さて、「5億円足りない!」という大変ショッキングな見出しが躍った「広報あびこ11/1号」の記憶も新しいことかと思いますが、予算編成も佳境を迎えています。
参考;11/5ブログ「何をあきらめるか?という現実」
昨日、会派向けに予算編成状況についての説明があり、「事業の廃止・見直し・削減」の状況が明らかにされました。苦しい状況の中で四苦八苦しながら予算を組んだ事は理解できますが、率直に言って、踏み込みの甘さを感じる部分や「財政規律」という観点から問題点がある考え方(後年度負担の部分)が気になりました。
残念ながら、ホームページ上による情報量や伝達手法(伝え方)の兼ね合いから非常に判りにくいのですが、最新情報が1/27に更新されましたので是非ご確認いただきたく思います。
こちらです平成21(2009)年度予算の編成状況(新規事業)をお知らせします(第3回)…我孫子市HP
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一連の「広報」姿勢を見ていて感じたのは、説明責任の果たし方と情報提供の手法の課題です。
我孫子市では、前市長の時代に予算編成過程において市民の意見を聞くという手法を採用しました。全国的にも注目を集めた取組みでしたが、実際にこの仕組みが狙い通りに機能しているのかといえばそうではなく、疑問点や改善点が多々あるように思います。これは一義的に仕組みを運用している行政側の責任に因る所が大きいと私は感じています。
情報の出し方、出すタイミング一つでも、市民の皆さんの心象は大きく異なってきます。
当然、星野市長が様々な会合に出向いて話す言葉(内容)も含まれます。正確な情報をキチンと伝えなければ、正しい判断は絶対に出来ません。このことは我々議員にも当然言えることですが、一挙手一投足が注目されているという事、影響力は少なくないということを忘れてもらっては困ります。
ちょっと小耳に挟んで聞き捨てならないと感じたのは「定額給付金についての見解」です。12月の議会答弁で全く口にしなかった見解をお話になっているそうです。本会議の場で真意を質したいと思っています。
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今回の予算編成過程においてどれだけの意見が寄せられたのかは判りませんが、あの広報を出した以上、(この機を逃さず)継続的かつ徹底的にフォローアップしていくべきです。市民に対する説明責任の甘さや、財政状況に対する本当の意味での危機感の欠如を感じます。