2009年03月27日

本音で語る。

智(ち)に働けば角(かど)が立つ。
情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。
とかくに人の世は住みにくい。

漱石の「草枕」の冒頭文ですが、
最近この言葉が頭の中を反芻しています。

己の信じる正義を貫くと、とかく誰かと「ぶつかります」。

真剣勝負のぶつかり稽古であるならば
勝者も敗者にも清清しさが残ります。

しかし、現実の戦いは極めて陰湿であり、ドロドロとしています。
大変悲しいことです。


連日連夜に渡って政治関連の「ニュース」が垂れ流され、サブリミナルコントロールの恐ろしさを感じていますが、現実の政治の世界は、国政、地方政治を問わず、自身の保身や出世第一の損得勘定で行動するような輩が跋扈しています。それだけでなく、妬み、嫉妬、足の引っ張り合いで本当に目も当てられない惨たる状況が広がっています。

しかし、本当に怖いのは、その場で大切なことが決まっていく事です。

たとえどんなに政治が廃れ、そこに巣食う政治家たちがどんなに腐っていたとしても、その場で下された決定に私たちは無関係でいることが出来ないのです。この決定には、選挙権のない子ども達、そして、これから生まれてくる子ども達にも影響を及ぼしていくから性質の悪さといったらありません。


しかし、最近では、黙っている事(「なぎ」のように生きる事)が上手な処世術であり、おかしいと思ったことを、声を大にしておかしいということは「おかしい」と言われる始末であり、「黙っていろ」と言わんばかりに、陰に陽に圧力をかけてきます。

色々な雑音は尽きる事がありませんが、恐れず、怯まず、自分の信じた道を真っ直ぐに、「おかしな流れは絶対に断ち切る」という決意をもって、何事にも対処して行きたいという思いを強くしている今日この頃です。


時代の転換期に直面し、政治も社会も動揺と混乱の様相を呈していますが、こうした時代だからこそ、足元を見つめ直し、先人たちの労苦の上に築かれ、本来私たちがシッカリと受け継いでいかなければならない日本のよき伝統を本氣で見直していく必要性を強く感じています。

その意味において、WBCでの侍ジャパン野球の戦い様(不屈の精神と清廉さ)は日本人に勇気と自信を取り戻す大いなるキッカケとなったように思います。選手の皆さん、感動と勇気をありがとう!ぴかぴか(新しい)


県知事選も大終盤戦です。

下記サイトにて、各候補者の政策を一覧できます。
ご参考まで。

千葉県知事選挙を読み解く(下)経済、財政をどう立て直すのか
ザ・選挙(日本インターネット新聞社)

posted by 久野晋作 at 20:07| 千葉 ☀| 徒然こらむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする