9月議会では、会派を代表して質問を行います。
主な質問予定項目(我孫子市議会では「大綱」といいます)は
1.星野市長の4年前の公約の検証と総括
2.基本構想の一部見直しに関する諸問題
3.都市計画および交通行政〜基本構想との連関性〜
です。
この間、私(私たち会派)の活動を追っていただいた方からすると、
具体的に何を質問するのか大方予想が付くかと思います。
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さて、明日の初日にはそれぞれの質問についての詳細文書を提出する決まりになっています。「質問詳細」と呼んでいるものですが、国会で言えば「質問主意書」をより噛み砕いた様な物であり、「何をどんな主旨で質問するのか?」を明確に伝える事で「質疑答弁が円滑に運ぶ事」を狙いとしています。
よって、質問文書そのままを渡す必要はありませんが、律儀に全文提出する方もいらっしゃるようです。
となると、質問する内容は全て筒抜けになっているということであり、それを前提として答弁が返ってくるのですが、質問内容(原稿)が全て事前に判明している内容ですから、自ずと市長以下執行部側には「緊張感」はなくなります。
議場から見聞きしていて、いつも「ありえない…」と感じるのは、執行部席に座る殆どの方が質問する議員の顔(表情や態度・姿勢・身振り手振り)を見るでも、発言内容に聞き耳を立てるのでもなく、手元の「原稿」のコピーを凝視している光景です。
ちなみに、その答弁が丁寧かつ仔細に渡るところまであるか?
と言えば一概にそうとは言えないのも現実です。
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質問の内容や会派での協議にも拠りますが、私は基本的に原稿を渡しません。
あくまでも、質問趣意を伝えるに止め、聞いていただいた質問内容に対する答弁を求めています。
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現状、質問の形式は全ての質問を一括して行う「一括質問」形式を採っており、それに対して執行部側は一括して答弁を行う(「一括答弁」)のですが、答弁の順番は議員が質問した順ではなく、行政順位(組織の形式的な序列)に従って繰り出されてくる為、「どの項目に対する答弁かをシッカリと聞いていないとよく判らない」ことになります。
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「地方議会は八百長と学芸会のままで良いのか?」
大変刺激的な言葉ですが、これは前鳥取県知事の片山善博氏の弁です。
予め答えが決まっている八百長(デキレース)、シナリオどおりに運んでいく、しかもそのレベルは「学芸会」と言われては立つ瀬は有りませんが、否定しきれない現実が地方議会に横たわっています。
このままで良い訳がありません。
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本会議での「一問一答制度」の実現をしたい理由はここにあります。
もっと判り易く、深く、そして、緊張感をもった議論を行う必要があると感じているからです。
しかし、改革の必要性を理解する議員が多くなければ改革・カイゼンは実現しません。
市政運営に関する立場(主義主張)の如何は別にして、議会改革の必要性について理解のある議員を市民が選出しなければ、または、「議会の事は選挙で選んだ議員にお任せ」という認識でいる限り、改革・カイゼンの歩みは「亀」または「牛」の歩みに近いものになるか、殆ど代わり映えしないか(最悪、後退するか…)になります。
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とはいえ、ナイモノネダリをしていても始まりませんので…。
今、出来ること。
今、ある制度の中で、最善を尽くして取り組んで行きたいと思う今日この頃です。