我孫子市議会では、予算審査特別委員会を設置して3日間集中審査を行います。
特別委員会の委員には各会派から3名で一人をそれぞれ選任され委員会を構成します。
現在、我孫子市議会の定数は28名ですが、会派の構成上、各会派から特別委員会に選出される人員は以下の通りです。
・仁成会(6名)→2名選出
・緑政クラブ(5名)→1名選出
・公明党(4名)→1名選出
・市政クラブ(3名)→1名選出
・あびこ21(3名)→1名選出
・政策グループ我孫子(3名)→1名選出
・日本共産党(2名)→選出できず。
・無会派(無所属)(2名)→選出できず。
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ということで、
現状の会派構成からは7名で特別委員会が組織されることになります。
3名で一人を選出するという申し合わせがあることで、会派を組んでいても予算委員委員にはなれない会派も有りますし、無会派(無所属)も同様の扱いと成ります。
平成19年度予算審査特別委員会において、一度やらせていただきましたが、特例で「5分間一本勝負の委員外質問」という制度が有ります(〜当時のやり取りはこちらでご確認いただけます)。諸般の事情も積み重なり、さすがに当該事業は翌年度から「見直し」されましたが、限られた時間の中で論点を浮かび上がらせるのは至難の業であり、取り上げることが出来る事業はホンノの僅かです。
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委員に選出された方の責任は重大です。
この7名が、約13万6千人の我孫子市民を代表(代理・代弁)し、一年間の(〜正確に言えば、それ以上に渡るものも有ります〜)予算を審査する立場にあるわけです。
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我々の会派は、内田美恵子議員が予算委員として3日間の審査に臨みます。
代表質問と同様、この間、担当となった内田議員を中心に打合せを進めてきました(2009/2/25;ブログ「いつも是々非々で」)。
金土日には「ミニ合宿」のような形で会派室・ファミレス・近隣センター等、様々な場所で集中して打合せを行い、質問事項や予算審査のポイントを絞り込みました。
現在我孫子市がおかれている状況と、それに対する執行部の危機感の薄さを強く感じている我々の会派は、妥協なき論戦を挑む所存です。
内田さんは、議員としての職責を非常に重く受け止めていらっしゃるので、ユルフン全開の執行体制を断ち切り、市民生活を守る為、色々な雑音がある中でも、3日間、腹を括って獅子奮迅の活躍をされることと思います。
その準備と気魄に耐え得るだけの答弁が「どれだけ返ってくるか、来ないのか。変わらず、ノラリくらりとスカシ続けるのか?」
議論の推移を「会派というチーム」としてシッカリと見守り、出来うる限りのサポートをしていきたいと思っています。
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残念な事ですが、改選後の議会においては、予算審査や議会審査の何たるかを理解しないまま、執行部と同じ視点で公然と批判をする方もいらっしゃいます。
バッジをつけた主権者である議員としての存在価値と存在意義をどこにおいているかで、行動や発言は自ずと異なってきます。
一般論であることをお断りしておきますが。
表層的な文言や発言に踊らされ、唯々諾々と執行部提案に従うような議員は不要であり、無用の長物だと私は考えています。だからこそ、市民からは「議会無用論」が巻き起こってくるのです。
何が課題であり、どうすべきかについて、煎じ詰めた議論ができなければ、当然「そんな議会は要らない」とされるのです。
判らない事を聞くのが本会議であり、(予算)委員会だと認識している方も未だにいらっしゃいますので、そうしたレベルからどれだけ脱却できているのかにも注目したいと思います。
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なぜ、二元代表制の意義が声高に叫ばれるようになったのか?
この意味は未だに理解されていません。
「議院内閣制」的な地方議会が、夕張のような状況を産み出した構図に他ならないのですが、このことを理解していない方が余りに多いのです。
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批判ばかりせず、対案を出せ。
よくそうおっしゃる方がいらっしゃいます。
確かに「為にする批判」は、生産的ではないかもしれません。
しかし、奇しくも市長自ら、「何かをやるには、何かを諦めなければならない」とおっしゃっているように、予算提出権の無い「一人ひとりの議員によって構成される議会」においては、先ずは論点と課題を明確に浮かび上がらせることが第一義です。
無から有は生み出せません。
このご時勢においては尚更です。
行政の執行する事業に関して、ムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除するのは当然のこととですが、身の丈に合わない支出(事業選択)は絶対に控えなければ成りませんし、控えさせなければ成りません。
また、「我孫子の良さ(財産)」を消すような安易で危険な考え方は絶対に取り止めさせねば成りません。
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欲望や利便性を追求した挙句、今、世界がどうなっているか?
なぜ判らないのでしょうか?
「足るを知る」ことの意味と必要性が今ほど問われている時はありません。
(cf;中日新聞編集局長のコラム「足るを知る者」…リンク切れにご注意下さい)
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こうした状況下で、
明日から3日間の予算審査特別委員会が開催されます。
基本的に3日間とも午後一時からの開催となります。
お時間の許す限り、傍聴にお越しいただければ幸いです。
というよりも、
是非とも、時間の許す限りお越しいただきたいのです。
こうしたことこそ、市民の皆さんにご協力いただける第一歩であり、非常に重要な点だと私は認識しています。ご覧いただければ問題点が難であるのかが良くお分かりいただけると思います。
我孫子の未来を壊さない為に、
どうかお力をお貸し下さい。