私自身、まだ期待と興奮が冷めません。
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初の黒人の大統領であることが一番の話題となっていますが、歴代3番目に若く、しかも、政治家としてのキャリアは10年ほど(州上院議員+合衆国上院議員)です。
彼には、今までの政治家には無い魅力があります。
協の彼の勝利宣言を聞いていて、テレビに映し出された熱烈的な支持者と同様、私の目にも涙が溜まっていました。
「彼ならきっと変えてくれる」「彼なら信じられる」
彼にはそう思わせるオーラのようなものがあります。
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圧倒的な演説力、誠実な人柄が滲み出てくる姿勢(立ち振る舞い)。
「変革、融和、協調、団結…」
彼が発した言葉の中で私が記憶しているキーワードですが、これらの言葉が「作り言葉」や「庶民受けする発言」に感じられることは一切なく、素直にそのまま伝わってきます。
独特のリズム感、そして、程良い柔らかいトーン。
これらは一つの理由だと思いますが、それだけではありません。
予備選で激戦を演じたヒラリー・クリントンや、大統領選の相手となったジョン・マケインには感じる事が出来なかった「もの」を感じました。
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政治家は演説が上手くないと話しにならないと言われますが、どんなに耳聞こえのいい演説であったとしても、その内容自体が本人から発せられたものとして一致(一体感)がなければ伝わって来ません。
演説は単純に(覚えている)言葉を置いていく作業ではありません。
言葉を通じて「自分自身」を伝えるものであり、相手に感じ考えてもらうものであり、具体的な行動に移してもらうものです。時に勇気を与えるものでもあります。
演説とは、「人々の心を動かし、心を掴み、そして、結果として行動を根源的に変える」ものであるのだと改めて認識しました。
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広く世界が待望していた新しいタイプのリーダーが誕生した事を心から歓迎したいと思います。
しかし、現在世界が置かれている状況は、リーダーひとりの誕生で好転するような状況ではありません。
「唯一の超大国」アメリカの抱えている問題は国内に留まることなく、「8年間のツケの代償」として全世界に散りばめられています。オバマ氏は来年一月の大統領就任と同時に「大いなる負の遺産」と向き合っていく事に成るわけです。
■考えたくもないことですが…。
私が政治の世界に強い関心を持つようになったのは、奇しくも史上最年少の若さで大統領となったケネディの暗殺についての一冊の本「2039年の真実(落合信彦)」を高校生の時に読んでからでしたが、ケネディのように凶弾に倒れた大統領やジョンレノンのような要人が数多くいる国です。暴力に訴えることを厭わない連中もいることでしょう。勝利宣言中にそのことが頭を掠めましたが、用心には用心を重ねて欲しいと思います。
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相当な困苦に見舞われることになると思いますが、混迷する世界に灯った希望の明かりが、強く逞しくいつまでも輝き続けることを願って止みません
