今回取り上げるのは大綱三点目は都市計画マスタープランの見直し〜基本構想との整合性について〜です。
発言通告はこちらです。


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大綱三点目は都市計画マスタープランの見直し〜基本構想との整合性について〜です。
☞ 都市計画マスタープランは、我孫子市基本構想に示された将来都市像『手賀沼のほとり 心輝くまち』〜人・鳥・文化のハーモニー〜の実現に向けて、地域のあるべき姿や都市づくりの課題を踏まえ、これらに対応した都市整備の方針を定め、今後の都市づくりを総合的に進めていこうとするものです。
☞ 都市計画マスタープランは、地方自治法第2条第4項に定められた議会の議決を経て定める市の「基本構想」と、都市計画法第5条に定められた県が定める「我孫子都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(「都市計画区域マスタープラン」)」に即して定めることとなっています。
☞ 以上は、平成14年3月に策定された「我孫子市都市マスタープラン」の序文に記載されている都市マスの目的と位置づけの一文です。
☞ 千葉県の「我孫子市都市計画」の●【本区域の基本理念】では、「豊かな水辺や緑などの首都圏内陸部におけるオアシスとしての特有の資源を活用した、広域的な自然レクリエーションゾーンの形成が期待されている。」こと、●【都市づくりの目標】では「自然環境と調和した、環境にやさしい都市づくり:緑の保全や創出、資源の有効活用などによる環境負荷を考慮した取り組みを推進する。」こと、
☞ ●【土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針】では、「市街地外縁部に位置する斜面緑地、谷津及び水辺等の貴重な自然環境を極力保全するとともに、●【市街化調整区域に広がる農用地】にあっては、その利用増進に努め、秩序ある土地利用を図ることを方針とする。」こと、●【市街化調整区域】については、「本区域における我孫子市独自の自然的な景観や生態系の保護、農業の振興、防災などの観点から、都市における貴重な自然環境の保全を重視し、都市的土地利用を抑制する。」こと等が明記されています。
☞ 9月末に都市計画審議会が招集されるとのことですが、
☞ 都市マスのどの部分、どの範囲を、どのような理由で、いつまでに、どのように変えるお考えなのでしょうか?また、今回の見直しを予定している項目は、現基本構想で規定している将来都市像の実現や、県が定めた「我孫子市都市計画〜都市計画区域の整備、開発および保全の方針」に即したものといえるのでしょうか?市の見解をお聞かせ下さい。
◆質問の二点目は道路交通行政についてです。
☞ 都市計画マスタープランの見直しをするに当たっては、既定の「道路整備計画」についても見直しが行われるものと推測いたします。



☞ また、計画決定されてから、長年着手されていない道路計画や区間があります。
☞ その代表的な路線である、「3・4・10号線」いわゆる青山・日秀線は、昭和41年10月19日に路線決定されており、都市計画マスタープランでは「他事業の整備進行状況により整備が急がれる路線」と位置づけ、「県において整備が進められている根戸新田・布佐下線が、湖北台団地入り口(日秀付近)から西は4車線から2車線に車線数が減少することから、本路線の交通を分散させ、交通渋滞を軽減させる」とされていますが、未整備区間の整備が進まないまま現在に至っています。
☞ ちなみに、都市計画施設の区域内においては、将来の都市計画事業の円滑な執行を確保する為、都市計画法第54条において「2階建て以下で地下室がないこと」、「建築物は木造か鉄骨造」など、容易に壊せる構造で作らなければならないなどの建築制限が計画決定段階から長年に渡って掛けられ続けています。
☞ 横浜市では都市構造の変化、緑地など自然環境や景観への関心の高まり、歩行者系空間の充実など道路に対する考え方の変化、人口増加から人口減少時代への転換など社会状況等の変化に対応するため、平成16年度から将来の幹線道路ネットワークとなる都市計画道路網の見直しを順次進めています。

☞ 基本構想の見直しの論議に伴い、3・5・15号線(根戸新田・布佐下線)を国道化するという話がクローズアップされるようになりました。
☞ 「そもそも国道化が必要なのか?」また、たとえ国道化が既定路線であったとしても、「終点はどこになるのか?」という議論は、基本構想との整合性はもとより、既存の整備計画と照らし合わせても、周辺住民の生活権・環境権、そして、今後の市の財政にとっても非常に重要な論点となります。



☞ (国道化が前提だとしても)我孫子市の将来都市像の実現のため「沿道の無秩序な開発を規制・誘導する」手立てが必要です。
☞ 昨年策定(改定)された「我孫子市開発等運用・審査基準」で、どこまで我孫子市の将来都市像の実現に向けた適切な規制と誘導ができるのでしょうか?

以上、大綱三点についての明快なるご答弁を期待して、質問を終わります。
ご清聴に感謝申し上げます。ありがとうございました。
※次は「再質問・再々質問に対する答弁」に続きます。