湖北台地区の公共施設の整備(各種施設の老朽化に伴う再編整備)に関する方針が(正式な案)としてまとまるまで、足掛け10年以上の歳月が流れました。この間、担当の職員さんをはじめとして、近隣住民・関係市民・議員など多くの方々が(良くも悪くも)関わって来ました。
各施設とも、昭和40年代〜50年代の高度経済成長期に竣工された施設。建設から50年以上経っている施設も中にはあるわけです。
始まりは、平成17年8月に遡り、湖北台にある浄水施設内に併設されている市民図書館・湖北台分館の整備検討からでした。平成21年度に先行取得した土地があったものの、地域住民の声、それらを踏まえた地元議員の声により二転三転、右往作用の議論の結果、整備計画は凍結に…。
そして、昭和45年の市政施工時に建設された「生命・財産・身体を護る【消防施設(東消防署・湖北分署)】の移転整備計画」も今回の整備方針がまとまるに至るまで難航を極めました。
他にも、湖北台行政サービスセンター、湖北台市民センター、湖北台保育園、子育て支援施設わくわく広場…と、様々な施設の再編・再整備にかかる計画を一度期にまとめて検討したこともあり、中々議論が集約されず、ここまで来ました。
是非は色々あります。この間、丁寧な説明を尽くして来たとは言えかった行政に責任の一旦があることは否定しません。ですが、積み上げの議論をここまで根気よく重ねて来て下さったことも事実です。このことには深く感謝し敬意を表する次第です。
市民も、そして議会(議員)も、「オラが村」に拘った「利他の精神や全体観に事欠く意見」を無責任にぶつけ続けた結果、「まとめるべきもの」も「まとまる内容」もまとまりませんでした。
重ねて申し上げますが、是非は色々あります。近隣住民として、関係住民として、それらの議会において代弁をする立場にある議員として「言うべきは言う」ことは否定すべきことではありません。しかしながら、現実的には、それらが議論が此処まで長引いた主たる要因だったと思います。
いくつもの山を越え谷を越え、此処まで辿り着いた整備方針。沢山の方々が大なり小なり関わりまとまった方針です。今後、地元住民の皆さんへの説明会、自治会連合会役員さんへの説明会、そして、5月13日に開催が予定されている湖北台近隣センターにおける「ふれあい懇談会」における議論、さらに、6月議会も含めた議員からの意見等を踏まえて整備方針を確定させることになります。
しかし、整備方針はあくまで「方針」であり、この先も、施設の移転先となる「用地取得」、各種施設整備にかかる「基本設計・実施設計」など、複合的な要件をクリアしていかねばなりません。
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さらに重しとなるのが、財政的な負担です。
本市は、同時期(昭和48年)に稼働された焼却施設(クリーンセンター)の改修時期を迎えており、その整備事業費は100億円を優に超える事業規模になっています。
新クリーンセンターの整備事業:我孫子市公式ウェブサイト
東日本大震災復興関連事業や東京オリンピック事業関連事業に伴う、資材価格や人件費の高騰に伴い、当初聞いていたいた事業規模からすると1.5倍の事業規模に膨らんでおり、非常に厳しい遣り繰りを強いられることが想定されます。
まだ全容が分からないのが何とも言えない所なのですが、こうした時期に各種施設改修が重なってくるため、慎重に慎重を重ねた堅実な行財政運営を図って行かねばなりません。
市民の意見をしっかりとお聴きする事は、言うまでもなく必要不可欠な事ですが、議論や結論をこれ以上先延ばしには出来ない「デッドライン」がありますので、どこかの時点で事業の実施に至る「決断」を下さねばなりません。
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さ、さらに…。
まだまだ改修・再整備対象施設が山ほどあります💦
敬重の差はあれども、どの自治体においても同様に、学校施設を筆頭として、高度経済成長期に建設した「各種公共施設の老朽化に伴う再整備(再編・統廃合を含む)」に着手して行かなければなりません。
我孫子市公共施設等総合管理計画:我孫子市公式ウェブサイト
これらの大きな問題を「見なかった事、知らなかった事」には出来ません。次代を担う子供達、次世代の孫子の為にも、責任ある議論、そして、道筋をつけて行かねばなりません。
公平公正な視点で、かつ、この先の持続可能な財政運営を担保し得る決断を導き出すべく、責任ある発言、行動、そして決断を下して行く所存です。
〜最後までお付き合い下さり、ありがとうございます😊〜