犬も食わない?といわれる、予算の話である上に、寒風吹きすさび、冷たい雨が降る中での開催となってしまった事もあってか、出席者は私を含めて12名という有様。
正直、とても残念な気持ちで一杯です。
この試み自体は、ある意味「アリ」だと思うのですが、どうして、ここまで市民の関心を喚起できないのかをシッカリと受け止め、分析し、次回に活かさねばならないと思います。
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あのような中で参加された方は、それこそ市政に関して非常に強い関心を持つ、稀有な方たちだと思います。もちろん、仕事や、やんごとなき予定により、参加したくても参加できなかった方たちがいる事は承知しています。
しかし、目玉的な企画であるにも拘らず、あのような、まばらな参加者の反応で、「市民の声を聞いて予算編成をしました」と、議会において宣言されては非常に困ります。昨日開催された湖北地区においても、ほぼ同数の参加者であったと聞いています。
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また、新聞紙上を賑わせた「調整手当ての削減」の件に関しても、私が聞く限りでは、非常に不十分な形での説明であり、「尻切れトンボ」でありました。結論部分がおざなりの説明をされても困ります。しっかりと最後まで説明をしていただきたいと思います。
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予算の説明に関しては、万難を排した正確な表現が求められるのは当たり前ですが、私が必要だと感じたのは、財政用語やまだ決まっても居ない平成17年度の予定事業の説明に終始するのではなく、短い時間を最大限に利用して、現在の市の財政状況をシッカリと認識してもらう事です。
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その上で、資料を閲覧してもらい、予算に関しては、後日意見をもらう方が、より効果的で効率的です。
一般市民にとって、市の予算(財政用語)は、ただでさえ、見慣れないものなのですから、その場で上がってくる意見は、誤解を恐れずに言えば、得てして「陳情の域を脱しない」意見ではないかと思います。
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陳情行政時代は、もはや終わりを告げたはずです。
現実を見据えた議論を行う事にこそ、私は意義があると思います。
「美しい薔薇には棘がある」と、よく言われますが、賢い市民は、バラ色の予算案など、絵に書いた餅である事は先刻承知しているのです。後だしジャンケンとも言える、美しさに隠されたトゲの部分が何であるのかを知りたいのです。
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次週も、我孫子地区において午前と午後に同様に懇談会が開催されますが、居並ぶ幹部職員や、事務方の職員にとっても、「臨席して良かった」と感じるものにしては如何でしょうか?すべての職員があの場に無給で参列しているわけではありません。ある意味、ムダになっては困るのであり、「おつり&宿題・課題」をもって帰っていただきたいのです。
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最後に委員会審議に加わっている議員として、執行部に苦言を一つ。
あれだけ議会を紛糾する事となった火種である、「起業センター」の予算を、なぜこの時点で開示できるのですか?全く理解できません。当初の予算案と何が変わったのですか?
議会での審議の前に、再度提案する意義(必要性・事業の優先度合いetc)と中身について、十分な説明を求めたいと思います。