この制度は、市が実施しているすべての事業を対象に、企業、NPOや市民活動団体などから委託・民営化の提案を募集するもので、行政関係誌にも取り上げられたこともありますが、先日の朝日新聞の地方欄にも再掲され、全国的にも注目を集めている試みです。
市では「市の業務の委託・民営化を進め、スリムで効率的な市役所と充実した質の高いサービスの提供をめざし、民と官でともに担う【新しい公共】創りに向けて行きたい」と、抱負を語っています。
現在、「民に出来るものは民に」と盛んに叫ばれ続けており、この試みは「意欲的かつ不可避的」とも言えますが、この際に注意しなければいけないのは、「官であれ、民であれ、守らなければならない公共(パブリック)とは何か?」という点です。募集する側も応募する側もどこまで理解し、どのような認識(共通認識)で取り組むかどうかが非常に重要です。
●アクセルとブレーキ。適度なバランス。
安易な民間委託は言うに及ばずのことですが、この点を抜きにしてはこの制度は立ち行きませんし、結果的に市民が納得の行く制度にはならないと思います。
この制度に関しては、私の所属している総務企画常任委員会の所管事項となっていますので、今後の成り行きについて議会としての役割をしっかりと果たして行きたいと思っています。