さて、本日は我孫子駅南口に建設中の「千葉県福祉ふれあいプラザ(仮称)」に、我孫子市議会環境経済常任委員会の視察に有志の議員が加わって行われた見学会に参加しました。
本来は「今頃、引渡しが終わっていた筈」だったらしいのですが、ご承知のとおり、先日の「工事中の失火」により、予定していたオープン時期も5月から8月に延期となるようです。ちなみに、この建物は県と市の複合施設で、11階建てとなっており、我孫子市は8F〜11Fまでの4フロアを使用します。
●「設計の重要性を改めて認識する」
耐震強度偽装事件も、メール問題の関係で?吹っ飛びかすみ忘却の彼方へと向かっていますが、設計は本当に大事ですね。最近は「改めて認識する」というコメントを連発してしまっていますが、今日も同様に感じました。
●一度設計したら、完成するまで走るしかなくなる。
今日は市議団で訪れたので、職業柄からか「使い勝手」や「維持管理」に至るまで「微に細に」それぞれの視点からチェック・指摘が飛び交いました。「ならでは」の見学となったと思います。説明に当たって下さった設計会社の方や建築関係の方にとって、私たちは●●な存在だったかも知れません。
●今さらジロー。されどジロー。
県が建設主体の建物(事業)とはいえ、我孫子市も多額の支出(約13億)をしています。※建設費は約66億円です。
しかも、土地は10年間は無償貸与…。以後10年は「見直し」するとのことですが、土地代を取れる保証は有りません。取得時の価格は約16.5億円だったとのこと。
「まともに地代をとった場合、一体幾ら取れるのか…。」想像に難くない収入になったかも知れません。または「市の施設(例えば「庁舎」等)を一等地前に移設することで駅前に賑わいを造る…。」そんなアイデアも充分検討に値したと思います。
駅前の一等地に立つ施設としての的確性を今一度検証しなければならない。そんな想いを抱いたのは私だけではなかったのではないでしょうか。
●自治基本条例の策定過程に想いを馳せる
昨日行われた「部会」においても、「策定過程そのものに(こそ)重要性がある」との発言が委員の方からありました。
自治基本条例の策定は全国各地で進んでいますが、県内で制定された自治体は「今のところ」ありません。近隣では流山市や鎌ヶ谷市が制定に向けて動いています。
しかし、自治基本条例は「時流に乗って造る」、「造らないよりもまし。」、「今しか造るときはない。作るなら今がチャンス。」というものではないと思います。
設計は大事です。「条例作り」は、まさに設計そのもの。
自治基本条例は「我孫子市の自治のルールを決める根本ともいえる(根拠となる)条例」です。言葉を選ばずに言えば、自治基本条例策定に際しては「制度設計ミス」や「(制定過程を含めて)瑕疵(≒きず・不備)」は許されません。