来る11月に行われる福岡市長選に出馬される事を表明されました。
木下さんは佐賀市役所を行政改革革新度全国13位まで躍進させた行革手法を駆使して、全国の地方自治体の行財政改革を全力でお手伝いされてきました。最近では「事業仕分け人」として「現場の声」を代弁していただくなど、大変ご活躍になられています。
■「葉隠」を地でいくお人柄
この間、ご縁をいただき、木下さんご本人とお話しする機会を幾度か頂いてきました。木下さんは本当に清廉かつ誠実な方です。是非、木下さんの演説をお聞きいただきたいと思います。切れ味鋭く物事の本質に迫り、気をてらわずに真っ直ぐにお話になる姿勢から、お人柄と情熱をお感じいただけると思います。
ご出身は佐賀県佐賀市。
鍋島侍の気骨を今に引き継がれているような方です。
見た目はスマートですが、木下さんは実は筋骨隆々です。
鍛え上げられた厚い胸板に「逞しさと男気」を感じます。
下記「本懐」を是非とも達成していただき、福岡モデルを確立し、
引いては財政難に喘いでいる全国の自治体の手本になっていただきたいと思います。
木下敏之(きのしたとしゆき)公式Webサイト-2030年 アジアを中心とした世界中の人々が働くまち 福岡へ
▼以下は、過去の記事です。ご参考まで。
2006年12月20日良薬は口に苦し。
昨日は教育福祉常任委員会終了後、市ヶ谷に向かい、前佐賀市長の木下敏之氏のお話を聞きました。「改革派首長」のフロントランナーとして名高い木下氏。表題は佐賀市役所の経営(改革)について。講演の中身も然ることながら、私はその人柄にとても惹かれました。
「正直者はバカを見る」を地で行く形で、確実に迫り来る「人口減少という危機」を見据え、住民の批判をも恐れず、確実に一つ一つ手を打って行ったがために、合併選挙となった3期目の佐賀市長選で「抵抗勢力の結託」により敗戦。
「最終的には民度の問題。」という言葉に全てが集約されていると感じましたが、彼の改革(志)は、我孫子市はもとより、全国各地の自治体でも取り入られており、今でも活きています。
名刺交換をさせていただき、我孫子で行われている「佐賀方式」についてお話をさせていただきましたが、「頑張って下さい。」という、木下氏の言葉がとても心に残っています。
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良薬は口に苦しと言えども病に効きます。
しかし、リップサービスは、耳聞こえは良くても、病には効きません。
現在、市長選の前哨戦で行われている活動において、両陣営がどのような観点から政策を訴えているのか?私たちは耳を澄まして、聞き取らねばなりません。
2008年07月02日改革の先にあるもの
あっと言う間に、今年も後半戦に入りましたね。
6月議会が終わり、資料整理や市政リポートの編集等の作業に取り掛かっています。今日は閑話休題、現在読んでいる書籍の紹介をします。
改革派首長の中でも「急進派」と言われていた前佐賀市長の木下敏之さんの著書第二弾「なぜ、改革は必ず失敗するのか」〜自治体の「経営」を診断する〜が先月発刊されました。
夕張市の財政破綻という衝撃のニュースが駆け巡り、自治体運営に「経営」という観点が明確に入りました。つまり、自治体も企業と同様につぶれるということが全国民の意識の中に入ったのです。
改革派の首長が一様に取り組んだのは「情報公開や市民参加」でしたが、それらはもう当たり前になすべきこと(必行事項)であって、その上で、行政運営の最高責任者である市長に求められるもの(覚悟)は何か?その障害(障壁)となるものは一体何か?を「体験的自治体経営論」として包み隠さず報告されています。
(自称・他称含め)改革派首長の後を受けて、現在、行財政運営の舵取りを一手に握り、「どのようにして予算を組むか?何を諦めるのか?」という現実的な問題を抱え四苦八苦している全国の首長にとっても、首長が提示した予算を審査・議決し、執行を監視する重要な役割を担う議会にとっても、そして何より全ての結果を背負わされる市民にとっても大いに参考になると共に、考えさせられる点が多い著書です。
■追記■
木下さんは、二期目途中に行われた合併に伴う市長選(2005.10)で自民・社民・共産党が実質的に相乗りとなって支援した候補に敗れ、改革の道半ばで一線を退くことになりました。
急進派と呼ばれるだけに、6年半の任期中に行った改革のスピードは類を見ないものであり、その分「既得権益・旧態依然とした勢力」に切り込む形となったため、職員を含め「敵」を多く作ることになりました。
改革の裏側で徐々に形成されていく反対勢力との壮絶な戦い。
「改革と称するもの全てが正しい」というツモリはありません。
しかし、皆が満足するような改革では本来の目途は達成しえません。
「改革の先に何を見据えているのか?」というビジョンがどこまで共有されているのか?そして、改革を断行する強いリーダーシップと併せて、それを受ける市民の忍耐強さと理解が大きなポイントだと思います。
木下さんが去った後の佐賀市は一体どうなっているのか?
この点は大いに気になります。