2008年06月30日

事業仕分け(2)

■何を諦めるのか?
限られた財源の中、「あれもこれも」は出来ません。

草加市の平成18年度の財政力指数は0.93、経常収支比率は80.7%とのことで現在の財政指標を見るかぎりにおいては「健全な財政状況」にあると言えますが、こうした自治体においても「財政が苦しくなる先を見越して」事業の見直しに取り組んでいます(草加市;平成18年度普通会計決算・財政比較分析表)。

私はこれからの自治体運営においては「満足度」ではなく、「納得度」が一つのキーワードだと思っています。限られた財源の中では、全ての市民が「満足し得る」事業選択は不可能だからです。

何故、この事業は必要なのか?(事業の費用対効果は?)
何故、その事業は出来ないのか?(いつやるのか?やらないのか?)
何故、あの事業は見直し(廃止)されるのか?


こうした問いにキチンと応えられなければなりません。

行政も議会にも説明責任が強く求められる時代になっていますが、その前提となる情報公開は当たり前のことで、その評価(の過程)にどれだけの市民が主体的に参加し、どのように評価するのか(納得できるのか)が大きなポイントだと思います。

■地域のことは地域で決める(自治力が問われる時代)
会場には知り合い(or以前お会いした事のある)議員の方が何名もいらっしゃいました(柏市・白井市・取手市・水戸市・豊島区など)が、最後まで残った傍聴者の中には、(たまたまなのか)開催地の草加市民はいらっしゃいませんでした。

この日の取組みが草加市民の方に「どれだけ告知されていたのか?」、また、「この取組みが何を意味するのかをどれだけ理解されていたのか?」は分かりませんが、行政サービスを削るにも内容を見直すにも、サービスの受け手となる市民の皆さんの理解なしには出来ません。もっと多くの市民の方に見ていただくべき内容だったと思います。

我孫子市でも、同じような形式になるのかは判りませんが事業仕分けを検討しています。その時にどれだけの市民が参加されるのか。今後を占う一つのバロメーターになると思います。
posted by 久野晋作 at 22:06| 千葉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする