本日は環境生活常任委員会が開催されました。
当委員会は、私が議員になって初めて所属した委員会(当時は「環境経済常任委員会」)です。当時とは打って変わって?大きな争点と成る市政の課題が集中する委員会となっていますが、本日の審査が終わったのは何と9時過ぎ…。3年前の自治基本条例特別審査委員会以来の長丁場の委員会審査と成りました。
大きな争点と成ったのは、第3号議案の「我孫子市農用地等の保全活用に関する条例の制定について」と、「我孫子駅前に設置を予定している観光インフォメーションセンター」についてでした。
委員の皆さんによる慎重審査の後、委員会では二つの議論について共に「継続審査(持ち越し)」という結論を出しました。この間、委員の皆さんが議会内外から(当日を含めて)様々な工作を受けていたことを直接的に垣間見、間接的にも聞き及んでいましたが、結論として「継続審査」を委員会では選んだ訳です。この判断には重いものが有ります。
◆
詳しい話は別の機会にゆずりますが、今回の議論は街のあり方が大きく問われた議論であり、そして、行政の仕事の進め方、市長の責任ある判断の問われる大きな問題が底流に横たわっていた議論でした。
当該常任委員会の皆さんは、何も好き好んで、長時間の議論を吹っかけていた訳ではありません。職員の皆さんには誠に気の毒だったと思いますが、これはひとえに、条例提案者である市長(をはじめとする執行部側)の上程する議案や事業内容が「生煮え」で「泥縄式」であったことに起因しています。おそらく当事者はこうなることは覚悟の上で審査に臨んだことと思いますが、このこと自体が既に「大きな問題」なのであり、「詰めの甘い部分もありますが…」などと言っているのですから、確信犯と言っても過言では無いのです。
本日は24名の方に傍聴にお越しいただきましたが、初めて傍聴にお越しいただいた方には刺激が強い審議内容だったかもしれません。ご理解いただきたいのは、何も職員の方が憎くて質問攻めに合わせているわけではないということです。我々議員の職責として、是々非々のスタンスを貫くことは当たり前の姿勢だということです。
一年の予算は3月に議決して終わりではありません。
議会の議決を得れば何でもありでも当然ありません。
執行部が予算を執行するに際しては、予算審査特別委員会での議論はもとよりとして、本会議場や各委員会での議論や意見、要望等を十分に勘案し、慎重に業務の執行に当たらなくてはならないのです。これは「努力義務」ではなく「義務」なのです。ここ最近、特に、この点を軽んじている傾向が強くなってきていることが非常に気になります。
我々議員が、執行部の行うことに対して「右から左へと、ノールックパス」を決め込めば、ブレーキの利かない暴走機関車のように「まちが壊される」可能性を秘めた議案(議論)であっただけに、力が入っていたのは至極当然なのです。
提出議案等に関し、事前の練りこみや、資料の準備が足りないのでは、事業を見切り発車させることになってしまいます。「泥縄式」に仕事をさせる訳には行きません。何故ならば、全ての元手(財源)は全て皆さんが納めていただいた「税金」に他ならないからです。
「頑張ります」とか「期待します」といった「(なんとかなる)だろう」「(ここまでやったのだから大丈夫)だろう」といった主旨の発言が出てくるようでは話にならないのです。
◆
星野市長は最近、「何かを始めるには何かを諦めなければならない」と、借りてきた言葉を、さも自分の言葉のように市民との懇談会の場で話されていますが、今回の議論を聞いていて、「あきらめた事業や削減した事業(今年度の例;敬老祝い金の見直し、ゴミの持ち込み手数料の有料化など)」に対して、納得のいく事業内容となっているのか?と問い質したい想いに駆られました。
市民の皆さんがこの実状を知ったらどう受け止められるでしょうか?
考えるにも及びません。
答は明確でしょう。
◆
明日は、私の所属する都市建設常任委員会です。
基本構想に絡む(に抵触する)土地利用の問題、根戸城址の墓地の問題、我孫子駅南北自由通路整備事業等、当該委員会での論点も目白押しです。お時間に都合が許す限り、委員会審査も傍聴していただければ幸いです。