こんばんは、我孫子市議会議員の久野晋作です。
本日も風の冷たい1日になりましたね🌀
インフルエンザも未だに猛威をふるっているようですので、何とか凌いで行きたい所です💦
さて、本日午前中は、我孫子市議会環境都市常任委員会の勉強会を委員外議員として傍聴しました。
テーマは「🚰我孫子市水道事業ビジョン(案)等」について。
蛇口をひねれば、当たり前に、かつ、ゴクゴク飲む事の出来る水を摂取できる世界でも稀有な国・ニッポン。
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高度経済成長期前後から約50年。施設の老朽化対策(維持・更新・改廃含む)や、今後全国各地で本格的に迎える人口減少に伴う給水人口の減少により、給水収益が減少し、水道事業経営も厳しい環境に晒されて行きます。
そこで、今後の水道事業の継続の為、目指すべき指針として(もっか話題…の)厚生労働省が【水道ビジョン】を平成16年度に策定し、平成20年度に改訂され、平成24年度に新たに「新水道ビジョン」として策定されました。
各水道事業者(自治体や事務組合等)には、その新水道ビジョンに対応した「水道事業ビジョン」の策定が求められており、本市においては計画期間を今後10年間(2019〜2028年度)とする「新たな水道事業ビジョン」を策定するものです。
全国すべての事業体も程度や中身のさこそあれども、同種同様の課題と向き合っている筈です。
🔴子や孫に無用なツケは回してはならない。
本市の水道事業においては、この先10年で経営が破綻するような状況ではありません。
さはさりながら、今を生きる現役世代の責任として、人口という問題をはじめとして、リアルに迫って来た諸課題に対し、どれだけ真摯に向き合って行くか?で、子や孫の将来負担度合いが変わる。
このことを痛烈に意識させられた次第です。この現実を見て、ゲラゲラ笑っていられる人は皆無でしょう。
🔵平成31(2019)年度 水道事業会計予算編成方針
この中で、以下のとおり水道事業ビジョンについて述べられています。
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はじめに
人口減少等に起因する水道需要の縮小化が、料金収入の減収や施設の効率性低下を招き、一方では水道管路等の老朽化や耐震化への備えから増大化する施設の更新やその資金需要への対応等、近年の水道事業を取り巻く経営環境は全国的にも大変厳しく、本市においても共通する経営課題が顕在化している情況です。
このような中、国が「新水道ビジョン」に示した水道の理想像は、人口減少による事業の非効率化や施設の老朽化の進展など、水道を取り巻く時代や環境の変化に対し的確に対応しつつ、水質基準に適合した水が、必要な量、いつでも、どこでも、誰でも、合理的な対価をもって、安心して利用可能であり続けるということであります。
本市も確かな水道を次世代につないでいくために、国が示す 50 年、100 年先の水道の将来像を踏まえたうえで、「持続」「安全」「強靭」の観点から地域の実状に応じた課題抽出と推進方策を具体的に示し、さらにその取り組みを推進するための体制を確保していくため、「我孫子市水道事業ビジョン」(以下、「水道事業ビジョン」という。)を立案しました。
平成 31(2019)年度は、水道事業ビジョンによって、本市水道の将来を展望し目指すべき方向や新たな目標などを明示することに併せて、新たな水道事業基本計画(2019-2028)がスタートする運びとなります。このことから、計画期間においては、水道事業ビジョンが掲げる本市水道の将来像実現に向けた確実な歩みを進めるために、計画に掲げる施策の着実な執行を図る一方で、投資・財政計画については、「経営戦略」による収支バランスに留意して推進していくことを基本とします。
なお、平成31(2019)年度は、浄水場系や料金・給水・会計系業務における包括委託が契約最終年度を迎えます。このことで当該業務運営の再調達に際し、一層の業務水準向上に傾注しなければなりません。この点は、これまでの包括委託において培われたPPPによる業務成果を十分に担保し、お客様サービスのさらなる向上と業務の効率性確保を目指して進めます。
水道事業においては、経営資源の減少により、困難さが増す情況にありますが、水道事業者に求められる使命は、安全な水を安定して供給していくための取り組みを着実に推進していくことが基本に置かれます。そのため、予算においては事業の健全性確保に最大限努めていくこととなりますが、将来に向けての多大な投資を賄う財政基盤の確保や施設運営に係る組織体制の維持・強化に向けた課題は一層顕在化することが見込まれます。平成31(2019)年度の予算編成も、水道局職員一人一人の高い問題意識のもとで調製し、将来にわたって健全で安定的な事業運営が持続できるよう、引き続き、事業の効果や効率性の精査をより徹底していきます。