本日の都市建設常任委員会では、午前10時から「市道の認定および変更(議案第7号および第8号」に関して現地視察を行い、午後1時から議案審査および都市建設常任委員会の所管事項に関する審査を行い4時30分前に全ての審査を終了いたしました。
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本日をもって、任期前半(平成19年12月〜平成21年11月)における所属委員会の審査は終了となります(実際の議員任期は平成23年11月末です)。そこで審査終了時に委員長として「(本会議や)委員会審査において【検討する、研究するなど】と答弁された字事業については、しっかりと行っていただくこと。そして、各委員から出された意見や提案等については行政運営に出来る限り活かしていただくこと」の二点をお願いしました。
行政と議会のあるべき関係を車の役割に例えるならば、「車の両輪」ではなく、「エンジンとハンドル・ブレーキ」ではないかと私は考えています(参照;@平成19年12月【個人質問】、A平成21年3月【代表質問】)。
私たち議員は、それぞれの立場や理念は異なったとしても、市政の向上という同じ目的の下、様々な観点から議論・提言を行っています。その意味においても、地方議会において「与党だの野党だの」という区分けは本来あり得ません。そうした中で、本会議や委員会で行われた質問や提案に対して行われる答弁が形式上のモノであってはならないと常々思う訳です。
「出来ないのであれば、何故出来ないのか?」を明確にしていただく。「検討する、研究する」という答弁をされたのであれば、「有言実行・経過報告(説明)」が当然求められるわけですし、我々は議員の職責として求め続けていかねばなりません。そうでなければ、私たちが市民と約束した事は実現し得ないからです。
こうした当たり前のやり取りや積み重ねがなければ市政は向上・発展しません。これからは議会も行政も、互いにどれだけ真摯に取り組んでいるかが益々厳しく問われてきます。そうした意味合いを込めて発言させていただきました。
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また、私自身の2年間の委員会運営を振り返り、「委員長初経験につき、不慣れな点が多々あったと思いますが、委員の皆さんおよび執行部の皆さんにおかれましては、委員会運営にご協力いただき誠にありがとうございました」と発言させていただきました。
実質的な任期を終え、委員長の役割は委員会の審査を円滑かつ活発に行う上で、非常に重要なものだと改めて認識しています。具体的には、委員長は、単に「用意された次第を読み上げ、質問する委員や答弁者を指名する役割」ではなく、「誰がなるのか?」によって、その委員会の雰囲気や審査内容自体に大なり小なり影響を及ぼす存在であることが経験を通じて理解できたからです。
正規の委員会は年間4回しか開かれないことから、私は出来る限り審査を尽くすことをモットーに広く委員の方の意見(質問)を出していただくように配慮したツモリです。いきおい審査時間が延びたことも若干あったかと思いますが、ダラダラと審査するようなことは控えたツモリですし、「そのような空気」にも配慮した委員会運営に努めました。
とはいえ、まだまだ出来ること(しなくてはならなかったこと)が多々あったのではないかと反省もしています。例えば、休会中に委員会の勉強会を積極的に開いたり、資料提供等に関して委員長として指示を出したり、委員会審査において質疑答弁が噛み合っていないケースにおいて、議事整理を積極的に行ったり、そして、委員会に所属する委員の一人として、また市民の負託を受けた立場から遠慮せず「発言・質問」を行ったり…などなど。反省は尽きませんが、これらの経験を踏まえ、後半の任期に臨みたいと思っています。
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任期中の委員会においては、「根戸城址墓地開発(現在進行形です)」、「栄地区マンション開発(現在は小康状態)」という二つの開発問題がありました。両事案とも、未だに根本的な解決には至っていませんが、こうした問題に対しての取組み方や、事前の対策および経過等については色々と考えさせられるものがありました。
また、その他の案件では、我孫子駅自由通路整備事業(駅舎改修)、16号バイパス、治水対策事業(布佐・我孫子・天王台地区)など、今後大きな事業費がかかる事案について様々な立場から審査が行われました。
現在、星野市長の意向の下、「基本構想の見直し」の作業に着手していますので、任期後半の当該委員会においては「土地利用問題」などが議論の中心に成っていくのではないかと思います。都市建設常任委員会は、実際に「まちの姿」を形作っていく事案を審査する重要な委員会です。今後とも審査内容については注目して行きたいと思います。
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明日は今定例会における(おそらく)メインイベントとなる補正予算審査委員会が午後から開会されます。注目は「日秀新田地区の養豚場建設予定地の購入」の案件です。
「一連の流れ」をどのように捉えるのか。
開発に対する市としての事前(次善)の策。
農業委員会のあり方、そして、連携の中身。
公金の支出に際する考え方。
市民や議会に対する情報開示のあり方。
などなど、様々な論点があります。
今後を占う上でも、重要な審査になると思います。
ご注目下さい