洪水のように垂れ流されるメディアからの「不確定情報」で、誰かが意図した流れが見事に出来つつあるような気がします。
メディアから流される情報の中に「関係者」という情報が出てきます。
しかし、その関係者が誰なのかは「取材源の秘匿」という理由から絶対に明かされることはありません。
「誰」なのかは全く判らないのですが、その「関係者」によってもたらされた情報は、ニューキャスター(と称する「輩」)や、記者や、コメンテーターによって、連日連夜「報道」され、さも「事実」かのように取り扱われます。裁判で確定もしていないのに。
いやはや、恐ろしい「権力」だと思います。
この情報の洪水にさらされていると「麻痺」しない方が困難です。
メディア・リテラシー
メディア・リテラシー(英: media literacy)とは、情報メディアを主体的に読み解いて、必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のこと。「情報を評価・識別する能力」とも言える(「wiki」調べ。一部引用)
今回の情報の正否(成否)・真偽(信義)の程は私もよくわかりませんが、「情報は鵜呑みにせず、自分の頭で考える」ということを、どれだけ冷静に実践できるかどうか。
このことが試されているような気がします。
ご参照;田中良紹×田中康夫「西松献金事件から見える“この国の病”」
ご参照;田中良紹の「国会探検」
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以上、閑話休題的なお話でしたが、この国の将来を左右する大きな分岐点に来ていると思われる問題でしたので取り上げました。
3月議会は本日から4日間、委員会審査に入ります。
週明けからの3日間は予算審査特別委員会です。
具体の「論戦?」はこれからです。
都市建設常任委員会の所管事項においても重要な問題が山積しています。私は当該委員会の「委員長」の為、基本的に「質問」は許されていません。本会議とは異なり、委員会は一問一答制ですから、速射砲のように質問を繰出していくと、良くも悪くも問題点が明らかになります。質問する側の調査能力と質問能力にも因りますが、「逃げ切る」ことは出来ません。しかし、残念ながら、今の私にはそれが出来ないのです…。
市民の皆さんに対して非常に心苦しくあり、私自身、相当ストレスが溜まっていますが、「あるべき良心」に激しく期待すると共に、「天知る、地知る、人が知る」そして、「最後に正義は勝つ」ことを私は信じます。
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もう一つ、ご参照;「がんばろう、日本!」メルマガ〜それでも政権交代は必要だ!〜
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メルマガ♯がんばろう、日本!〜127(09.3.6)〜
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「がんばろう、日本!」国民協議会
http://www.ganbarou-nippon.ne.jp
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▼ Index
□それでも政権交代は必要だ
・【民主党に問われる「政党としてのガバナンス」能力】
・【政権交代という大義の前に「私」を捨てる武士(もののふ)たれ】
・【「小沢頼み」の危うさを脱却せよ】
□定例講演会のお知らせ
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それでも政権交代は必要だ
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【民主党に問われる「政党としてのガバナンス」能力】
小沢・民主党代表の公設第一秘書が、西松建設からの献金を、政治団体からの献金と偽っていた容疑で逮捕された。
仮に容疑が事実であったとしても、これ自体は形式犯であり、この種の事件での強制捜査が異例であることは間違いない。日歯連の迂回献金事件でも、起訴されたのは無実を主張する村岡氏のみで、領収書などから迂回献金が明らかだった山崎拓氏などは(起訴相当とされながらも)不起訴であった。それから比べても、今回は異様である。
さらに、政権交代が現実味を帯び始めた時期でもある。また秘書の逮捕以来、マスコミに小出しにされる「捜査情報」なるものによるストーリー誘導の危険性についても、十分注意する必要がある。報じられるような複雑な献金システムを作りあげたのが、小沢氏の対抗馬として次期総選挙に自民党から出馬する元秘書(側近中の側近といわれた人物)である点も、看過できない。
逮捕劇にはこのような疑念がつきまとうが、今民主党に問われているのは「政党としてのガバナンス」であり、説明責任にほかならない。小沢代表の第一回目の会見は、それはそれでよいだろう。しかし党としてのガバナンスを、これで代位することはできないはずだ。「メール事件」の際には紆余曲折を経ながらも、党として調査を行い、報告書を公開した。ここは自民党に代表される五十五年体制の政治文化・政党文化との、決定的な違いではないのか。
「ホップ・ステップ・肉ばなれ」と揶揄されながらも、曲がりなりにも少しずつ確立してきた(マニフェスト的)政党としての規律、ガバナンス、組織文化、その真価が試される。問われているのは小沢氏の政治生命ではなく、民主党の「政党としてのガバナンス」の真価である。
はっきり言えば、今回の事件は小沢氏の疑惑であって(代表になる前の事案)、民主党の疑惑ではない。小沢氏が潔白を主張し、党としてもそれを信じるに足るのであれば、堂々と裁判闘争を戦い、世に訴えればよい。弁護士資格を持つ有能な議員も、民主党には少なからず存在する。しかしこれは小沢事務所と特捜との戦いであって、民主党と特捜の戦いではないはずだ。
小沢氏の政治生命を「守る」ために、民主党がこの十年かけて、曲がりなりにも築いてきた政治文化と、政党としての信頼を失うほど愚かなことはない。なによりもそれは、「日本の民主政のためには政権交代が必要だ」という民意に対する背信だ。惨敗した郵政選挙のときでさえ、民主党の得票数は減ってはいなかった。二千万を超える有権者の信頼を築きあげるのに、最低十年かかった。失うときは一瞬だが、それを再構築するために、どれだけの労苦を必要とするのか。
いまこそ「私」と、「公」の義を峻別できる理性と分別が問われているのではないか。
【政権交代という大義の前に「私」を捨てる武士(もののふ)たれ】
小沢氏については、さまざまな評価がある。しかし、自民党最大派閥のど真ん中で権力を握ってきたからこそ、その行き詰まりを「政権交代」「二大政党」で打開することに政治生命を賭けてきたことについては、間違いないだろう。紆余曲折はあったが、民主党代表になってから、そのために余人をもって代えがたい貢献をしてきたことも事実だ。
だからこそ小沢氏には、自らが政治生命を賭けてきた政権交代という大義のために、「私」を捨てるという武士(もののふ)としての出処進退を、ぜひ見せていただきたいと願うものである。「天命」などと豪語しながら、ひたすら解散を先延ばしする総理・官邸や、ただただ政権にしがみつこうという与党に対して、さらには「自分さえよければ」という世相に対して、大義に生きる者としての生き様を堂々と示していただきたいのである。
大義に殉じるということは、それだけの生き方の裏打ちがある者にしかできない。政治家・小沢には、それがあるはずである。田中角栄、金丸信という先達が「政治とカネ」にからめとられて志半ばで倒れたことを間近に見てきたからこそ、政治改革に政治生命を賭けてきたという生き様を、まさに今こそ貫き通していただきたいと願うものである。
今回の嫌疑について潔白であればなおのこと、党代表という立場ではなく、大義に生きる政治家として堂々と世に問うていただきたい。民主党代表が替われば、自民党にとっては痛撃となる。場合によっては、小沢氏は自らの潔白を訴えて東京第12区で戦ってもよいではないか。
【「小沢頼み」の危うさを脱却せよ】
今回の件がなくても、民主党の足元は、それほど立派なものではない。世論調査の数字だけを見れば「政権交代」の勢いはあるが、個々の選挙区でそれを受け止め、確実なものとしていくことができているとは言いがたい。都市部、とりわけ東京でその弱さが顕著になっている。
地方の民意は、今回の事件を受けても「それでも政権交代が必要だ」という確信はぐらつかないだろう。しかし都市部の「風頼み」の選挙しかやっていないところでは、候補者が街頭に立てない、というところもでてくるだろう。
思い起こせば05年の郵政選挙も、大変な逆風だった。そのなかで「あんたの話を聞きたい」という支持者、有権者との関係を築いてきたところは、生き残った。それだけの有権者との信頼関係を一歩一歩築く、政策に対する信頼と人間に対する信頼を一致させる。この活動の蓄積ができていない弱さが、「小沢頼み」になる。
こうした「小沢頼み」の危うさを脱却しなければ、「政権交代の勢い」は上滑りに終わる。そしてそれこそが、小沢代表が最も危惧していたことではないのか。
いずれにせよ、これで選挙は早まった。永田町の動向に右往左往するのではなく、今こそ「経世済民で機能する政府」とは何か、雇用や社会保障の崩壊、地域の自立、国際政治経済体制の再編、とりわけ東アジアの国際関係の変化にどう対応するかなど、喫緊の政策課題について、マニフェストを訴えて有権者との信頼関係をつくることに全力を傾注すべきときだ。
それでも、日本の民主政のためには政権交代が必要だという民意は揺るがない。
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定例講演会のお知らせ
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参加費 会員1000円 一般2000円
□ 第89回定例講演会□
「政権交代への剣が峰−予算委員会の攻防」
講師 枝野幸男・衆院議員、衆院予算委員会次席理事
3月24日(火)18時30分より
総評会館 203
□ 第90回定例講演会□
「総選挙、われら自民党 かく戦う」(パネルディスカッション)
水野賢一・衆院議員、山内康一・衆院議員、亀井善太郎・衆院議員、
上野賢一郎・衆院議員 柴山昌彦・衆院議員
コメンテイター/飯尾潤・政策研究大学院大学
4月8日(水)18時30分より
アルカディア市ヶ谷(私学会館)4階「鳳凰」