2009年08月02日

「約束」の検証。

各党のマニフェストが出揃い、実質的な選挙戦となっていますが、本日、新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)が【2005年の前回総選挙から今日まで4年間の政府与党による政策と政権運営に関する政権実績の検証評価】を各界が時期を統一し、一斉に行なう「政権実績検証大会」を開催しました。

「当然の帰結」とも言える評価結果になっています。


05年自・公マニフェスト実績に厳しい評価…検証大会

 自民党と公明党が2005年の郵政選挙で示したマニフェストの実績を全国知事会や連合など各団体が検証する大会が開かれましたが、出席者からは厳しい評価が相次ぎました。

 経済同友会・桜井代表幹事:「政治的なリーダーシップの欠如。(政策運営が)内閣主導型から党主導・官僚主導に戻ってしまっている」
 連合・古賀事務局長:「政権運営20点という点数は、いわゆる落第点。小泉内閣後の2代にわたって、トップが任期半ばで職を投げ出した」
 大会には9つの団体が参加し、4年間の自・公連立政権の政権運営と政策について採点しました。採点の結果は、政権運営実績が100点満点中、平均で40点、政策の実績が46点という厳しいものとなりました。郵政民営化や教育改革には「一定の成果を上げた」という評価も出されました。ほとんどの団体から、相次いだ総理大臣の辞任と、そのたびに説明なく政策を方針転換したことに批判が集中しました。なかでも、慶応大学の岸教授は「安倍政権以降、自民党のマニフェストは軽んじられてきたと言わざるを得ない」と強く批判しました(8/2;ANN NEWS)。


東京新聞の社説(8/1『09年 衆院選 政権4代の総括どこに』)は納得の論評でした。この4年間の自らの政権運営の総括を抜きにして、「責任政党」だとか「責任力」だとかを声高に叫ぶことに恥ずかしさを覚えないのか不思議でなりません。

政権政党の「4年前の約束」は「なかったこと」には出来ません。

改革を止めるな!2005自民党.jpgメディアでは何故か殆ど取り上げませんが、実行したということだけが評価対象になるのではなく、その結果がキチンと評価されなければなりません。

マニフェストは掲げておわりの「キャッチフレーズ合戦」でも、「インパクト合戦」でもありません。「約束の実行は当然のこと」であり、一番大切なのは「約束の履行後の効果検証」のはずです。

その点を抜きにして政権与党の評価は成立しないと思います。


posted by 久野晋作 at 22:51| 千葉 ☁| 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする