2004年11月16日

「避難勧告」の解除

本日午後二時。

遂に、川口町の「避難勧告」が解除されました(一部地域除く)。

これにより、避難生活を強いられていた住民の方が、我が家に戻り、後片付けに追われます。つまり、潜在的なニーズの高かった、家具の運び出しなどの作業ニーズ(依頼)が急激に伸びます。

雪との戦い。
私が、戻る前に検討がなされているようでしたが、遂に決断したようです。


今こそ、ボランティアが必要です。

ただし、注意しなければなりません。

現地では未だに余震が続いています。

赤青黄色の家屋の診断書も、そのままを鵜呑みには出来ません。なぜならば、診断の日から相当数の日にちが経過しており、その間に余震や雨に晒され、強度的に問題を生じている家屋が多数あると考えられるからです。

私もそうでしたが、一般的なボランティアが、現地で行う仕事としてイメージするのは、まさにこの仕事です。

しかし、危険が伴う事を十分認識せずに現場に入ったとき起こる最悪のケースが心配です。また、どのレベルまでをボランティアにお願いするのか?誰がその判断を行うのか?非常に難しい問題になるかと思います。

川口町は既に避難勧告が解かれている、周辺地域とは、勝手や状況が異なります。

当地域は、建物が古く、道も狭いという昔ながらのまちです。
青紙が貼られている家屋の隣が、赤紙の家屋であるケースなどザラなのです。


雪との戦いと書きましたように、ことは一刻を争う事は言うまでもありません。

しかし、、「人命第一、安全第一」という、絶対の原則を念頭において作業に入っていただきたい。また、依頼される側の被災者の方も、その点を十分理解して、ボランティアに作業をお願いしていただきたいと強く思っています。

モノには代替がある。

命や体には代替が無い。

この重要な時期に、現地に居られないのは、大変口惜しい限りですが、現地スタッフの的確な指示と健康を。そして、「二次、三次災害ゼロ」を信じています。
posted by 久野晋作 at 18:27| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いよいよ現地の勧告が解除されましたね。
これから雪が降るまでの短い間、安全を確保しつつ作業を急ぐという矛盾をクリアしながら、前へ進まなきゃならない。そういう現場に力になれないことに、オイラも悔しさがあります。
必要であれば来週は行きたいと思っているので、それまで何事もなく運営されてくれと願うばかりです。

でですが。うちのブログでベティさんのリンクと記事を作りました。
総括は何から書けばいいのか思案中でまだまだなんですが、まずはベティさんの紹介からやってみました。
公職選挙法に引っかかって連座制が適用されそうならば、オイラは臭い飯を食べたくないので、ご指摘下さいませ(笑)

マジメな話、ボラの仕事と一般的に想像される作業は、実は誰かがその安全性を確認してからでないと取りかかることは出来ない、という現実は、やはりスタッフをやらなければ実感できなかったと思います。
その判断をするのもやはりボランティア。
責任の重さが存在する一方で、ボランティアにもある程度の専門性というものが今後求められていくのかな、と思いました。
特にこのような危険性を伴う激甚災害の下では、手弁当で駆けつけるボラが全てを担うというやり方ではいずれ限界が来るのではないかと。
ただ、そうやって求めていくと、ボランティアがいつの間にか仕事とか労働などに化していかないかという懸念も感じます。

思いを巡らせ始めるとなかなか難しいですね・・
Posted by けい@かながわ2信 at 2004年11月17日 19:06
けいさん、コメントありがとう。

望外なお褒めのお言葉の数々…。自分に課せられた役割をしっかりと全うしたいと思っています。

そう、現場だけが、ボランティアの仕事ではないはずです。

自己満足といっては言い過ぎかもしれませんが、行きたいと思ったからいく。行けたから行く。行ける時間が作れたからいく。そんなに難しいことはありません。偉くもないと思いますし、ましてや、自慢することでもない。

ただ、この経験をしっかりと伝えていくこと。
これは大変重要だと思っています。

現在、川口町は猫の手も借りたい状況だと思います。
おそらくスタッフも今日を境に、「人数繰り」が厳しくなる筈です。

残念ながら、現地に行くことは出来ませんが、スタッフの健闘を祈るとともに、最前線で頑張っている、ボランティアの安全と健康を祈っています。

追伸;
歯に絹着せぬ鋭い指摘のある「けいさんのブログ」は必見です。現地に行こうとしている人。災害ボランティアに興味がある人は是非、ご一読下さい。
http://kanagawa2shin.seesaa.net/
Posted by 久野晋作 at 2004年11月20日 00:28
お疲れ様でした。
久野さんいなくて寂しいよ〜〜〜
と言うより微妙に活動班がバラバラになってる気がします。
やることをしっかりできない。中核に仕切れる人がいません。
自分の意見ばかり出して勝手にやる人が多いように思えます。
自分は避難勧告解除後に支所に出て活動してますので詳しくはわかりませんが
今日は混乱していたと言ってました。
その混乱が支所にまで及びます。久野さんのような人がいてくれたらな・・・。

っとちと微妙な状況下です。
まぁ入れ替わりの激しい所なのでこういう時期もあるかな?っと思ってます。
ただ長くいる予定の人が帰りたくなったと思うのはどうかな〜
時間が出来たら現地まで来てね♪
であ。
Posted by センダイ at 2004年11月21日 17:07
センダイさん、ご無沙汰です。
すっかりメンバーも入れ替わり、体制も変わって、今はその過渡期。大変な事と思います。

けいさんに引き続き、望外なお褒めのお言葉…。誠に恐縮ですが、こんな時に、現地にいけず、本当に歯がゆい想いで一杯です。

ボランティアも十人十色。スタッフも十人十色。
チームを束ねるリーダーも重要ですが、色々な意見を受け止めてくれる「クッション」的な役割を担える方も必要ですね。Oさんが居てくれたら…。

しかし、無いものねだりをしていても始まりません。今居る仲間で、納得の行くまで話し合うことが大切だと思います。目標は同じ筈です。大丈夫、話せば判る人たちが集まっていますよъ( ゜ー^)

私が居たときとは寒さも一段と厳しくなった事でしょう。体調管理には十分留意されますよう、くれぐれもお願い致します。決して、無理はしないで下さいね。

何はなくとも、お気軽にご連絡くださいね。
お待ちしています。
Posted by 久野晋作 at 2004年11月21日 22:38
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