2021年03月30日

非道大国の汚名を被るのか、共生文明を創造する王道中国となるのか!

21世紀は東西文明の交代期であり、西の文明は没落し、東の文明が勃興する。

この文明交代の大変動に乗って、米中対立、並びに米中逆転という事態が進行している。


3月18日アメリカ・アラスカ州で、ブリンケン米国務長官と中国共産党・楊潔篪(ヤン・ジエチー)政治局員による、米中外交トップの直接会談が行われた。双方2分間ずつメディア公開のためのスピーチをする予定が、激しい応酬となり冒頭発言だけで1時間超に。

アメリカ側は、チャイナによる台湾への威嚇、ウイグル族への民族大量虐殺、チベット族への宗教弾圧、香港民主派への弾圧、尖閣諸島周辺への領海侵入などを指摘。これに対してチャイナ側は、台湾は切り分けることの出来ない領土だから妥協の余地は無く、民族大量虐殺などは今世紀最大のウソであり、香港への要求は内政問題への干渉でしかないと反発。結局、次回会談の予定は立たずに終わり、まさに東西文明の衝突そのものとなった。

チャイナは、文明交代期に出現する膨張帝国として成長を続け、とうとう日本周辺から台湾を経て南シナ海にかけての地域が、世界で一番危なくなってきたのである。

米中を社会秩序として見た場合はどうか。アメリカは資本制の社会秩序(SSソーシャルシステム)が間もなく終わろうとしており、チャイナは清朝SS終了(1911)から次の新中国SS誕生への過渡期にあると分析されている(文明法則史学)。即ち、チャイナは文明交代期に登場する膨張帝国であり、中共政府はSS過渡期に現れる覇者政権なのだ。

この膨張帝国+覇者政権のチャイナと戦争しても互いに利は無い。尖閣諸島等への侵略行為に対して防衛出動するときは戦争の覚悟が必要となるが、決して挑発に乗ってはならぬ。

国内統一のためにナショナリズムを煽り続けた結果、チャイナは常に強い態度を取らざるを得ないのだ。米国に対しても、会談で譲歩すれば国内統治が揺らいでしまうのである。

しかし戦闘したくないのはチャイナも同じだ。習近平体制も、あらゆる人間組織と同様に決して一枚岩ではない。特に軍の活躍を憂慮しており、指導部は人民解放軍から英雄を出したくないはず。また、兵士は一人っ子であり、親や祖父母らの反発が恐いから戦死者を出すわけにはいかないとのこと。

世界全体を眺めれば、一帯一路構想などによって経済的に従わせている新興国等を除いて、チャイナは孤立状態にあると言える。今年7月には中共創立100年を迎えるだけに、指導部は今とりわけメンツを欲しがっている。だから、これ以上の悪評判は欲しくあるまい。

181年前のアヘン戦争(1840)では英仏にやられ、120年前の義和団事件(1910)では列強8カ国(日本含む)に敗れて北京議定書を結ばされた。それらの結果、満州族の清朝は滅亡(1911)を迎えた。この歴史的無念を晴らしたいのは分かるが、周辺諸国に侵攻し、周辺諸民族を圧迫してそれを為し遂げたところで、そこには大義も王道も無い。

このまま膨張帝国の道を進み、世界を混乱へ導いて非道大国の汚名を被るのか、それとも怨みに報いるに徳を以てし、世界共生文明の創造に貢献して真の中国となるのか。答は一つのはずだ。

(3月23日、日本政経連合総研レポート第47号)

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posted by 久野晋作 at 07:00| 千葉 ☁| 林塾・哲学・思想・政治信条・世界観 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする