2010年09月24日

質問原稿その弐〜総合計画審議会にみる問題点と課題(要カイゼン事項)について〜

9月6日に行った本会議場での議会質問ですが、私の質問原稿、ならびに再質問、再々質問および、それに対する市長以下執行部の答弁を書き起こしたものを順次アップして行きます。

今回取り上げるのは大綱二点目の「総合計画審議会」についてです。

発言通告はこちらです。
TV録画中継映画こちらです。

なお、総合計画審議会につきましては、明日25日(土)午前9時半から本庁舎の左奥に位置する【我孫子市議会:議会棟 第一委員会室】にて第10回目の会議が開催されます。明日の議題では質問でも取り上げている「コミュニティーの再構築」が取り上げられます。ご都合がよろしければ、是非傍聴にいらしてください。

ひらめき第10回我孫子市総合計画審議会 開催のお知らせ


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大綱二点目は、総合計画審議会にみる問題点と課題(要カイゼン事項)についてです。

201009代表質問.JPG◆質問の一点目は諮問のあり方(審議会のあり方)です。

まず初めに、今回の総合計画審議会の出席状況についてお訊ねします。
☞ 今回の総合計画審議会に諮問されているテーマは市の最上位計画である「基本構想の見直し」です。欠席者がゼロということは現実的に不可能だとしても、毎回、欠席者が平均して4名前後いる状況について、市当局としてどのように受け止めていますか?

☞ 一般的に参加率が8割程度というのが決して低くないとしても、今回のテーマの重要性から鑑みて問題があるのではないかと思います。
☞ 今回の審議会の使命の重さをキチンと説明した上で任命しているのでしょうか?
☞ 委員の選任に当たって、そうした点についての深慮があったと言えるでしょうか?
☞ 市長は、こうした事実を把握しているのでしょうか?また、この状況についてどのように受け止めているのでしょうか?以上、見解を求めるものです。

◆続きまして、「審議会の進め方の問題(名称と実態の乖離)」、および「見直しのスケジュール」についてお訊ねします。
☞ 今回の諮問の目的(理由)は「基本構想の一部見直し」のはずです。この文言は私が作った造語ではなく、実際に議会答弁でも使われている文言であることを付言しておきますが、実際に審議されている範囲は「基本構想の全体」に渡っています。
☞ 審議いただいている範囲が全体に及んでいるが為に、委員の皆さんからいただくご意見は必然的に「広範囲」に渡るものになっています。
☞ 様々なご意見をいただくことはとても貴重なことであり、市民の声を吸い上げるという意味においては素晴らしい事といえます。
☞ しかし、このような状況下では、議論の集約性に非常に難があり、とても予定しているスケジュール通りに議論が収斂するとは考えられませんし、実際に収斂する流れにすらなっていないのが現状かと思いますが、このことは諮問している側の責任である事は言うまでもありません。
☞ 現時点でも、庁内で作成を予定していた「素案の総計審への提出」が遅れるなど、既に(一部)遅れが出ていますし、当初予算計上していた「市民討議会」が急遽スケジュール表から削除されていたりしています。
☞ 先の審議会で委員の方からスケジュールについて質問が及びましたが、市当局は「当初のスケジュールどおりに答申していただく」と回答しており、私は我が耳を疑いました。当初のスケジュール通りに議論を終結させると、どこかに必ず無理が来ますし、実際にそうなりつつあるからです。そもそも、複数年にわたり、総合計画審議会や庁内の各種委員会をはじめとして、総合計画策定市民委員会、地区別合同会議、地区まちづくり会議など幾重にもわたり、様々な場で議論され策定された市の最上位計画である現基本構想を、このような形式、内容、そして、スピードで見直ししようとしている事自体が問題だと私たちは考えます。「一部見直しが全部見直しになっている点(名称と実態の乖離)」についての現状認識および今後のスケジュールについての見解をお聞かせ下さい。


◆次は、委員の方への情報提供の問題についてお訊ねします。
☞ 私たちの会派では、審議会の目的の明確化と共通理解の必要性を強く感じます。「基本構想見直し」に関し、今回の総合計画審議会では各委員からのプレゼン方式を採用していますが、まちの大方針である基本構想を見直すにあたって本来提供されるべき最低限の情報が積極的に与えられた形跡が殆どなく、審議の前半においては特に、「何かご質問があれば、(個別に)お訊ね下さい」といった具合で、審査委員の方からの質問待ちの状態だったと聞き及んでいます。
☞ 様々な方が集る審議会だからこそ、事前認識(事前情報)のレベル合わせの必要性があるのではないでしょうか。
☞ これが我孫子市の審議会の基本スタイルなのでしょうか?

◆次は、本来論点とすべき喫緊の課題は「コミュニティの再構築」についてです。
☞ 8月の第九回目の審議会において、基本構想の見直しの視点の二つ目の論点である「コミュニティの再構築」についての議論がやっと本格化しました。本来論点とすべき喫緊の課題が「コミュニティの再構築」であることは、委員の皆さんの意識(発言内容)からも容易に読み取れることであり、現在も話題となっている高齢者安否不明のニュース(家族・コミュニティ崩壊の顕在化)を待つまでもありません。
☞ どのまちにとっても、コミュニティの再生(再構築)は喫緊の課題(最重要テーマ)であり、周辺の自治体と比べて高齢化の進行度合いの早い本市においては尚のこと。徹底的な議論が望まれる所です。
☞ しかし、庁内の議論がシッカリと行われていた形跡は殆ど見受けられず、「基本構想の見直しの視点の一つ」としているにも関わらず、庁内の議論は生煮えの状態のまま総計審に諮問している感が否めませんがいかがでしょうか?
☞ この点について、今までの庁内での論議の内容、また、見解についてお聞かせ下さい。

◆質問の二点目は市長選挙との兼ね合いについてです。
☞ 市の大方針である「基本構想の見直し」は、たとえ「一部の見直し」であったとしても、「大きな政治判断」であり、我孫子市の将来都市像を大きく変えかねない重要な問題であると私たちの会派は認識しています。
☞ 見直しの是非はともかくとして、市の方向性が大きく変わる要素が多分に含まれている以上、基本構想の見直しについては公約化(争点化)し、星野市長が目指す将来都市像あるいは政策を市民に明確に提示し、市民に信を問うことが「筋」であると考えます。市長の見解を求めます。


以下、【その参】に続く…。



posted by 久野晋作 at 11:27| 千葉 ☔| 議会報告(一般質問他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする