2008年11月06日

「事故米@我孫子」の続報です。

本日、教育委員会から郵送で「学校給食における事故米穀の混入製品の使用について」と題した通知が有りました。

9/25のブログ
「市立小・中学校、市立保育園、あらき園、障害者福祉センターおよびこども発達センターで使用している米は、全て国内産であり事故米の混入はなかった」ようですが、「カビが付着した事故米」から作られた「米でん粉」が微量ながら混入した【手作り厚焼き玉子】が、昨年、我孫子第一小、我孫子第四小および高野山小の給食で1回から2回使用されたことが9/20に判明
と報告させていただきましたが、今回の通知によると、10/17に千葉県教育長教育振興部から「農水省農水省の調査結果の発表を受け製造業者が自社の使用状況等を再調査した結果、左記の厚焼き玉子には事故米でん粉の混入がなかったことが判明した」との連絡があったとのことです。

「市の学校給食に関して」は結果的に被害がなかった為、ホッとしていますが、よく考えてみれば「学校給食」は大丈夫であったということです。考えたくもないことですが、もしかしたらどこかで口にしている可能性があるわけですから心の底から安心することは出来ません。

しかも、今回の騒ぎは未だに完全に決着を見ていません。

むしろ「これからが本番」という状況です。


農水省の杜撰な管理が元となって、事故米の焼却費用(10/3〜)として億単位の費用が支出されていますし、「事故米による損害や風評被害を受けた業者に対して、商品回収費用や売り上げ減少分の補てんなど総額150億円規模の緊急経営支援を行う」との報道がありました。
事故米流通、計530社 農水省が150億円の経営支援へ;11/1 中日新聞
150億円被害救済策 事故米責任うやむや〜「BSE」教訓生かされず 巨額の税金投入へ〜(11/2;読売新聞)

どうやらミニマムアクセス米の輸入も再開されているようですが、それ自体にも我々に知らされていない問題があると国会で指摘されていますし、減反政策による食料政策も根源的に見直すべき時との指摘もなされています。
(参照:山下一仁 東京財団上席研究員の政策研究報告「日本の農政を斬る!」

アホにつける薬はないと言いますが、「失政のツケ」は、すべて我々の税金が投入されていく事で「中途半端にカイケツ」されていき、政策を立案し執行した官僚は何も責任をとることなく、何事もなかったかのように関係団体に天下っていきます。
(10/2のブログ「闇の真相知って納得」

根本的に統治構造を変えない限り、こうした問題が費えることはありません。

この問題が「食の安全」という観点だけでなく、食糧安全保障や農地の問題など「農政全般」ひいては「国のあり方」を我々自身が見直すキッカケにつながったのであれば、不幸中の幸いなのかもしれないと感じています。


事故米を原料にした食材の使用について
我孫子市HPより転記)

■ 事故米を原料にした食材の使用について
 
 事故米を原料にしたでん粉(以下「事故米でん粉」と呼びます。)が混入した「厚焼玉子」が、去年我孫子第一小学校、我孫子第四小学校及び高野山小学校の学校給食で使用された旨の記事を広報あびこ10月1日号でお知らせしました。

 その後、農林水産省による調査結果の発表を受けて、厚焼玉子の製造業者が再度調査したところ、先の厚焼玉子には事故米でん粉が混入していなかったことが判明しました。

 また、今回の事故米の不正転用問題を受け、市の公共施設で給食を実施する場合は、次を徹底いたします。

(1) 地元産の食材をできる限り調達すること。
(2) 「米でん粉」を材料にした既製品は、安全性が確認されるまで使用を控えること。
(3) 加工品や調理済みの既製品を使用する場合は、加工品等についての検査報告書を事前に取り寄せて安全性を確認すること。
(4) 食材が納入された場合は、品質、規格、数量等についての検品を行い、産地、製造者、製造日、納入業者等を必ず検収簿に記録すること。
(5) 給食を提供する場合は、管理者が事前に検食して検食簿に結果を記録すること。
(6) 給食に関する検収簿、検食簿等の帳簿類は、最低5年間保管すること。

 今回の件では、市民の皆さんにご心配をおかけし、誠に申し訳ありません。今後も給食で使用する食材について、より一層の安全性の確認及び衛生管理を徹底し、安全・安心な給食の実施に務めます。
posted by 久野晋作 at 18:20| 千葉 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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