2010年08月15日

林英臣政経塾〜幕末から一世紀半を経て〜

市政の話題から離れ、
終戦記念日のこの日だからこそ…の投稿です。

やや長文となりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

林英臣政経塾 行動宣言


 今、日本の将来を描こうとするとき、言いようのない焦りと危機感にとらわれます。

 西洋からアジアへの文明転換期を迎える中、近隣諸国の核実験、軍事力増強、シーレーンでの海賊出没など、我が国の周辺は新たな脅威が日増しに高まっています。そして国内では、未曽有の世界同時不況や雇用の悪化で栺差は拡大し、また医療不安や年金問題など、かつて日本が誇ったセーフティネットは破綻して、生活の安心が失われつつあります。

 その根本には、日本人の心の荒廃があるのではないでしょうか。「自分さえ良ければいい」という自己中心的な考え方が社会を覆い、家族や地域の絆は薄れ、かつてあり得なかった犯罪や不祥事はとどまるところを知りません。国を愛し守ることにも無関心となり、本来日本人が誇りとした「誠実・信義・礼節・勤勉・慈愛」などの美徳は過去のものとなりつつあります。
なにより、この国難に対処すべき政治は人気取りや政局闘争に終始し、国家戦略を描くどころか、政治も行政も国民の信頼を失い、有効な手立てを打てずにいます。

 まさに、日本は、崩壊の直前まで来てしまいました。

 なぜこうなってしまったのでしょう。私たちはその真因を、明治開国以来の過度な西洋化にあると考えます。

 近代化による物的繁栄の代償として、日本人は自国の伝統や文化への誇りと自信を失ってしまいました。また戦後は、自国の歴史を断罪し先人の労苦の上に今があることを忘れてしまった結果、ものの見方が刹那的になり、日本人の心は根無し草のようにさまよっています。

 さらに近年は、旧来の資本主義が行き詰まりを迎え、企業経営と労働環境は一変し、道徳なき拝金主義が横行しています。日本は内政も外交も、真の独立国家とは言えないほど主体性を失い、今日の混乱に至ってしまいました。

 では、日本はこのまま終わってしまうのでしょうか。未来に希望は見出せないのでしょうか。いや、私たちは必ず日本は立ち直れると信じています。進取と発展の精神に富む日本人には、大きな可能性があるからです。

 これまでも国難に際しては、常に立ち上がった志士たちがいました。幕末維新では若き下級侍たちが奮闘し、我が国はかろうじて植民地化を免れ、明治国家建設が成し遂げられました。先の大戦における若く名もなき兵士たちの勇気と犠牲により、戦後の「奇跡の復興」が導かれ、アジアにおける欧米支配終焉の引き金にもなりました。

 今、迫り来る国難を克服し、日本に真の独立と繁栄をもたらすためには、再び志士が立ち上がらねばなりません。無私の精神を胸に、理念のためには危険をも顧みず行動する「高く、清らかな志をもった魂若き政治家」が集い、国民の信頼と協力を基盤として、真に日本を救う「本氣の政治」を確立しなければなりません。

 今をおいて他に、その時はないのです。

 私たちは、誓います。日本精神と東洋思想に立脚した政治を実現し、「和」と「共存共栄」を軸とした共生文明を創造することにより、混迷する世界に秩序と希望をもたらす力強い日本を国民と共に創り上げていきます。

 日本人の「誇り」を取り戻し、先人から受け継いだこの国をよりよい形に再興して、次代を担うかけがえのない子孫に渡していきます。

 そして私たちは、命を懸けて日本を救う志士政治家のみが集う一団として、国民との信頼を何よりも重視し、もって国民の想いを繋ぎ得る政治集団であり続けます。

 私たちは右の理念と立場に立って、行動していくことを宣言します。

平成21年8月12日 林英臣政経塾 塾士一同
20100812湯島天神:参集殿前にて


▼8/10〜12にかけて、林英臣政経塾「政治家天命講座」の夏期合同合宿ならびに第三回国是議会が東京で開催され、関東・関西・九州から総勢50名を超える塾生が一同に会し、塾の運営に直接携る塾士(私は三期生)や志援者の方を含めた関係者を合わせると80名近くが集結し、熱い三日間を共に過ごしました。


林英臣政経塾とは松下政経塾一期生の林英臣先生を塾長とする団体で、「政治家天命講座」とは林英臣政経塾が主催する【塾士養成講座】のことであり、若手政治家(または政治家志望者)が日本の根底と成る価値観を養い、卒塾後に志士(塾士)として行動することを目的とした唯一無二の政治家研修プログラムです。

政治家天命講座は、現在五期目の活動に入っており、今年度から関東・関西・九州の三箇所で毎月合宿形式で開催され、林先生から文明法則史学、大和言葉、東洋思想などの教えを一年を通じて受けていきます。


CA3G0226.jpg林英臣政経塾の目的は、【@日本精神と東洋思想に立脚した政治を実現し、「和」と「共存共栄」を軸とした共生文明を創造することにより、混迷する世界に秩序と希望をもたらす力強い日本を国民と共に創り上げていくこと。A日本人の「誇り」を取り戻し、先人から受け継いだこの国をよりよい形に再興して、次代を担うかけがえのない子孫に渡していくこと。B命を懸けて日本を救う志士政治家のみが集う一団として、国民との信頼を何よりも重視し、もって国民の想いを繋ぎ得る政治集団であり続けること。】であり、以上の事柄を誓う者のみが『塾士』という立場で活動していくことを許され、危機的な状況に置かれている日本、引いては世界を救うための活動を同志として展開していくことになります。


8/11(水)には第三回国是議会が持たれ、四期生から8名の塾士(同志)が誕生しました。私は三期生で昨年「塾士」の認定を受けましたが、当塾とのご縁は現鎌倉市長の松尾崇さん(同期卒)から頂戴しました。


現在、NHKの大河ドラマで「龍馬伝」が放映されており、私も毎週の放送を楽しみにしていますが、約150年前の彼ら幕末の志士達の生死を懸けた努力が水泡に帰すような危機的状況に置かれている日本を何とかしなければならないという想いが益々強くなっています。


冒頭の「行動宣言文」は、昨年塾長と私も含めた塾士5名で作成し、第二回国是議会の場で発表したもので、政党組織で言えば「立党(結党)宣言」に当たるものです。今年塾士認定を受けた四期生もこの誓いを立て、同志として迎えています。

「今の日本、このままで大丈夫だろうか?」
「私たちの子供に責任ある社会を繋いで行けるだろうか?」
「国家の大事より政局に明け暮れる既存政党には、これ以上この国を任せることは出来ない」

このような想いを抱いている方は決して少なくないと思います。


この行動宣言文には私たちの率直かつ本氣の想いを認めています。

今後、さらに活動の幅を広げて求心力を高め、組織を拡大して行く所存です。

一般の方、政治家志望の方など立場は一切問いません。

我々の活動にご参加またはご助力いただきますよう、改めて此処にご案内いたします。


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posted by 久野晋作 at 23:08| 千葉 ☁| 林塾・哲学・思想・政治信条・世界観 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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