昨日をもって、本会議における3日間の一般質問の日程が終了しました。
私は、副議長を拝命(我孫子市議会・歴代正副議長一覧)していることから、自ら質疑に立つことは出来ません(正確に言うと、「万が一」の際に、議長の代理を行う立場にあるため本会議場における質疑等には立ちません)が、会派を代表して行う以下の代表質問につきまして、原稿を書き上げ、会派の代表として質疑に立っていただいた内田議員に質問を託しました。
当日の内容につきましては、議会録画中継速報版にてご確認いただく事ができます(議会事務局の皆さんの迅速な対応に感謝申し上げます!)
→議会録画中継速報版(令和2年第1回定例会 ー 03月05日 一般質問)
→会派代表質問は5:55:00過ぎから始まります。ぜひご覧ください!
以下、私が質疑の考案・作成を担当した質問要旨を転記します。
*当日の質疑の詳細(原稿)については、最終的に質疑者に一任しますので、若干ニュアンスが変わる点についてご容赦ください。
最近の行政対応において、「市民参加の手法」は図られては居るものの、その過程や中身において「粗雑」であったり、「横柄な対応」に感じることが少なくありません。現在行われて居る「市民参加や情報公開」は「形式的」とは言えないでしょうか?本気で、市民の声を真摯に聴き受け止める意識があるのか?もし、その意識があるのであれば、この間に行われてきたような行政対応にはならないと考えます。
現在、市が対応しているものの中から具体的に挙げると、
1.布佐市民センター・ステーションホールの廃止
2.公共施設等の更新問題(個別施設計画の策定における過程)
3.受益者負担の見直し
の大きく3点については特に、違和感を覚えた行政対応でした。
そこで、大綱1点目の質問では、基礎自治体としての基本に立ち返り、「丁寧な政策決定プロセス」を経て、市民との合意形成を図り、「主権者である市民が納得のいく行財政運営」となるよう本市の行政執行のあり方の是正を求め、当局を質(ただ)すものです。
質問の1点目は「基礎自治体としてのミッション」について です。
単刀直入にお聞きします。
🔴市は、「基礎自治体としてのミッション」、言い換えれば、「最前線の行政事業を執行する基礎自治体としての使命」をどのように認識していますか?
🔵その「基礎自治体としてのミッション」を、全うできていると考えていますか?
🔵「全う出来ている」と考えているのであれば、その根拠は何でしょうか?
🔵「全う出来ていない」と考えているのであれば、何が出来ていないのでしょうか?
🔵また、その課題は何か? そして、その理由は?どこにあると考えて居ますか?
以上、市長の見解をお聞かせください。
<再質問>
🔴「ミッション」を全うするために、市の制度(仕組み)として、どのような工夫をしていますか?
🔴「ミッション」を全うするために、具体的に何を心がけ、どのような行動をとっていますか?
🔴「ミッション」を全うするために、どのような幹部研修・職員研修を行い、日々の業務に向き合っていますか?
質問の2点目は、なぜ「市民参加や情報公開」が必要なのか?についてです。
我孫子市は、第三次基本計画を推進するために、第四編 第一章で「市民と市が協働ですすめるまちづくりの推進」をかがけ、「第一節:市民と市の情報共有の推進」の中で“情報公開の徹底”を、そして、「第二節:協働のしくみづくり」の中で“市民参加制度の充実”を明記しています。
令和時代のまちづくりにおいても、「市民参加と情報公開」は必要不可欠であり、益々その重要度が高まってくると考えますし、質の担保も大切です。
そこでお聞きします。
〇 なぜ、「市民参加や情報公開が必要なのか?」について、市の見解をお聞かせ下さい。
〇 現在、「当該制度の主旨」を全うできていると考えていますか?
〇 「全う出来ている」と考えているのであれば、その根拠は何でしょうか?
〇 「全う出来ていない」と考えているのであれば、何が出来ていないのか?その課題は何か?そして、その理由は?どこにあると考えて居ますか?
以上、お願いします。
<再質問> 「当該制度の主旨」を全うするために、
◯ 具体的に何を心がけ、どのような行動をとっていますか?
◯ また、どのような幹部研修・職員研修を行い、日々の業務に向き合っていますか?
<会派の考え方>
まちづくりの主役は市民であり、“市民と市が協働ですすめるまちづくり”を推進するにあたっては、市民の主体的・能動的な市民参加が必要不可欠である。市民参加のためには、行政が意思決定する以前において、市民がその情報を必要とするときにタイムリーに情報が公開されなければならない。このことは大前提であり、市民から信頼される行政である上で必要であることは元よりとして、協働のまちづくりを推進するために、できる限り「情報を共有すること」が大切である。「市民参加・情報公開・情報共有」が、確りと担保されていなければ、市民の理解・協力を得ることは困難であり、協働のまちづくりは推進できない。
質問の3点目は、公共施設等総合管理計画にかかる職員の共有認識についてです。
本市は本年市政施行50周年を迎えます。当時はまさに高度経済成長期であり、東京のベッドタウンとして宅地開発が進行し、人口も急増したことに伴って学校や道路などが次々と建設されましたが、これらの公共施設等の老朽化が進んでいることから、それらの機能維持・保全・大規模修繕・建て替えなどの費用は膨大なものになることが懸念されています。
国では、2013年(平成25年)11月に「インフラ長寿命化基本計画」を決定し、インフラの老朽化対策を進めています。2014年(平成26年)4月に公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するために、各地方公共団体は「公共施設等総合管理計画」策定の要請を受け、我孫子市は、平成28年6月に、本市の現状と課題に対応した基本的な方針を定め、今後の長期的かつ計画的な視点で、公共施設等の最適化を進めているところです。
当該計画の策定における「試算」で、現在の公共施設のすべてを更新することが不可能であることが明確になり、「公共施設等の統合により、縮減や廃止を検討し、更新費用の試算対象施設の総延床面積の18.5%が更新できない」と推計しました。
しかし、これはあくまで「統廃合」における目標値であって、【公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針】の「基本方針1:まちづくりと連動した公共施設の再編」では、「立地性」「統廃合」「複合化」「民間施設の活用」「広域化」の視点から検討していくことになっています。
そこでお聞きします。
〇 各施設の所管課は、「総量削減ありき」で、当該計画を認識してはいないでしょうか?
〇 より具体的に言うと、目標値である「延床面積の18.5%削減」が、ひとり歩き(≒削減ありき)してはいないでしょうか?
〇 公共施設等総合管理計画にかかる職員研修をどのように実施していますか?
以上、市の見解をお聞かせください。
<再質問>
🔴そもそも、公共施設等総合管理計画とは、何のために策定したものなのでしょうか?
🔴公共施設の「更新問題」と言われる所以についての見解をお聞かせください。
質問の4点目は、個別施設計画の策定における過程についてです。
公共施設の更新費用試算対象施設は、116施設253棟とし、学校、庁舎、集会施設などが主要な施設となっています。その延床面積の合計は約21.7万uであり、学校が全体の約63%と最大のボリュームゾーンとなっています。先日、「学校施設個別施設計画」が策定されましたが、当該計画の策定過程について質問します。
〇 「総床面積の削減ありき」、言い換えれば「結論ありき」で話を進めてはいなかったでしょうか?
〇 策定委員会は、発言がほとんどない不活発な委員会だったとはいえないでしょうか?
〇 一般市民の参加は学校関係者(PTA連絡協議会からの代表者2名)だけでした。
〇 市民参加率が極めて低い委員会でしたが、これで市民参加を図れたと言えるのでしょうか?
平成28年3月議会における我々の会派の代表質問に対して、「個別施設計画の策定の一環として適宜ワークショップなどの場を設け、合意形成を図ります」との部長答弁があリました。
〇 しかし、この間、ワークショップが開催された形跡はありません。
〇 地域住民や保護者等と合意形成が図られたこと(「場」)は一切ありませんでした。
〇 当時の答弁は一体何だったのでしょうか? なぜ答弁内容を履行しなかったのでしょうか?
〇 その理由について説明責任を果たしていただきたいと思います。
以上、答弁お願いします。
<再質問>
◯ 策定過程において、最も大切な「市民との合意形成」がないまま個別施設計画を策定してしまったことで、今後、個別施設の更新に当たって、市民や保護者等との合意形成は難しくなると考えますが、市はどのように考えているのでしょうか?
◯ 学校施設を考える上での「グラウンド・ビジョン」や「公共施設の地域ビジョン」もない中で、学校施設の更新だけを考えることに無理があるのではないでしょうか?
質問の5点目は、「受益者負担の見直しについて」です。
「受益者負担の見直し」にかかるパブリック・コメントが、繁忙を極める年末(12月末〜1月末)に行われました。他の案件と合わせて21本(確認した限りにおいて)もの件数を、年末の時期、そして同時にパブコメに付されたことは過去に記憶がありません。
〇 施設等の利用者(受益者?)は元よりとして、市民に対して使用料金の値上げの理由および内容について、「丁寧に意見聴取をする考え」があるのであれば、このような対応(パブリック・コメントに付す時期や件数)にはならないと考えますが、市の見解をお聞かせください。
そもそも、パブリック・コメントの案内方法にも丁寧さが欠けていたのではないか?と考えます。
◯ パブコメに付す時期・件数は元よりとして、「案内方法」「回収箱等」、各施設の「わかりやすい場所」に掲示(設置)されていたのでしょうか?(例:布佐行政サービスセンターでは、入り口のところに無造作に設置されていただけで、全く目立たない‼️)
◯ 広報あびこ、我孫子市website(非常にわかりにくい!)、各施設「以外」での案内(告知)は考えられないのでしょうか?…例えば、メール配信、Facebook、Twitterなど、現在市で運用している広報広聴の媒体・ツールを積極的に活用できないのでしょうか?
(第三次基本計画「広聴活動・広聴活動の充実p204」に明記されている‼️→不十分‼️)
◯ 折角のツールを活かしきれているとは言えないのでは?
〇 これだけ広範囲に影響を及ぼす案件だからこそ、「たくさんの意見をいただこう、伝えよう」という意識があったと、果たして言い切れるとお考えでしょうか?
〇 前回の「受益者負担の見直し」の際の議論は生かされているのでしょうか?
〇 前回の「受益者負担の見直し」の結果の検証はなされているのでしょうか?
(例:利用者状況の推移、各種団体の活動状況の変化など)
〇 今回の見直しによる「影響額」(歳入の増加額または減少)の試算はしていますか?
<再質問>
●パブリックコメント等で寄せられた意見を踏まえての市の見解は?
質問の5点目は、行政の長としての市長の見解についてです。
一連の丁寧さにかけた仕事の姿勢や対応を鑑みるに、「そもそも行政とは、誰のために何のためにあるのか?」についての認識が欠けていると言えないでしょうか?
行政が「結論ありき」の姿勢であれば、極端な話、市民参加も情報公開も議会も必要ありません。
〇 「あれか、これか」の厳しい事業選択が迫られる中で、最近、市民に対する正式な事前説明会もないまま施設の廃止についての検討を進めたり、施設の廃止等にあたって必須であるはずのパブリック・コメントを実施していなかったり、議会で問われるまで「計画の策定状況や、策定結果についての報告」すらなく…。当然ながら、市民の知るよしもない案件がありました(布佐STH)。
〇 一方的で市民不在の行政プロセスを押し通せば、行政に対する不信は当然ながら募ってしまいます。その逆に、丁寧な政策決定プロセスを経れば、たとえ自身の思い通りにならなかった場合でも、「これだけ丁寧に説明を受け、議論と検討を重ねた結果であれば仕方がない」という納得(≒行政への信頼)が得られると考えます。
〇 一連の手続き不備等について、「行政の長」である、言い換えれば、「我孫子市政の執行権限を持つ唯一の責任者」である星野市長の見解をお聞かせください。
地方自治とは、「市民の、市民による、市民のための政治行政の仕組みであり、営み」です。
地方自治の主人公は他でもない市民であって、行政でも、市長でもありません。
その主人公である市民の「意思、想い、そして声」が軽視されるような状態は直ちに是正して下さい。
市民の声を真摯に受け止め、「納得」のいく我孫子市政となることを強く要望し次の質問に移ります。
週明けから議案等が負託された3常任委員会、議会運営委員会、そして3日間の予算審査特別委員会の日程に移ります✍️
●令和2年第1回我孫子市議会定例会議案
●令和2年第1回定例会(3月議会)議案等委員会付託表
●令和2年第1回定例会(3月議会)請願・陳情一覧
昨日の質疑が4時に終了したため、質疑が出来ないでウズウズ…していた気分転換も兼ねて、手賀沼ハーフジョギング(10km)に臨みました🏃♂️💨
1時間弱程度で周回できるようになりましたが、陽が沈む時間帯の手賀沼は本当に穏やかでいいですね☺️
昭和の前期まで地元の人たちは泳いでいた美しい手賀沼を取り戻し、子供たちに渡して行きたい✨
そう感じながらの手賀沼ハーフでした🏃♂️💨
***
週末の2日間は、議案の審査に向けて、議案書の読み込み、調査研究を行い、自身の所属する月曜日の総務企画常任委員会の審査に備えます。
2020年01月27日 のBlog記事
【新型肺炎】もう水際対策では済まない。
こんにちは。我孫子市議会議員の久野晋作です。
先週半ばから体調を崩しておりまして…難儀しています😷
(熱や咳が伴わないインフルエンザのような症状です😭)
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
お変わりがなければ幸いです。
疲れからかなぁ…と考えて自然治癒の方針で臨んでいたのですが、一向に改善の方向に至らないため【先週金曜日に診察】→【処方していただき養生】しています。完調までは、もう一息…二息という状況です。
ですが、自宅にいても発信はできる😤
ということで、日々の活動・行動・思索につきましては、FacebookやTwitterにて積極的に発信・投稿しています。
言いたいこと
言うべきこと
伝えるべきこと
誰に遠慮なく言う
自らの立場など二の次三の次。
このこと無くして、政治に携わる意味も資格もない。
私はそう考えています。
それが私の政治信条であると共に、人間としての矜持です。
この世に、徹頭徹尾、頭のテッペンから爪先に至るまで、同じ考えの人、同じ意見の人は皆無です。
よって、意見を先鋭化させればさせるほど、「意見の違い」「考え方の違い」が明確になり
(一般的に)支持は減ります。
「違いが分かるから」です。
でも、冷静に考えてみて下さい。
この世に徹頭徹尾、同じ意見の人は居ないのです。
政治の場に身を置く立場にいるものに、自身の考え(主体性)がないのは論外ですが、
その「自身の考えを開陳しないこと、口をつぐむこと」にも大いに問題があると私は考えます。
そうではないでしょうか?
ましてや嘘をつくなど、もっての外です。
当然のことのように聞こえるかもしれません。
でも、ぜひご自身の目で観て下さい。ご自身の耳で確認して下さい。
「政治家」を自認する人たちのSNS等ネット上での発信内容や、チラシ・ビラなどの発行物を。
「ラーメン食べました」
「駅に立ちました」
「◯◯に行きました」
「こんなイベントに参加しました」
行動日記・備忘録で終わっていないか?と。
自身の考え方について、一体どこまで言及しているか。を。
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