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当該事業は、多額の予算を計上するものであり、財政事情の厳しい折にこの事業の執行や内容自体が適切かどうか非常に議論の判れるところです。この間、議会でも様々な議論が行われ、市民の間でも是非について議論されています。
私は「この事業を選択することにより、玉突きで出来なくなる事業があることをキチンと市民に説明すべき」と再三にわたって市長をはじめとして執行部に求めてきました。
星野市長は「何かを始めるためには、何かをあきらめなければならない」と最近良く口にされています。この文句は彼のオリジナルのものではありませんが、全くその通りで、この事業を選択することにより、必然的にあきらめなければならない事業が出てきます。
ことは「出来て良かった。きれいになった。便利になった。」で終わるような単純な話ではないのです。この事業の実施により「今後の市の事業選択の幅を狭めることになる」ということを私たちはシッカリと認識しなければなりません。
そこで、6月議会で市長に対し「市民に対して、そのことの説明はしているのか?これからきちんとするツモリがあるのか?何をあきらめる事になると考えているのか?」と単刀直入に問い質しましたが、満足の行く回答をいただくことは出来ませんでした。
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「自由通路整備」に関する概算事業費は約23.5億円(設計費1.1億円を含む。)であり、その内訳は以下のとおりです(駅構内については別途費用がかかります)。
・国庫補助金;9.4億円
・起債;10.6億円
・一般財源;3.5億円
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ちなみに、市管理の「ハコモノ」と成るため、今後、維持管理費(施設修繕費用含む)も毎年かかってくることもキチンと考慮しなければなりません。通常このような情報提供はありませんが、「ライフサイクルコスト」という概念が定着している中で、こうした点についての言及がないことはどうかと思います。
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6月議会の都市建設常任委員会の審査においては、どの委員からも質問や発言がなかったので、副委員長に議事進行を交代していただき、様々な観点から事業内容に関して、そして、今回のパブリックコメントの実施に関して質問を行いました。
本日発行された「広報あびこ(7/16号)」のトップで取り上げていますが、市のトップページでの告知がされていませんので、該当サイトをお知らせいたします。こちらです。
◆夏の宿題(私のナツイチ)◆
繰り返しますが、この事業は「これからの我孫子市の行政サービス全般(市民生活)に掛かってくる大きな事業」です。広く意見が上がってくる事を切に願うと共に、出来るだけ多くの方の意見が上がってくるよう、私に出来ることは全てやり切っていきたいと思っています。