、そしてまた、実行できる可能性が低くなった都市計画道路については見直しを含めながらどこであれば実行できるのかも含めて検討すべきであろうという風に思っておりますんで、それについてはご理解いただければなという風に思っております。


以上、五回に渡って、9月議会で行なった議会質問に関する質疑答弁の内容をアップさせていただきましたが、皆さんのご感想ならびにご意見をお聞かせいただければ幸いです。こちらのmail toフォームメールをご利用下さい。

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posted by 久野晋作 at 21:57| 千葉 ☁| 議会報告(一般質問他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする